Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Performance Management - Agent Option for HiRDB


1.3.2 システムの稼働に関する統計情報の監視

HiRDBのスループットの低下を防ぐために,システムの稼働に関する統計情報を監視することは重要です。HiRDBが正常に稼働しているかどうかは,次に示す項目を監視することで確認できます。

〈この項の構成〉

(1) 関連する監視テンプレート

システムの稼働に関する統計情報を監視するために使用できる監視テンプレートを次の表に示します。

表1‒1 システムの稼働に関する統計情報の監視で使用できる監視テンプレート

アラーム

使用レコード

使用フィールド

異常条件

警告条件

Log Read Error

PI_SSYS

ログ読み出しエラー回数

Log Read Error > 0

Log Read Error > 0

Log Wait Thread

PI_SSYS

カレントバッファなしによるログ出力待ち回数

Log Wait Thread > 0

Log Wait Thread > 0

Log Write Error

PI_SSYS

ログ書き込みエラー回数

Log Write Error > 0

Log Write Error > 0

Rollback Rate

PI_SSYS

ロールバック率

Rollback Rate > 10

Rollback Rate > 5

Sync Point Interval

PI_SSYS

シンクポイントダンプ取得間隔時間の最小値

Sync Get Interval Time Min > 0 AND Sync Get Interval Time Min < 60000

Sync Get Interval Time Min > 0 AND Sync Get Interval Time Min < 30000

(2) 監視方法

システムログファイルへのI/Oエラー発生回数の監視

システムログファイルの読み出しエラー発生回数は,Log Read Errorアラームを使用して監視できます。また,システムログファイルの書き込みエラー発生回数は,Log Write Errorアラームを使用して監視できます。

システログファイル出力待ち発生回数の監視

システムログファイル出力待ち発生回数は,Log Wait Threadアラームを使用して監視できます。

ロールバック率の監視

ロールバック率は,Rollback Rateアラームを使用して監視できます。

シンクポイントダンプ取得間隔時間の監視

シンクポイントダンプ取得間隔時間は,Sync Point Intervalアラームを使用して監視できます。

ここで説明したアラームによって異常を検知した場合,次に示す監視テンプレートを使用することでシステムの稼働に関する統計情報を確認できます。

さらに詳細な状況や原因を調査したい場合は,HiRDBやOSが出力するログ,提供コマンドなどを使用してください。