2.2.2 ジョブの実行に失敗したときの対処方法を検討する
ジョブの実行順序について検討したら,ジョブの実行に失敗したときの対処方法について検討します。
検討する内容は次の二つです。
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失敗したジョブのあとに自動的に実行させる処理の方法
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同じジョブを再実行する場合の方法
JP1/AJS3では,実行ファイルのリターンコードで処理結果を判定します。そのため,例えば異常終了を意味するリターンコードが出力されたときに,システム管理者に異常を知らせるメールを送信するなどの処理を自動的に実行させることができます。
なお,同じジョブを再度実行させる場合は,一部のジョブだけ実行させるのか,最初からすべてのジョブを実行させるのかについて検討してください。
同じジョブを実行させる場合の再実行ポイントを次の図に示します。
ジョブネットを再実行する場合は,最初からすべてのジョブを実行させるパターンでも,一部のジョブだけ実行させるパターンでも,一時的に保留状態にしてから再実行できます。保留にしておくと,保留解除するまで実行されないため,実行予定を一時的に変更したり,中止したりできます。
一部のジョブだけを再実行させる場合は,異常終了したジョブを再実行させるのか,異常終了したジョブの次のジョブから再実行させるのかなどについても検討してください。