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JP1 Version 11 JP1/Performance Management - Agent Option for Service Response


5.2.3 IEシナリオに関する注意事項

IEシナリオに関する注意事項を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) IEシナリオとして記録し計測できるInternet Explorerの操作や動作

IEシナリオには,Internet Explorerを操作したWebページの遷移,ラジオボタンの選択,チェックボックスの操作,およびWebページ上のボタンの押下など静的な画面に対する操作を記録し,このWebページの遷移時間を計測します。

IEシナリオとして記録し,計測できるInternet Explorerの操作や動作について,IE Recorderの記録モードで操作できるかどうかを次の表に示します。

表5‒2 IEシナリオとして記録し計測できるInternet Explorerの操作や動作

分類

操作

記録

備考

マウス操作

マウス操作そのものは記録しないが,マウス操作によって発生するボタン操作などとして記録される。

クリック

×

クリックは記録しないが,ボタンクリックをするとボタン操作として記録される。

ダブルクリック

×

ダブルクリックは記録しないが,ボタンダブルクリックをするとボタン操作として記録される。

副ボタンクリック

×

ホイール上下

×

ホイール左右

×

キーボード操作(キー入力操作)

キー入力そのものは記録しないが,キー入力によって発生するHTML操作またはブラウザ操作などとして記録される。

文字入力

×

入力後の値がHTML操作などとして記録される。

ショートカットキー入力

×

該当するメニュー操作として記録される。

アクセラレートキー入力

×

その他のキー入力

×

ブラウザ操作

ヘルプ表示

[F1]

×

×

全画面−通常画面表示切り替え

[F11]

×

×

次の項目移動

[TAB]

×

前の項目移動

[Shift]+[TAB]

×

ホームへ移動

[Alt]+[HOME]

×

×

次のページへ移動

[Alt]+[→]

[Alt]+[→]のキーボード操作は無効。

前のページへ移動

[Alt]+[←]

[BackSpace]

[Alt]+[←]のキーボード操作は無効。

コンテキストメニュー表示

[右クリック]

[Shift]+[F10]

×

[Shift]+[F10]のキーボード操作は無効。

次のフレームへ移動

[Ctrl]+[TAB]

[F6]

×

[F6]のキーボード操作は無効。

前のフレームへ移動

[Shift]+[Ctrl]+[TAB]

×

上スクロール

[↑]

×

下スクロール

[↓]

×

ページ上スクロール

[PageUP]

×

ページ下スクロール

[PageDown]

×

ページ先頭へ移動

[HOME]

×

ページ末尾へ移動

[END]

×

ページ内検索

[Ctrl]+[F]

×

×

ページ更新

[F5]

[Ctrl]+[R]

[F5]および[Ctrl]+[R]のキーボード操作は無効。

ページ強制更新

[Ctrl]+[F5]

×

×

ページのタイムスタンプが同じ場合も更新する。

中止操作

[ESC]

×

×

新しいファイルを開く

[Ctrl]+[O]

[Ctrl]+[L]

×

×

新しいウィンドウを表示

[Ctrl]+[N]

×

×

現在のウィンドウを閉じる

[Ctrl]+[W]

×

タブを閉じるで対応。

現在のページを保存

[Ctrl]+[S]

×

×

ページの印刷

[Ctrl]+[P]

×

×

リンククリック操作[Enter]

[クリック]

HTML操作のリンク操作と同じ。

検索バー表示

[Ctrl]+[E]

×

×

お気に入りバー表示

[Ctrl]+[I]

×

×

履歴バー表示

[Ctrl]+[H]

×

×

複数選択操作

[Ctrl]+[クリック]

×

切り取り

[Ctrl]+[X]

×

×

コピー

[Ctrl]+[C]

×

×

貼り付け

[Ctrl]+[V]

×

×

すべて選択

[Ctrl]+[A]

×

×

ダイアログ操作

テキスト入力やボタン操作といったダイアログ入力の操作そのものは記録しないが,入力された値やボタン押下などによる操作結果を取得して,再生する。

テキスト入力

※1

入力後の値を記録する。

ボタン操作

※1

ボタン以外を操作してダイアログを閉じた場合は再生されない。※2

その他の入力項目

※1

記録するが,再生時には利用しない(入力時データとしてだけ記録する)。

HTML操作

入力操作,ページ遷移に関係する操作を記録する。

リンク操作

AタグやAREAタグなどのリンク操作に対応。

INPUT TEXT操作(テキスト入力)

INPUT PASSWORD操作(パスワード入力)

INPUT FILE操作

×

×

INPUT CHECKBOX

INPUT RADIO

INPUT HIDDEN

INPUT SUBMIT

INPUT RESET

INPUT BUTTON

スクリプト呼び出しにも対応。

INPUT IMAGE

INPUT SEARCH

INPUT TELEPHONE

INPUT URL

INPUT EMAIL

INPUT NUMBER

INPUT RANGE

×

スクリプト操作

ページ遷移,HTML操作,ボタン操作を伴わないスクリプトの内部処理は記録しないが,スクリプトの処理により発生するページ遷移,HTML操作,ボタン操作を記録する。※4

ページ遷移操作

スクリプトの内部で実装している操作そのものは記録できない場合があるが,ページ遷移は記録する。

描画操作

×

スクリプトの内部で実装している画面上のボタンなどの描画処理は記録しない。※5

マウス操作

×

分類「マウス操作」と同様。

スクリプトの内部で実装しているマウス操作の処理そのものは記録しないが,マウス操作の処理によって発生するボタン操作としては記録される。※3,※6

キーボード操作(キー入力操作)

