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JP1 Version 11  JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド 


4.2.4 サービスの入力プロパティに設定する項目について

[サービスの入力プロパティ作成]ダイアログボックスまたは[サービスの入力プロパティ編集]ダイアログボックスで設定できる項目は次のとおりです。

表4‒1 サービスの入力プロパティに設定する項目

項目

説明

関連ステップ

プロパティの関連ステップが表示されます。

[Service Builder Edit]画面の[フロー]タブの[ステッププロパティ]エリアで[サービスプロパティ]がチェックされているプロパティを編集する場合に表示されます。

プロパティキー

プロパティキーを入力します。

この項目は,プロパティに関連ステップがある場合,プロパティの関連ステップがサービス部品を使用している場合,またはビルトインサービス共有プロパティの場合,変更できません。

プロパティ名※1

プロパティの名称を入力します。

説明※1

プロパティの説明を入力します。

プロパティグループ

プロパティを所属させるプロパティグループを選択します。

この項目は,プロパティの関連ステップがサービス部品を使用している場合,変更できません。

なお,プロパティグループは,[Service Builder Edit]画面の[プロパティ]タブでサービスプロパティをプロパティグループの上にドラッグ&ドロップしても設定できます。

可視性※1

[サービス作成]画面および[サービス実行]画面での可視性を設定します。可視性は,入力プロパティを公開するユーザーのロールを制限したいときに設定します。入力プロパティが各画面で表示されるかどうかは,[表示設定]との組み合わせで決まります。可視性と表示設定の組み合わせについては,「4.2.7 プロパティの可視性および表示設定について」を参照してください。

この項目は,プロパティの関連ステップがサービス部品を使用している場合,またはビルトインサービス共有プロパティの場合,変更できません。

表示設定※1

[サービス作成]画面および[サービス実行]画面での表示設定を選択します。表示設定は,ユーザーが入力プロパティに対してできる操作を制限したいときに設定します。入力プロパティが各画面で表示されるかどうか,および値を変更できるかどうかは,[可視性]との組み合わせで決まります。可視性と表示設定の組み合わせについては,「4.2.7 プロパティの可視性および表示設定について」を参照してください。

スコープ

チェックすると,入力プロパティはサービス共有プロパティになります。

この項目は,プロパティに関連ステップがある場合,プロパティの関連ステップがサービス部品を使用している場合,またはビルトインサービス共有プロパティの場合,変更できません。また,データ型に[composite]を選択した場合,チェックできません。

必須区分

チェックすると,入力が必須のプロパティになります。

この項目は,プロパティに関連ステップがある場合,プロパティの関連ステップがサービス部品を使用している場合,またはビルトインサービス共有プロパティの場合,変更できません。

データ型

入力プロパティのデータ型を選択します。

この項目は,プロパティの関連ステップがサービス部品を使用している場合,またはビルトインサービス共有プロパティの場合,変更できません。また,基本部品の場合,一部のプロパティはデータ型が変更できません。

設定方法

入力プロパティの設定方法を選択します。

この項目は,次の条件をすべて満たす場合に表示されます。

  • プロパティに関連ステップがある

  • サービス共有プロパティではない

  • サービス部品の内部で,ほかのプロパティとマッピングされていない

なお,設定方法で[プロパティを参照]を選択した場合,[サービス作成]画面または[サービス実行]画面でデフォルト値を変更できなくなります。

デフォルト値※1※2

プロパティのデフォルト値を指定します。

この項目は,ビルトインサービス共有プロパティの場合,表示されません。

編集中のプロパティの関連ステップがサービス部品を使用していて,かつプロパティがサービス部品の内部でほかのプロパティとマッピングされている場合,デフォルト値には,[(内部プロパティ)]が表示され,変更できません。

バリデーションスクリプト

プロパティのバリデーションスクリプトを指定します。

[新規作成]ボタンをクリックするとバリデーションスクリプトを入力するためのエディタが表示されます。

この項目は,サービス共有プロパティの場合,表示されません。

注※1

[Service Builder Edit]画面の[プロパティ]タブのプロパティ一覧エリアでも編集できます。

注※2

データ型に[composite]を選択している場合,デフォルト値を入力するためのエディタが表示されます。このとき,デフォルト値にプロパティキーが参照指定されていても,文字列として扱われ,プロパティ値は取得できません。

ヒント

string型とcomposite型の違いは,指定できる文字数です。string型の場合は1,024文字までしか指定できませんが,composite型は30MBまで指定できます。例えば,1,024文字を超える出力プロパティをほかのステップの入力プロパティにマッピングしたい場合は,入力プロパティのデータ型としてcomposite型を指定してください。

選択したデータ型に応じて表示される項目を次に示します。

表4‒2 サービスの入力プロパティに設定する項目(データ型によって表示/非表示が異なるもの)

項目

データ型

string

boolean

integer

double

date

password

list

composite

最小長

×

×

×

×

×

×

最大長

×

×

×

×

×

×

最小値

×

×

×

×

×

最大値

×

×

×

×

×

リスト表示値

×

×

×

×

×

×

×

入力文字制限

×

×

×

×

×

×

注※

入力文字制限を指定します。PCREに従った正規表現を指定します。

(凡例)

○:表示されます。 ×:表示されません。