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JP1 Version 11 JP1/Performance Management - Agent Option for HiRDB


3.4.3 インスタンス環境の設定

インスタンス環境の設定では,次の項目を実施します。複数のインスタンス環境を設定する場合は,この手順を繰り返し実施します。

インスタンス環境の設定は,システムマネジャが稼働するホストで実施してください。なお,システムマネジャが稼働していないホストではインスタンス環境の設定は実施しないでください。

設定するインスタンス情報を次の表に示します。セットアップの操作を始める前に,次の情報をあらかじめ確認してください。HiRDBのインスタンス情報の詳細については,HiRDBのマニュアルを参照してください。

表3‒4 PFM - Agent for HiRDBのインスタンス情報

項目

説明

設定できる値

デフォルト値

PDDIR

監視対象のHiRDBシステムのシステムマネジャを含むHiRDBユニットのHiRDB運用ディレクトリのパス(環境変数PDDIRの値)。

200バイト以内のパス名

なし

PDCONFPATH

監視対象のHiRDBシステムのシステムマネジャを含むHiRDBユニットの環境変数PDCONFPATHの値。

「PDDIRの値/conf」が設定されます。

512バイト以内のパス名

HiRDB_user

DBA権限を持つHiRDB認可識別子。大文字と小文字を区別する場合は全体を"(引用符)で囲んでください。囲まなければすべて大文字として扱われます。

10バイト以内の文字列

HiRDB_password

HiRDB_userに対応するパスワード。大文字と小文字を区別する場合は全体を"(引用符)で囲んでください。囲まなければすべて大文字として扱われます。

32バイト以内の文字列

LANG

監視対象のHiRDBで使用する文字コードに対応するOSのロケール。

256バイト以内の文字列

HiRDB_admin

HiRDB管理者。

8バイト以内の文字列

Store Version

Storeバージョン。

{1.0|2.0}

2.0

注※

HiRDBで使用する文字コードは,HiRDBの運用コマンドpdadmvr -cで確認することができます。詳細は,マニュアル「HiRDBコマンドリファレンス」を参照してください。

HiRDBで使用する文字コードに対応するロケールがOSにない場合は,"C"を指定してください。この場合,PFM - Agent for HiRDBのサービス起動前に,環境変数PDLANGを設定する必要があります。

環境変数PDLANGの設定については,リリースノートを参照してください。

インスタンス環境を構築するには,jpcconf inst setupコマンドを使用します。インスタンス環境の構築手順を次に示します。

  1. サービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setupコマンドを実行する。

    例えば,PFM - Agent for HiRDBのインスタンス名HRD1のインスタンス環境を構築する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf inst setup -key HiRDB -inst HRD1

    agtb:HiRDBエージェントを示します。

    jpcconf inst setupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」を参照してください。

  2. HiRDBのインスタンス情報を設定する。

    表3-4に示した項目を,コマンドの指示に従って入力してください。各項目とも省略できません。

すべての入力が終了すると,インスタンス環境が構築されます。構築時に入力したインスタンス情報を変更したい場合は,再度jpcconf inst setupコマンドを実行し,インスタンス環境を更新してください。インスタンス環境の更新については,「3.7.3 インスタンス環境の更新」を参照してください。

構築されるインスタンス環境を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) インスタンス設定ファイルを作成する

インスタンス設定ファイル(/opt/jp1pc/agtb/agent/インスタンス名/jpcagtbdef.ini)に次の構成および情報を設定します。

なお,インスタンスを作成すると,jpcagtbdef.iniファイルは初期化されます。

インスタンス設定ファイルのフォーマットを次の図に示します。

図3‒5 インスタンス設定ファイルjpcagtbdef.iniのフォーマット(UNIXの場合)

[図データ]

注意
  • jpcagtbdef.iniファイルの中で「=」の左右に指定する文字列の両端には,余分な文字(空白文字,引用符など)を挿入しないでください。