×

分類「キーボード操作」と同様。

スクリプトの内部で実装しているテキスト入力の処理そのものは記録しないが,キー入力によって発生するHTML操作としては記録される。

ダイアログ操作

※1

分類「ダイアログ操作」と同様。

スクリプトによるダイアログへの操作そのものは記録しないが,入力された値やボタン押下などによる操作結果を取得して,再生する。

ActiveXコントロール操作

ページ内に埋め込まれるActiveXコントロールの中の操作記録には対応しない。ただし,ページが遷移する場合は記録される。

Flash/Flex

※3

Shockwave

※3

QuickTime

※3

Windows Media Player

※3

Javaアプレット

※3

(凡例)

「操作」欄 ○:IE Recorderの記録モードで操作できる,×:IE Recorderの記録モードで操作できない

「記録」欄 ○:記録対象,△:記録しないが代替手段あり,×:記録しない

注※1

ダイアログに入力された値やボタン押下などによる操作結果をもとに再生しますが,ダイアログによっては正しく再生できない場合があります。必ず,記録後に再生を行い,正しく再生できるかどうかを確認してください。

再生確認で,ダイアログが開いたまま停止するなど,正しく再生が進まないダイアログには対応できません。

注※2

ダイアログ中の操作は記録しませんが,最後にクリックしたボタンは記録して再生されます。

注※3

コンテンツ内の操作は記録しませんが,その操作によって発生したページ遷移は記録されるため,再生できることもあります。その場合の再生では,コンテンツそのもののダウンロード時間の計測時間は画面表示操作に含まれ,画面表示後に発生したコンテンツ内の通信の計測時間は画面表示以降のそのときの再生中の操作に含まれます。

注※4

スクリプトの処理により発生するページ遷移,HTML操作,ボタン操作のタイミングによっては,再生できない場合もあります。

必ず,記録後に再生を行い,正しく再生できるかどうかを確認してください。

注※5

描画処理そのものを記録しないため,画面上のボタンなどをスクリプト操作するWebページを計測するとき,ボタンなどの描画処理が完了する前にスクリプトが実行されてしまう場合には,再生できません。

注※6

マウス操作に連動して非同期通信しているようなスクリプトの場合,再生時にマウスイベントが発生しないため,非同期通信が行われず,非同期通信時間は計測されない場合もあります。

上記の表に記載のない操作や動作については,IEシナリオとして記録し計測することはできません。

なお,IE Recorderはダイアログ表示による認証(テキスト入力がユーザーIDとパスワード以外のもの),およびActiveXコントロール内での認証には対応していません。また,IE Recorderはftpプロトコルをサポートしていません。

(2) 再生時間の計測範囲

IEプローブでの計測,およびIE Recorderの計測テスト機能で計測できる再生時間について説明します。再生時間は,次に示す表の項番順に操作を記録し,計測した場合を例として説明します。

表5‒3 再生時間の計測範囲

項番

操作

計測時の動作の流れ

計測

Tn

説明

1

アドレス入力

テキスト入力

×

テキスト入力操作時間は計測しない。

ページ遷移開始

T1

直前のテキスト入力完了後,ページ遷移開始からページ遷移完了までの時間を再生時間として計測する。

ページ遷移完了※1

2

ポップアップダイアログ

ダイアログ表示

×

ダイアログに対する操作は再生時間に含まない。

ダイアログ応答

×

3

スコープA起点

スコープA開始

×

4

HTML操作(ページ遷移を含む)

再生待ち時間※2

T2

リンククリック,submitボタンクリックなど,ページ遷移が発生するHTML操作の動き。再生待ち時間が経過してから操作を実行し,ページ遷移開始からページ遷移完了までの時間を再生時間として計測する。

操作実行

ページ遷移開始

ページ遷移完了※1

5

HTML操作(ページ遷移を含まない)※3

再生待ち時間※2

T3

テキスト入力,チェックボックス選択など,ページ遷移が発生しないHTML操作の動き。再生待ち時間が経過してから操作を実行し,操作が完了までの時間を再生時間として計測する。

操作実行

操作完了

6

ナビゲーション

再生待ち時間※2

T4

再生待ち時間が経過してからナビゲーションを実行し,ページ遷移開始からページ遷移完了までの時間を再生時間として計測する。

ナビゲーション実行

ページ遷移開始

ページ遷移完了※1

7

スコープA終点

スコープA終了

×

8

ブラウザ操作

再生待ち時間※2

T5

再生待ち時間が経過してからブラウザ操作を実行し,ページ遷移開始からページ遷移完了までの時間を再生時間として計測する。

ブラウザ操作実行

ページ遷移開始

ページ遷移完了※1

(凡例)

○:計測時間に含む

×:計測時間に含まない

注※1

1つの操作を契機に複数のページ遷移が発生する場合は,すべてのページ遷移が完了した時点でページ遷移完了と判断します。

例えば,リンククリックの延長で3つのフレームを持つページに遷移する場合,親フレーム1つと,子フレーム3つに対してページ遷移が発生するため,すべてのページ遷移完了(全フレームの表示完了)を待って,ページ遷移完了と判断します。

注※2

IE Recorderの[操作の設定]画面で[この操作の再生を待つ]をチェックした場合,再生待ち時間とは[待ち時間]に指定した時間だけ操作の実行を待つ処理のことです。ただし,[自動的にページ遷移が発生した場合すぐに次の操作に移る]をチェックしている場合は,再生待ち時間が経過する前にページ遷移が発生すると,その時点で次の処理実行に移ります。つまり,再生時の状況に応じて,再生待ち時間で待つ時間が変動することになります。

