1.3.4 Webアプリケーションの稼働状況の監視
Webアプリケーションの稼働状況を監視することで,Webアプリケーションの応答速度の低下や応答障害を検出したり,予測したりできます。
Webアプリケーションの稼働状況は,監視テンプレートで提供している「Web App Request」アラーム,および「Web App Session」アラームを使用することで監視できます。
監視テンプレート「Web App Request」アラーム,および「Web App Session」アラームを次の表に示します。
アラーム |
使用レコード |
使用フィールド |
異常条件 |
警告条件 |
値の見方 |
---|---|---|---|---|---|
Web App Request |
PI_WEBM |
Max Waiting Request Queue % |
Max Waiting Request Queue % >= 100 |
Max Waiting Request Queue % >= 80 |
実行待ちキューへのリクエスト滞留率が80%以上になったら警告とする。 滞留率が100%に達して,リクエストがキューからあふれた場合に異常とする。 |
Overflow Request Count |
Overflow Request Count >= 1 |
Overflow Request Count >= 0 |
- しきい値に対する考え方
-
実行待ちキューに滞留しているリクエスト数が多くなり,リクエストへの応答が遅くなっているおそれがあります。また,実行待ちキューからリクエストがあふれることによって,リクエストへの応答がエラーになっているおそれがあります。
- 対処方法
-
実行待ちキューに滞留しているリクエスト数が多くなった要因を調査してください。
要因としては,リクエスト数の増大が考えられます。この場合,実行待ちキューサイズを見直してください。
アラーム |
使用レコード |
使用フィールド |
異常条件 |
警告条件 |
値の見方 |
---|---|---|---|---|---|
Web App Session |
PI_WEBM |
Max Session % |
Max Session % >= 100 |
Max Session % >= 80 |
1インターバルで1回以上条件を満たした場合に,警告または異常とする。 |
- しきい値に対する考え方
-
セッション数が上限に近づき,リクエストへの応答が遅くなっているおそれがあります。また,セッション数が上限値に達することによって,リクエストへの応答がエラーになっているおそれがあります。
- 対処方法
-
実行待ちキューに滞留しているリクエスト数が多くなった要因を調査してください。
要因としては,リクエスト数の増大が考えられます。この場合,実行待ちキューサイズを見直してください。
Web App RequestアラームおよびWeb App Sessionアラームの詳細については,「5. 監視テンプレート」の「Web App Request」,または「Web App Session」を参照してください。