4.1.1 実行エージェントの設定手順
ajsagtaddコマンドで実行エージェントおよび実行エージェントグループを追加する手順を次に示します。
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実行エージェントを追加し,ジョブ実行多重度を設定する。
ajsagtaddコマンドで,実行エージェントを追加します。
追加する実行エージェントのホスト名はIPアドレス解決できることを確認しておく必要があります。
ajsagtadd -a 実行エージェント名 [-s 実行ホスト名] [-c 時刻-時刻=ジョブ実行多重度,...]
(例)
ajsagtadd -a AP1 -s Host1 -c 01:00-05:00=1
-cオプションを省略すると,終日ジョブ実行多重度に5が仮定されます(「-c 00:00-00:00=5」を指定した場合と同じ)。また,-cオプションを指定した場合,指定した時間帯以外のジョブ実行多重度は0です。例えば,「-c 01:00-02:00=10」と指定した場合の実行多重度は,次のようになります。
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00:00〜01:00:0
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01:00〜02:00:10
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02:00〜00:00:0
ジョブ実行多重度が0の場合,ジョブは実行できません。ジョブを実行する場合は1以上を指定するか,ajsagtaltコマンドでジョブ実行多重度を変更してください。ジョブ実行多重度の指定例については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajsagtadd」の補足事項を参照してください。
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実行エージェントグループを追加する。
ajsagtaddコマンドで,実行エージェントをグルーピングした実行エージェントグループを追加します。
実行エージェントグループに複数の実行エージェントを接続して,ジョブの実行を分散させる場合などに追加してください。実行エージェントの優先順位を指定すると,指定された優先順位に従って実行エージェントへジョブを配信します。
ajsagtadd -g 実行エージェントグループ名 [-l 実行エージェント名[:優先順位],...]
(例)
ajsagtadd -g APG1 -l AP1:16,AP2,AP3:5
グルーピングした実行エージェントの優先順位を変更する場合は,ajsagtaltコマンドを実行します。
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設定内容を確認する。
ajsagtshowコマンドを実行して,手順1〜2の設定内容が正しいことを確認してください。
ajsagtshow {-a 実行エージェント名|-g 実行エージェントグループ名|-l|-n}
(例)
ajsagtshow -a AP1
実行エージェントおよび実行エージェントグループは,実行エージェント定義ファイルを使用して,次のコマンドで一括して登録することもできます。
ajsagtadd -f 実行エージェント定義ファイル名
実行エージェント定義ファイルは,ajsagtprintコマンドで出力されるCSVファイルと同じ形式で作成します。実行エージェント定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajsagtadd」およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajsagtprint」を参照してください。
- 注意事項
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名称の大文字小文字は区別されません。
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日本語などのマルチバイト文字も使用できます。ただし,言語環境によって文字バイト長が異なるため,ASCII文字を推奨します。
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「@SYS」で始まる名称は使用できません。
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次の文字は使用できません。
スペース
,(コンマ)
:(コロン)
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制御文字(タブ,改行)
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