注※3

HTML操作(ページ遷移含まない)では,例えばテキスト入力に要した時間(ユーザーの入力操作に掛かった時間)までは再生しません。したがって,操作の実行時間は限りなく0に近い値となります。

再生時間について,表の項番1〜8の順に操作を記録し,計測した場合を例としてIEシナリオを再生した場合,次に示す再生時間を計測できます。

(3) 記録・再生に関する注意事項

IEシナリオの記録・再生に関する注意事項を次に示します。なお,記録できない操作があったIEシナリオを再生すると,記録できなかった操作の次の操作を再生しようとしたタイミングで,操作対象が見つからないなどの要因によって,再生に失敗します。

操作したWebページが注意事項に該当するかどうかは,Webページ製作者に問い合わせください。

  1. IFRAMEタグ内に表示されているページに対する操作は記録できません。なお,IFRAMEタグが含まれるページでも,IFRAMEタグ内に表示されているページ以外に対する操作であれば,記録・再生できます。

    上記ページに対する操作を記録したときに,IE Recorder,IEプローブで再生する場合,次に示す誤動作が発生するおそれがあります。

    • IFRAMEタグ内に対する操作が再生されない。

    • IFRAMEタグ内に対する操作が行われていることを前提とした操作が再生できない(スクリプトエラー・再生停止など)。

    • IFRAMEタグ内に対する操作の結果,新しいタブが開く操作を記録し再生すると,再生が停止する。

    IFRAMEタグ内に表示されているページに対する操作かどうかの確認方法を次に示します。

    確認方法

    結果

    判定

    ソースを表示し,操作するタグが<IFRAME>〜</IFRAME>に囲われていないかを確認する。

    <IFRAME>〜</IFRAME>に囲われている。

    IFRAMEに対する操作である。

    IE Recorderで確認したい操作を行うページを表示し,操作対象の部分でコンテキストメニューを表示する。

    IE Recorderのコンテキストメニュー以外が表示される。

    IFRAMEに対する操作のおそれがある。

    記録時に,操作対象の部分でクリック,テキスト入力などの操作をする。

    ナビゲーションだけ記録される。

    IFRAMEに対する操作のおそれがある。

  2. HTML操作によって発生するイベント(マウスでのクリックイベントなど)の発生を抑止しているページに対する操作は記録できません。例えば,JavaScriptでsetCapture()によってマウスクリックイベントの発生を制御しているサイトは,操作を記録できないおそれがあります。

    上記ページに対する操作を記録したときに,IE Recorder,IEプローブで再生する場合,次に示す誤動作が発生するおそれがあります。

    • イベントを抑止しているWebページに対する操作の再生が行われない。

  3. フレーム構成のページで,各フレームにNAME属性の指定がなく,かつURLが動的に変化する場合は,正しく再生できません。各フレームのNAME属性を指定するか,または各フレームのURLを固定することによって正しく監視できます。

    上記ページに対する操作を記録したときに,IE Recorder,IEプローブで再生する場合,次に示す誤動作が発生するおそれがあります。

    • FRAMEタグが示すフレーム内に対する操作が再生されない。

    • IFRAMEタグ内に対する操作が行われていることを前提とした操作が再生できない(スクリプトエラー・再生停止など)。

  4. IE Recorder,IEプローブでは,インターネットオプションの設定によって[スクリプトエラーごとに通知を表示する]のチェックを外していても,スクリプトエラーダイアログが表示されます。

  5. スクリプトエラーダイアログは,記録・再生できません。スクリプトエラーが発生しないよう,スクリプトを見直してください。

    また,IEプローブではウィンドウを表示しないことの影響によって,IE Recorderの再生時に発生しないスクリプトエラーが,IEプローブで計測中に発生することがあります。

    上記ページに対する操作を記録したときに,IE Recorder,IEプローブで再生する場合,次に示す誤動作が発生するおそれがあります。

    • エラーダイアログが表示されたあと,再生が継続されない。

    なお,次のようにInternet Explorerを設定することで,スクリプトエラーを発生させずに計測できる場合もあります。

    • 制限付きサイトの設定を有効にする。(スクリプトの実行を無効化)

      設定が有効であるかどうかは,次に示す方法で確認してください。

      1.Internet Explorerで対象ページを表示し,ファイルのプロパティから動作しているゾーンを確認する。

      2.インターネットオプションの[セキュリティ]タブから,「制限付きサイト」を選択し,[サイト]ボタンを押下して,対象ページを追加する。

      3.[レベルのカスタマイズ]ボタンを押下して,次の設定が無効であることを確認する。

      「スクリプト」

      ・Javaアプレットのスクリプト

      ・アクティブスクリプト

      ・スクリプトでのステータスバーの更新を許可する

      「ActiveXコントロールとプラグイン」

      ・ActiveXコントロールとプラグインの実行

    • 対象ページを互換表示設定に追加する。

  6. IE Recorderでは,Refererヘッダーの有無が,Internet Explorerと異なる場合があります。

    (例)

