3.7.3 インスタンス環境の更新
インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,PFM - Agentホストで実施します。
インスタンス名を確認するには,jpcconf inst listコマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setupコマンドを使用します。
インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。
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インスタンス名を確認する。
PFM - Agent for HiRDBを示すサービスキーを指定して,jpcconf inst listコマンドを実行します。
jpcconf inst list -key HiRDB
設定されているインスタンス名がHRD1の場合,HRD1と表示されます。
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更新する情報を確認する。
インスタンス環境で更新できる情報を次に示します。
表3‒24 PFM - Agent for HiRDBのインスタンス情報 項目
説明
設定できる値
デフォルト値
PDDIR
監視対象のHiRDBシステムのシステムマネジャを含むHiRDBユニットのHiRDB運用ディレクトリのパス(環境変数PDDIRの値)。
200バイト以内のパス名
インスタンス環境の更新前の設定値
PDCONFPATH
監視対象のHiRDBシステムのシステムマネジャを含むHiRDBユニットの環境変数PDCONFPATHの値。
「PDDIRの値/conf」が設定されます。
512バイト以内のパス名
HiRDB_user
DBA権限を持つHiRDB認可識別子。大文字と小文字を区別する場合は全体を"(引用符)で囲んでください。囲まなければすべて大文字として扱われます。
10バイト以内の文字列
HiRDB_password
HiRDB_userに対応するパスワード。大文字と小文字を区別する場合は全体を"(引用符)で囲んでください。囲まなければすべて大文字として扱われます。
32バイト以内文字列
LANG
監視対象のHiRDBで使用する文字コードに対応するOSのロケール。※
256バイト以内の文字列
HiRDB_admin
HiRDB管理者。
8バイト以内の文字列
- 注※
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詳細は,「表3-4 PFM - Agent for HiRDBのインスタンス情報」を参照してください。
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更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for HiRDBのサービスが起動されている場合は,停止する。
サービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,サービスの起動と停止について説明している章を参照してください。
jpcconf inst setupコマンド実行時に,更新したいインスタンス環境のサービスが起動されている場合は,確認メッセージが表示され,サービスを停止できます。サービスを停止した場合は,更新処理が続行されます。サービスを停止しなかった場合は,更新処理が中断されます。
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PFM - Agent for HiRDBを示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setupコマンドを実行する。
インスタンス名がHRD1のインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。
jpcconf inst setup -key HiRDB -inst HRD1
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HiRDBのインスタンス情報を更新する。
表3-24に示した項目を,コマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます(ただし,HiRDB_passwordの値は表示されません)。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。
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更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。
サービスの起動方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,サービスの起動と停止について説明している章を参照してください。
- 注意
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更新できない項目の値を変更したい場合は,インスタンス環境を削除したあと,再作成してください。
コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。