Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Performance Management - Agent Option for HiRDB


2.7.3 インスタンス環境の更新

インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,PFM - Agentホストで実施します。

インスタンス名を確認するには,jpcconf inst listコマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setupコマンドを使用します。

インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。

  1. インスタンス名を確認する。

    インスタンス環境で動作しているPFM - Agent for HiRDBを示すサービスキーを指定して,jpcconf inst listコマンドを実行します。

    例えば,PFM - Agent for HiRDBのインスタンス名を確認したい場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf inst list -key HiRDB

    設定されているインスタンス名がHRD1の場合,HRD1と表示されます。

  2. 更新する情報を確認する。

    インスタンス環境で更新できる情報を次に示します。

    表2‒25 PFM - Agent for HiRDBのインスタンス情報

    項目

    説明

    設定できる値

    デフォルト値

    PDDIR

    監視対象のHiRDBシステムのシステムマネジャを含むHiRDBユニットのHiRDB運用ディレクトリのパス(環境変数PDDIRの値)。

    200バイト以内のパス名

    インスタンス環境の更新前の設定値

    PDCONFPATH

    監視対象のHiRDBシステムのシステムマネジャを含むHiRDBユニットの環境変数PDCONFPATHの値。

    「PDDIRの値\conf」が設定されます。

    205バイト以内のパス名

    HiRDB_user

    DBA権限を持つHiRDB認可識別子。大文字と小文字を区別する場合は全体を"(引用符)で囲んでください。囲まなければすべて大文字として扱われます。

    10バイト以内の文字列

    HiRDB_password

    HiRDB_userに対応するパスワード。大文字と小文字を区別する場合は全体を"(引用符)で囲んでください。囲まなければすべて大文字として扱われます。

    32バイト以内の文字列

    HiRDB_admin

    HiRDB管理者。

    128バイト以内の文字列

  3. 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for HiRDBのサービスが起動されている場合は,停止する。

    jpcconf inst setupコマンド実行時に,更新したいインスタンス環境のサービスが起動されている場合は,確認メッセージが表示され,サービスを停止できます。サービスを停止した場合は,更新処理が続行されます。サービスを停止しなかった場合は,更新処理が中断されます。

  4. 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for HiRDBを示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setupコマンドを実行する。

    例えば,PFM - Agent for HiRDBのインスタンス名HRD1のインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf inst setup -key HiRDB -inst HRD1
  5. HiRDBのインスタンス情報を更新する。

    表2-25に示した項目を,コマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます(ただしHiRDB_passwordの値は表示されません)。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。

  6. 更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。

    サービスの起動方法および停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,サービスの起動と停止について説明している章を参照してください。コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」を参照してください。