    Webページのリンクを,[shift]キーを押しながらクリックして,新規ウィンドウで開く操作を再生した場合

    このため,Refererヘッダーの有無によって動作が変わるサイトは,正しく記録・再生できないおそれがあります。

    上記ページに対する操作を記録したときに,IE Recorder,IEプローブで再生する場合,次に示す誤動作が発生するおそれがあります。

    • IE Recorder,IEプローブがRefererを送らないことによるエラー通知がWebサーバから返される。

  7. 監視対象ページ内のActiveXコントロール(Flash/Flex,Shockwave,QuickTime,Windows Media Playerなど)や,Javaアプレットに対する操作は,その操作の延長で発生するページ遷移だけ記録・再生ができます。ただし,遷移先のURLを記録するため,URLが動的に変化する(記録時と異なる)場合は,正しく再生できません。

    上記ページに対する操作を記録したときに,IE Recorder,IEプローブで再生する場合,次に示す誤動作が発生するおそれがあります。

    • ActiveXコントロールやJavaアプレットに対する操作が再生されない。

    • ActiveXコントロールやJavaアプレットに対する操作が行われていることを前提とした操作が再生できない(スクリプトエラー・再生停止など)。

    • ActiveXコントロールやJavaアプレットに対する操作の結果,新しいタブが開く操作を記録し再生すると,再生が停止する。

  8. 記録時と再生時でページが異なるようなサイトは正しく再生できません。例えば,ログオフ時に開いていたページを記憶しておき,次回ログオン時に,前回ログオフ時のページから表示するようなサイトでは,再生時のページが記録時と異なるため正しく再生できません。再生時のページが,記録時と同じページになるような操作を記録しておくことで,正しく再生できるようになります。

    上記ページに対する操作を記録したときに,IE Recorder,IEプローブで再生する場合,次に示す誤動作が発生するおそれがあります。

    • ページに対する操作が正常に再生されない(スクリプトエラー・再生停止など)。

  9. 記録時に「.doc」「.xls」「.pdf」などHTMLドキュメント以外で構成されたページを表示する操作は行わないでください。上記操作を行って作成したIEシナリオで,IE Recorder,IEプローブで再生する場合,次に示す誤動作が発生するおそれがあります。

    • HTMLドキュメント以外の操作再生に依存した,後続の操作が再生できない。

    • 再生中にIE Recorder,IEプローブで表示されているHTMLドキュメント以外のアプリケーションと同一のアプリケーションを起動できない,または起動したアプリケーションを操作できない。

  10. Internet Explorerでセキュリティ警告ダイアログに[いいえ]で応答する操作は,記録・再生できません。このような操作を記録し,再生した場合,次に示す動作が発生するおそれがあります。

    • セキュリティ警告ダイアログが出現する契機となった操作から,再生が進まない。

  11. タイトルが「IE Recorder」という名称のダイアログ操作は,記録・再生の対象外です。なお,大文字と小文字は区別されます。

  12. ユーザーの入力操作が契機で動作するスクリプトで,ユーザーの入力を変更するようなページは,記録・再生できないことがあります。

    ユーザーの入力を変更するスクリプトの例と,そのようなページを記録・再生した場合に発生するおそれがある現象を次に示します。

    ユーザー操作の内容

    ユーザーの入力結果を変更するスクリプトの例

    現象例

    リスト,チェックボックスからの選択

    ユーザーがクリックした項目とは別の項目を選択する。

    記録時

    スクリプト実行後に選択状態になっている項目を選択する操作が記録される。

    再生時

    ユーザーが選択した項目とは異なる項目が選択される。その結果,以降の操作実行時にKAVK38752-Eなどのエラーが発生する。

    選択した項目の属性値として記述されているページに遷移後,デフォルトの項目を選択状態にする。

    記録時

    選択操作が記録されないで,KAVK38605-Eのエラーになる。

    再生時

    選択操作が再生できないため,ページ遷移ができなくなり,以降の操作実行時にKAVK38752-Eなどのエラーが発生する。

    テキスト入力

    ユーザーが入力した文字を変更する。

    記録時

    ユーザーが入力した文字と異なる文字が記録される。

    再生時

    ユーザーが入力した文字と異なる文字が入力されるため,以降の操作実行時にKAVK38752-Eなどのエラーが発生する。

    上記に該当するかどうかの確認方法を次に示します。

    確認方法

    結果

    判定

    IE Recorderで再生し,テキスト入力,チェックなどの入力操作で記録時と同じ入力(選択)が行われているか確認する。

    記録時に入力(選択)した値と異なる値が記録されている。

    該当する。

    上記の確認方法では記録されている項目がわかりにくい場合,IE Recorderの操作リストから記録されている値を確認できます。

    操作

    入力(選択)値表示場所

    備考

    テキスト入力

    操作名横の[ ]内

    チェック

    value属性値

    ソースも参照して確認する。

    optionタグ

    インナーテキスト値

    value属性とソースからも確認できる。

  13. 監視対象のWebサイトを表示する過程で出現するダイアログは,すべて記録できていないと,再生したときにメッセージ「IEシナリオにないポップアップダイアログが出現しました」(KAVK38756,Logged Message for IE Scenario(PL_IESM)レコードを収集している場合は,IE Scenario Result Codeフィールドに89504)が出力されて,再生がエラーになります。

    しかし,ダイアログには,条件付きで1回しか出現しないものがあるため注意が必要です。

    例えば,アプリケーションを起動するたびに1回出現するもの(「セキュリティの警告」ダイアログなど)や,セッション単位に1回出現するもの(認証ダイアログなど)などがあります。

    IE Recorderでは,記録操作の開始時にセッションを切断しているため,セッション単位に1回出現するダイアログには対応していますが,これ以外のアプリケーション単位などで1回出現するようなダイアログには対応できていません。このため,このようなダイアログの出現が確認される場合は,IEシナリオを記録する前に一度IE Recorderを再起動する必要があります。

