12.2.4 アラームの定義に関するトラブルシューティング
Performance Managementのアラームの定義に関するトラブルの対処方法を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) アクション実行で定義したプログラムが正しく動作しない
考えられる要因とその対処方法を次に示します。
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PFM - Managerまたはアクション実行先ホストのAction Handlerサービスが起動されていない
PFM - Managerまたはアクション実行先ホストのAction Handlerサービスが停止していると,アクションが実行されません。アクションを実行する場合は,PFM - Managerおよびアクション実行先ホストのAction Handlerサービスを起動しておいてください。
(2) アラームイベントが表示されない
考えられる要因とその対処方法を次に示します。
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PFM - Managerが起動されていない
PFM - Managerを停止すると,PFM - Agentからのアラームイベントを正しく発行できません。アラームイベントを監視する場合は,PFM - Managerを起動しておいてください。
(3) アラームしきい値を超えているのに,エージェント階層の「アラームの状態の表示」に表示されているアラームアイコンの色が緑のまま変わらない
考えられる要因とその対処方法を次に示します。
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PFM - ManagerホストおよびPFM - AgentホストのLANG環境変数が日本語にそろっていない環境で,日本語を使用したアラームテーブルをバインドしている
このような場合,日本語を使用したアラームは正常に評価されません。PFM - ManagerホストおよびPFM - AgentホストのLANG環境変数を,日本語にそろえて運用してください。LANG環境変数の設定は共通メッセージログを確認し,最新のサービス起動メッセージが日本語と英語のどちらで出力されているかで確認してください。
なお,PFM - Managerホストが英語環境の場合,現在の設定のまま日本語環境に変更すると,既存のアラーム定義が文字化けして削除できなくなります。このため,次の作業を実施してください。
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定義内に日本語を使用したアラームテーブルが必要な場合は,PFM - Web Consoleからすべてエクスポートする。
エクスポートする際に,jpctool alarm exportコマンドは使用できません。
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定義内に日本語を使用したアラームテーブルをすべて削除する。
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PFM - Managerサービスを停止する。
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PFM - ManagerホストのLANG環境変数を日本語に変更する。
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PFM - Managerサービスを起動する。
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手順1でアラームテーブルをエクスポートした場合は,PFM - Web Consoleまたはjpctool alarm importコマンドを使用して,アラームテーブルをインポートする。
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また,複数言語の混在環境での,その他の注意事項については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,複数言語の混在環境での注意事項について記載している章を参照してください。