4.1.1 HAクラスタシステム
(1) HAクラスタシステムでのドミノの構成
ドミノサーバをHAクラスタシステムで運用すると，障害発生時にフェールオーバーすることができ，可用性が向上します。
ドミノをHAクラスタシステムで運用する場合，一般的には，実行系ノードと待機系ノードの両方で同じドミノサーバが実行できる環境を構築し，ドミノデータディレクトリを共有ディスクに格納した構成にします。なお，HAクラスタシステム上でドミノを運用する場合，一般的にはクラスタソフトからドミノを制御するためのソリューション製品を使用します。例えば，Windows/UNIXで使用できるJP1/クラスタモニタ for Notesを使います。
また，クラスタシステムでのドミノの構成や運用方法については，システムによって異なる場合があります。
(2) HAクラスタシステムでのPFM - Agent for Dominoの構成
PFM - Agent for Dominoは，HAクラスタシステムで運用でき，クラスタ構成のドミノサーバを監視できます。HAクラスタシステムでPFM - Agent for Dominoを運用する場合は，次の図のような構成で運用します。
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![[図データ]](GRAPHICS/ZU040100.GIF)
図4-1に示すように，PFM - Agent for Dominoはクラスタ構成のドミノと同じ論理ホスト環境で動作し，ドミノを監視します。障害発生時はドミノのフェールオーバーに連動してPFM - Agent for Dominoもフェールオーバーし，監視を継続できます。
また，共有ディスクに定義情報やパフォーマンス情報を格納し，フェールオーバー時に引き継ぎます。1つの論理ホストに複数のPerformance Managementのプログラムがある場合は，それぞれが同じ共有ディレクトリを使います。
1つのノードでPFM - Agent for Dominoを複数実行できます。クラスタ構成のドミノが複数ある構成（アクティブ・アクティブ構成）の場合，それぞれの論理ホスト環境で，PFM - Agent for Dominoを実行してください。それぞれのPFM - Agent for Dominoは独立して動作し，別々にフェールオーバーできます。