  14. <INPUT TYPE=IMAGE>タグに対する操作では,クリック操作だけが記録・再生できます。マウスによって入力された座標データは記録・再生できないため,入力した座標によって動作が変わるページは,正しく再生できません。

  15. IEシナリオの再生が止まる場合があります。このときの対処方法はIEシナリオの再生が停止した操作分類および種類によって異なります。操作分類および種類と対処方法の対応を次の表に示します。

    表5‒4 IEシナリオの再生が止まった場合の対処方法

    操作分類

    操作種類

    対処方法

    ブラウザ操作

    ナビゲーション

    操作を削除する。(詳細については「5.2.4 ナビゲーションに関する注意事項」を参照してください。)

    上記以外

    IEシナリオを作成し直す。

    HTML操作

    すべての種類

    IEシナリオを作成し直す。

    注意事項

    IEシナリオの再生が止まった場合,Webサーバからの応答が遅いなどの原因で表示が遅れているだけの場合があります。この場合は,特に対処の必要はありません。

  16. ページ遷移しないでページが更新される場合,ページに対する操作を正しく記録・再生できません。次に,この注意事項に該当するページ例と,発生する現象を示します。

    該当ページ例

    現象例

    [入力欄追加]などのボタンを押すことによって,入力欄が追加される(ページの一部分だけが更新される)ページ。

    追加された入力欄に対する操作を記録できない。

    プルダウンメニュー(SELECTタグ)から項目を選択すると,ページの一部分だけが,選択項目に応じた情報に更新されるページ。

    変更された部分に対する操作を記録できない。

    ツリー表示で,親ノードをクリックすると,ツリーが展開されるページ。

    ツリーに対する操作を記録できない。

    onloadイベントを契機に実行されるスクリプトで,ページを作成している。例えば,プルダウンメニューの項目を設定するなど。

    onloadイベントのスクリプトで変更された部分に対する操作を記録できない。

  17. ユーザーの操作が契機で実行されるスクリプトで,ユーザーが操作したタグの情報が変更されるような場合,ページに対する操作を正しく記録・再生できません。次に,この注意事項に該当するページ例と,発生する現象を示します。

    該当ページ例

    現象例

    ツリー表示で,ツリーが閉じた状態のインナーテキスト[+]をクリックすると,ツリーが展開され,インナーテキストが[-]に変更されるページ。

    記録された操作対象のタグ情報のインナーテキストが,ユーザーがクリックしたあとの[-]状態で記録されている。再生時「KAVK38752」エラーが発生する。

  18. HTMLタグのonblur,onkeyup属性に対応したスクリプトによって,ページの状態が変わるページは,正しく再生できません。例えば,次のようなページが該当します。

    該当ページ例

    テキストエリアに文字が入力された時点で,ページ内のボタンやチェックボックスの活性/非活性を切り替えるページ。

  19. HTML操作やブラウザ操作によって,新規にウィンドウを開くページでは,ブランクタブ(タイトルが空白で,IEウィンドウに何も表示されない)が表示される場合があります。ブランクタブは記録・再生動作には影響を及ぼさないため,そのまま操作を続けても問題ありません。

  20. 次のようなフォームの入力内容をリセットする操作をした場合,リセットしたページでの操作が記録できないことがあります。

    フォームの入力をリセットする操作の例

    <input type=“reset”…>で作成された取消しボタンを押す。

    ユーザー操作の延長で,Javascriptのdocument.forms.reset()が実行される。

    このような操作を行った場合,次のような動作が発生する可能性があります。

    現象例

    リセット後のページで,クリックなどのWebページに対する操作が記録できない。

  21. JavaScriptのlocation.reload()によって更新を実行したあとのページでは,HTML操作を記録できません。上記ページに対する操作を記録した場合,記録時に次のような現象が発生します。

    記録時の現象例

    クリックなどのWebページに対する操作が記録できない。

    また,操作が記録できなかったシナリオを再生すると,次のような現象が発生することがあります。

    操作が記録できなかったシナリオ再生時の現象例

    更新後のWebページに対する操作の再生が行われない。

    更新の契機となる操作の次の操作を再生したときに,次に示すエラーメッセージが表示される。

    KAVK38752-E 指定した位置に操作対象になるタグがありません。

    KAVK38753-E 操作対象となるタグがありません。

    KAVK38754-E 操作対象となるフレームページがありません。

    KAVK38755-E 操作対象となるタブがありません。

    KAVK38756-E IEシナリオにないポップアップダイアログが出現しました。

  22. JavaScriptのclick()のようにonclickイベントを発生させるようなスクリプトが動作する操作を記録・再生すると次のような現象が発生することがあります。

    現象例

    1回のクリックで,複数のタグでのクリック操作が記録される。

    チェックボックスのリストを”全チェック”するようなボタンをクリックすると,ボタンクリックの結果,自動的にチェック状態になったinputタグに対する”チェック”操作が記録される。

    「1回のクリックで,複数のタグでのクリック操作が記録される。」ような状態で作成された操作を再生した場合,次のようなエラーメッセージが表示され,再生できない。

    KAVK38752-E 指定した位置に操作対象になるタグがありません。

    KAVK38753-E 操作対象となるタグがありません。

    KAVK38754-E 操作対象となるフレームページがありません。

    KAVK38755-E 操作対象となるタブがありません。

    KAVK38756-E IEシナリオにないポップアップダイアログが出現しました。

    このような場合,複数記録された操作のうち,ユーザーが操作していない操作を削除することで,再生できる場合があります。対処方法の詳細は,次の注意事項(23.)を参照してください。

