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JP1 Version 11 JP1/Performance Management - Agent Option for Oracle(R) WebLogic Server


1.3.1 パフォーマンス監視の概要

パフォーマンス監視の概要について説明します。

〈この項の構成〉

(1) パフォーマンス監視の目的

パフォーマンスを監視することは,WebLogic Serverの運用管理では重要な作業です。

PFM - Agent for WebLogic Serverを用いたパフォーマンス監視は,主に次の目的で使用できます。

WebLogic Serverが正しく動作しているかどうかは,WebLogic Serverの稼働状態の監視によって確認できます。

WebLogic Serverでは,システムダウンやスローダウンなどパフォーマンスが低下する場合があります。パフォーマンスに影響を与える要因としては,次のようなものがあります。

WebLogic Serverを安定稼働させるためには,PFM - Agent for WebLogic Serverを用いて,これらのパフォーマンスを正しく監視することが重要です。

(2) ベースラインの選定

ベースラインの選定とは,システム運用で問題なしと想定されるラインをパフォーマンス測定結果から選定する作業です。

PFM製品では,ベースラインの値を「しきい値」とすることで,システムの運用を監視します。ベースラインの選定は「しきい値」を決定し,パフォーマンスを監視するにあたっての重要な作業となります。

なお,ベースラインの選定は,次のように実施することをお勧めします。

次に,それぞれのパフォーマンスの監視方法について例を挙げて紹介します。なお,ここで説明するパフォーマンス監視のしきい値はあくまで参考値です。具体的なしきい値については,ベースラインを測定し,決定してください。また,具体的な設定項目については,WebLogic Serverの運用形態に合わせて,検討する必要があります。