3.1 ジョブネットワークの階層構造
JP1/AJS3では,自動化する業務を構成する一つ一つの要素をユニットといいます。
まず,自動化する業務の一つ一つの細かい処理は,ジョブと呼ばれるユニットで定義します。ジョブは,ユニットの最小単位です。さらに,定義したジョブに実行順序を付け(ジョブのネットワーク化),一つの業務としてまとめます。このジョブの集まりをジョブネットといいます。
ジョブとジョブネットの関係について,次の図に示します。
さらに,ジョブネットをまとめる管理ユニットとしてジョブグループやプランニンググループがあります。
このように,JP1/AJS3では自動化する業務の細かい処理の一つ一つまでを体系的に管理します。ジョブネットワークの管理階層について,次の図に示します。
なお,これらのユニット全体はスケジューラーサービスという制御単位で管理されます。スケジューラーサービスとは,ルートジョブグループ(最上位のジョブグループ)として「AJSROOT1」のようにデフォルトで定義されているもので,その下位に定義されたユニット全体を管理します。
スケジューラーサービスは,それぞれに別々の設定環境を持つことができるため,新たな運用のテスト用として使用したり,スケジューラーサービスを多重起動させることでルートジョブグループごとに独立した業務(ジョブネット)を並行して運用したりできます。