  23. 1回のクリック操作で,複数のタグに対する操作が記録される場合の対処方法を次に示します。

    1.IEシナリオファイルをバックアップする。

    2.操作リストから,1回の操作で複数記録されたHTML操作のうち,ユーザーが直接操作したHTMLタグに対する操作以外のHTML操作を削除する。

    3.再生できるか確認する。

    注※

    スクリプトの動作などによって,複数記録されたHTML操作のうち,ユーザー操作がどこに記録されるかは不明です(同時に記録された操作の,先頭の場合もあれば,途中,最後の場合もあります)。したがって,2.で操作を削除しても正しく再生できない場合,それとは別の操作を削除すると,正しく再生できるようになることがあります。

    注意事項

    <SELECT>タグに対する選択操作は,選択操作と<OPTION>タグが同時に記録されることで,正しく再生できるようになります。したがって,<OPTION>タグの記録は<SELECT>タグに対する選択操作の延長で,複数の操作(選択操作と<OPTION>タグ)が同時に記録されても,操作リストを編集する必要はありません。

  24. Adobe Readerの機能を使用するWebページへの,IE RecorderによるアクセスまたはIEプローブでの計測はできません。

    例えば,PDF(Adobe Reader)をプラグインとして内部で使用するように設定したHTMLドキュメントで構成されたページを表示する操作は行わないでください。

  25. ページ遷移完了が検知できないサイトは記録・再生することはできません。

    例えば,次のようなページが該当します。

    該当ページ例

    該当HTML例

    HTMLをすべて読み込む前にJavaScriptによって自動的に画面遷移させるようなページ。

    <html>
     <body>
     <form name="form1" action="next.html"> 
     <script> document.form1.submit(); </script> 
     </form>
     </body>
    </html>
  26. セキュリティダイアログによる認証を行うサイトをIEシナリオで記録・再生することはできません。

  27. IEシナリオでは,ファイルのダウンロードダイアログに対する操作を行うことができません。

    IEシナリオの記録時には,ファイルのダウンロードダイアログに対する操作を記録しないでください。

  28. IEシナリオに記録されている最後の操作がダイアログの出力(自画面を閉じるためのダイアログ表示など)を伴う操作である場合,そのIEシナリオを再生したときに計測ができない場合があります。

    このような場合には,IEシナリオの最後の操作のあとに,さらに操作(一例として,アドレス入力によるページ遷移など)を追加してください。

  29. window.showModalDialogメソッドなどを用い,HTMLを指定して生成したモーダルダイアログについては,ダイアログ上のボタンクリックなどの操作を記録・再生できません。

  30. Internet Explorerのバージョンアップをした場合,バージョンアップ前に作成したIEシナリオが再生できなくなることがあります。例えば,window.confirmやwindow.alertなどで表示するダイアログのタイトルがInternet Explorerの仕様により変更された場合に,Internet Explorerのバージョンアップ後にIEシナリオ再生エラーとなることがあります。このような場合は,IEシナリオを再作成してください。

  31. 画面サイズ200〜300ドット程度(縦260×横200)のブラウザ表示に対応していないWebページはスクリプトエラーが発生することがあり,再生することはできません。

  32. キャッシュからの情報取得などでページ上の入力を行うWebページ(例えば,ログイン画面でユーザIDなどの情報をキャッシュなどから補完するようなWebページ)については,IE Recorderでの記録時にキャッシュなどからの補完が記録されないため,後続の操作が再生時と異なる動作となり,再生できないことがあります。

  33. window.localStorageでクライアント側にデータを保持するWebページを,Windowsのサービスから起動したIEプローブで計測した場合に,Windowsの動作によってスクリプトエラーが発生することがあります。スクリプトエラーが発生する場合は計測できません。

  34. PFM - Agent for Service ResponseのホストでInternet Explorerセキュリティ強化の構成が有効になっている場合,監視対象のWebページがスクリプトやActiveXコントロールを使用していると,IE Recorderで再生に成功していても,IEプローブでの計測結果がリザルトコード6(IE SCENARIO REPLAY ERROR)となり,計測できないことがあります。

    このような場合は,「信頼済みサイト」または「ローカル イントラネット」のWebサイトを確認し,次に示す対応をすることでIEプローブで計測できるようになります。

    • Webサイトに「about:security_JpcvIERec.exe」の追加がある場合

      「about:security_jpcvieprobed.exe」も追加されていることを確認してください。追加されていない場合は追加してください。

    • Webサイトに「about:security_JpcvIERec.exe」の追加がない場合

      「about:security_jpcvieprobed.exe」も追加されていないことを確認してください。追加されている場合は削除してください。

(4) IE Recorderの操作に関する注意事項

  1. Internet Explorerのショートカットキーは使用しないでください(動作しないようにしていますが,一部のショートカットキーは動作することがあります)。Internet Explorerのショートカットキーの操作は記録されないため,正しく再生できない場合があります。Internet Explorerのショートカットキーについては,Internet Explorerのヘルプで確認してください。

  2. 表示したHTMLページに対する操作は,キーボードではなくマウスから行ってください。例えば,アンケートの送信ボタンなどをキーボードによって操作した場合は,ボタン操作が記録されないことがあります。

