Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Performance Management - Agent Option for HiRDB


2.4.3 インスタンス環境の設定

インスタンス環境の設定では,次の項目を実施します。複数のインスタンス環境を設定する場合は,この手順を繰り返し実施します。

インスタンス環境の設定は,システムマネジャが稼働するホストで実施してください。なお,システムマネジャが稼働していないホストでは,インスタンス環境の設定は実施しないでください。

設定するインスタンス情報を次の表に示します。セットアップの操作を始める前に,次の情報をあらかじめ確認してください。HiRDBのインスタンス情報の詳細については,HiRDBのマニュアルを参照してください。

表2‒3 PFM - Agent for HiRDBのインスタンス情報

項目

説明

設定できる値

デフォルト値

PDDIR

監視対象のHiRDBシステムのシステムマネジャを含むHiRDBユニットのHiRDB運用ディレクトリのパス(環境変数PDDIRの値)。

200バイト以内のパス名

なし

PDCONFPATH

監視対象のHiRDBシステムのシステムマネジャを含むHiRDBユニットの環境変数PDCONFPATHの値。

「PDDIRの値\conf」が設定されます。

205バイト以内のパス名

HiRDB_user

DBA権限を持つHiRDB認可識別子。大文字と小文字を区別する場合は全体を"(引用符)で囲んでください。囲まなければすべて大文字として扱われます。

10バイト以内の文字列

HiRDB_password

HiRDB_userに対応するパスワード。大文字と小文字を区別する場合は全体を"(引用符)で囲んでください。囲まなければすべて大文字として扱われます。

32バイト以内の文字列

HiRDB_admin

HiRDB管理者。

128バイト以内の文字列

Store Version

Storeバージョン。

{1.0|2.0}

2.0

インスタンス環境を構築するには,jpcconf inst setupコマンドを使用します。インスタンス環境の構築手順を次に示します。

  1. サービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setupコマンドを実行する。

    例えば,PFM - Agent for HiRDBのインスタンス名HRD1のインスタンス環境を構築する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf inst setup -key HiRDB -inst HRD1

    agtb:HiRDBエージェントを示します。

    jpcconf inst setupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」を参照してください。

  2. HiRDBのインスタンス情報を設定する。

    表2-3に示した項目を,コマンドの指示に従って入力してください。各項目とも省略できません。

すべての入力が終了すると,インスタンス環境が構築されます。構築時に入力したインスタンス情報を変更したい場合は,再度jpcconf inst setupコマンドを実行し,インスタンス環境を更新してください。インスタンス環境の更新については,「2.7.3 インスタンス環境の更新」を参照してください。

構築されるインスタンス環境を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) インスタンス設定ファイルを作成する

インスタンス設定ファイル(インストール先フォルダ\agtb\agent\インスタンス名\jpcagtbdef.ini)に次の構成および情報を設定します。

なお,インスタンスを作成すると,jpcagtbdef.iniファイルは初期化されます。

インスタンス設定ファイルのフォーマットを次の図に示します。

図2‒5 インスタンス設定ファイルjpcagtbdef.iniのフォーマット(Windowsの場合)

[図データ]

注意
  • jpcagtbdef.iniファイルの中で「=」の左右に指定する文字列の両端には,余分な文字(空白文字,引用符など)を挿入しないでください。