    また,テキスト入力時は,次に示す操作を行うまでテキスト入力の記録が行われません。

    • テキスト入力のフォーカスをほかに移す。

    • ボタンを押下する操作を行う。

    上記ページに対する操作を記録したときに,IE Recorder,IEプローブで再生する場合,次に示す誤動作が発生するおそれがあります。

    • 送信ボタンの押下が再生されない。

    • テキスト入力を含むフォームの場合,一部のテキスト入力が再生されない。

  3. マウスの移動操作は記録されません。例えば,マウスを移動するだけで(クリックしないで)サブメニューを表示し,サブメニューのどれかをクリックした場合は,サブメニューを開く操作が記録できないため,正しく再生できません。

    上記ページに対する操作を記録したときに,IE Recorder,IEプローブで再生する場合,次に示す誤動作が発生するおそれがあります。

    • 次に示す条件にすべて一致するページの場合,正常に再生できない(スクリプトエラー・再生停止など)。

      (1) タグにマウスカーソルが載せられたことをJavaScriptで記録する

      (2) JavaScriptでマウスクリックイベントを捕らえ,(1)の記録に基づいて動作する

    • マウスカーソルの移動によって変化する視覚効果やサブメニュー操作を再生できない。

  4. IE Recorderでは,HTMLページを表示する文字コードを指定・変更できません。表示が不正になった場合(文字化けした場合)は,表示対象HTMLページ内に指定されている文字コードが正しいかどうかを見直してください。

  5. IE Recorderでは,ソース表示を禁止しているページのソースも表示できます。

  6. IE Recorderの[ソース]メニューでは,ソースをUTF-8にエンコードして表示します。

  7. IEシナリオファイルは,デフォルトのフォルダ(インストール先フォルダ\agtv\probe\iescena)に保存してください。iescena.dtdファイルがないフォルダにIEシナリオファイルを保存しようとするとエラーになります。デフォルトのフォルダに保存しない場合は,あらかじめ保存先のフォルダに,iescena.dtdをコピーしておいてください。

  8. IE Recorderでテスト再生したとき,Navigate操作で再生が停止することや,または記録と異なるWebサイトが表示される場合は,Navigate操作を削除すると正しく再生できるようになることがあります。

    Navigate操作を削除すると正しく再生できるようになる例を次に示します。

    (例)

    次のHTMLの画面に対してタグをクリックすると,IE RecorderはNavigate操作(画面遷移)・クリック操作の順で発生したイベントを捕捉し記録するため,記録される操作の順序が実際の手順(クリック操作だけ)と異なります。そのまま再生しても正常に再生できないため,Navigate操作を削除する必要があります。

    function func1() {

    画面遷移が発生する処理

    }

    <a onclick=”return javascript:func1()"href="#">

  9. IE Recorderで,新規作成,記録開始,または再生開始したときに,ブラウザのセッションを切断しているため,認証ダイアログなどがある場合は,毎回応答する必要があります。

  10. テキスト入力は文字をタイプして入力してください。例えば,スクリプトによる入力補助機能を利用してテキストを入力した場合,テキスト入力が正しく記録されません。ただし,テキスト入力を行わないオートコンプリート機能については,正しく記録されます。

  11. Internet Explorerからの操作であることをチェックしているページに対して,IE Recorderで操作した場合,「Internet Explorerからの操作ではない」と判断される場合があります。Internet Explorer以外からの操作をエラーなどにするページに対しては,IE Recorderでのページの操作はできません。ただし,スクリプトのnavigator.appNameを参照している場合は,Internet Explorerとして識別されます。このため,この注意事項には該当しません。

  12. スクリプトによってウィンドウをクローズするページに対して,IE Recorderから操作した場合,IE Recorder画面内のタブが(空白状態のまま)閉じないで残る場合があります。閉じられなかった空白のタブが前面(アクティブ)に出たままとなる場合,IE Recorderのタブ操作で本来前面に表示されるタブを選択してください。なお,残ったタブがIE Recorderの動作に影響を与えることはありません。また,残ったタブを選択すると(IE Recorderによって)自動的にタブが削除されます。

  13. IEシナリオ計測中の新規ウィンドウの生成時間は,新規ウィンドウ生成契機となった操作からNavigate操作の手前までにある各操作の再生時間に含まれます。

  14. IEシナリオの再生,ステップ再生,または計測テスト中に,ブラウザ操作,およびInternet Explorerウィンドウ内のタグに対して操作しないでください。操作すると,次に示す誤動作が発生するおそれがあります。

    • 次操作の再生で,操作対象が見つからない(KAVK38752-E)などによって,再生がエラーで停止する。

  15. IEシナリオの操作リストのナビゲーションに対して,レスポンス判定を設定しないでください。ナビゲーションに対して,レスポンス判定を設定しても判定されません。

    レスポンス判定機能はユーザーが操作を行いページ遷移が発生する※1操作に対してだけ有効です。また,再生できない(ページ遷移が完了しない)操作についてもレスポンス判定を行うことはできません。

    ※1

    IEシナリオにおいてページ遷移が発生するとは,ブラウザ上で操作を行うことでブラウザからWebサーバにリクエストが送られ,そのレスポンスを受けてブラウザの画面が更新されることをいいます。

    【ページ遷移が発生するときのブラウザ画面更新までの流れ】

    [図データ]

    一方,ブラウザ上で操作を行うが,ブラウザからWebサーバへのリクエストが行われないで,ブラウザの再描画が行われるような操作は,ページ遷移しないでページが更新されるといいます。

    【ページ遷移が発生しないときのブラウザ画面更新までの流れ】

    [図データ]

(5) IEプローブをWindowsサービスから起動および終了させる場合の注意事項

  1. Probe動作条件定義ファイルの[General]セクションのie_service_flagに「Y」を設定していない場合は,Windowsサービスから起動できません。Windowsの[スタート]−[プログラム]−[Performance Management]−[Agent Option for Service Response]−[IE Probe]を選択して起動してください。

  2. Probe動作条件定義ファイルの[General]セクションのie_service_flagに「Y」を設定している場合は,Windowsの[スタート]−[プログラム]−[Performance Management]−[Agent Option for Service Response]−[IE Probe]を選択して起動することはできません。

  3. IEシナリオを計測する場合は,Extensible Service IE Probeサービスのログオンアカウントに指定したアカウントでIEシナリオを記録し,IE Recorderから再生を実行して正しく動作することを確認してから計測を実施してください。

    計測アカウントとExtensible Service IE Probeサービスのログオンアカウントが異なる場合にシナリオを再生すると,KAVK38756-Eなどのエラーが発生することがあります。

  4. バージョンアップ前に作成していたIEシナリオを使用して計測する場合は,Extensible Service IE Probeサービスのログオンアカウントに指定したアカウントでIE Recorderから再生を実行して正しく動作することを確認してから計測を実施してください。

(6) 運用に関する注意事項

  1. IE Recorder,IEプローブの起動中は,Internet Explorerを使用しないでください。Internet Explorerが起動した状態では,IE Recorder,IEプローブが正しく動作できなくなる場合があります。また,HTMLページを操作することによって,すでに開いているInternet Explorerにフォーカスを当てる制御を行っているページなどは,正しく動作しなくなります。Internet Explorerを使用する場合は,IE Recorder,IEプローブを停止した状態で使用してください。

  2. 複数のPFM - Web Consoleから,同時にPL_IESMレコードをリアルタイムレポートで参照した場合,前回表示からの差分すべてが表示されません。PL_IESMレコードは,履歴レポートで参照してください。

  3. IEプローブで計測を実施している場合,IEシナリオを計測することによって表示されるダイアログは,実際の画面(ディスプレイ)にも表示されます。ただし,記録された操作をIEプローブが自動で実行するため,ダイアログはすぐに閉じます。なお,表示されたダイアログを手動で操作しないためにも,IEシナリオの計測中は,該当マシンでの画面上の作業(操作)を控えることをお勧めします。

  4. 記録中,または再生中にナビゲーションエラーが発生すると,記録または再生が中断されます。しかし,Internet Explorerを使用して操作していると,内部でナビゲーションエラーが発生していても無視してサービスを継続するような,隠れたナビゲーションエラーが存在するWebサイトもあるため,Webサイトの監視計画前に確認してナビゲーションエラーが発生しないようにしておく必要があります(Webサーバなどのログからhttpステータスコードにエラーが出ていないかを確認してください)。

  5. CookieやWebサーバ内などに接続したときの情報を保持しているようなWebサイトへの接続後,正しく切断しないで終了(このときセッションは切断されます)したあとに再接続すると,記録したときとは異なる状態(例えば,記録時とは異なるWebページが表示されるなど)で接続される,または切断されることがあります。このようなWebサイトを監視すると,例えばタイムアウトによって計測が中断されたときに,それ以降の計測がすべて計測エラーになることがあるため,計測が失敗しているときはWebサイトの操作仕様に従った回復操作を行って原因を取り除いてください。

  6. Internet Explorerのキャッシュの状態に左右されたくないなど,計測の精度を上げたい場合は,[ツール]−[インターネットオプション]画面の[全般]タブから[閲覧の履歴]の[設定]ボタンを選択します。表示された[インターネット一時ファイルと履歴の設定]画面から次の項目を選択してください。

    [Webサイトを表示するたびに確認する]

  7. IEシナリオによって,同一ユーザーで同時ログインできないWebシステムを計測対象として計測し,計測タイムアウトが発生した場合には,Webシステムからのログアウトが行われないで,ログイン状態が保持される可能性があります。この場合,以後の計測タイミングで計測に失敗します。この現象が発生した場合は,Webシステムへのログインができる状態にしてから計測を行ってください。また,計測条件登録ファイル(esptask.xml)に登録されているタイムアウトの値を適切に設定してください。

  8. IEシナリオの計測で,サーバ認証やクライアント認証を適用する場合は,証明書ファイルをPFM - Agent for Service Response側に登録する必要はありません。証明書ファイルは,計測を実行するユーザーのInternet Explorerに登録してください。

  9. IEシナリオの計測で,監視対象のWebサーバとのSSLの通信で使用するプロトコルは,IEシナリオを記録・作成したユーザーの「インターネット オプション」の設定を使用します。SSLv3.0での通信を使用したくない場合は,次のどちらかの方法で無効にしてください。

    • 監視対象のWebサーバで対応する方法

      監視対象のWebサーバでSSLv3.0を無効にしてください。

    • PFM - Agent for Service Responseが動作するホストのInternet Explorerの設定で対応する方法

      IEシナリオを記録・作成したユーザーでログイン後,「インターネット オプション」ダイアログの「詳細設定」タブを選択してください。セキュリティの項目にある「SSL 3.0を使用する」のチェック ボックスをオフにし,代わりに「TLS 1.0を使用する」,「TLS 1.1の使用」および「TLS 1.2の使用」チェックボックスをオンにしてください。