17.2.7 レポートの定義に関するトラブルシューティング
(1) 履歴レポートに表示されない時間帯がある
PFM - AgentまたはPFM - RMがインストールされたマシンの現在時刻を,現在時刻よりも未来の時刻に変更した場合,変更前の時刻から変更後の時刻までの履歴情報は保存されません。
(2) 大量のレポートを表示するとView Serverサービスのメモリー不足が発生する
(a) Windowsの場合
PFM - Web Consoleで大量のレポートデータを取得する際に,View Serverサービスでメモリー不足が発生し,KAVJS5001-Iメッセージが出力されるときがあります。
View Serverサービスは,デフォルトで使用するメモリーの上限値を256メガバイトに固定して動作します。そのためシステムのメモリー空き状況に関係なく,処理するデータ量によってメモリー不足が発生します(なお,この現象が発生するとView ServerサービスによってKAVE00104-Eメッセージが出力されることがあります)。
この現象は,レポートキャッシュファイル化機能を使って,メモリー使用量を抑えることで回避できます。レポートキャッシュファイル化機能は,初期設定ファイル(config.xml)の<vsa> - <reportCacheFileMode>タグ内のuseReportCacheFileにtrueを指定することで有効にできます。初期設定ファイル(config.xml)の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の付録の,初期設定ファイル(config.xml)について説明している個所を参照してください。
また,次の場合,View Serverサービスが使用するメモリーの上限値を拡張してください。
-
PFM - Web Console 09-00以前を利用している場合など,レポートキャッシュファイル化機能を使用できないとき
View Serverサービスが使用するメモリーの上限値を変更することで,より多くのレポートデータを処理できます。
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PFM - Managerを停止する。
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インストール先ディレクトリ\mgr\viewsvr直下に,jvmopt.iniという名称で空ファイルを作成する。
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jvmopt.iniをテキストエディターで開いて,次の2行を追加する。
-XmxView Serverサービスの使用するメモリーの上限値 -Djava.rmi.dgc.leaseValue=172800000
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jvmopt.iniを上書き保存する。
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PFM - Managerを再起動する。
- 使用例
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View Serverサービスが使用するメモリーの上限値を384メガバイトにした場合の例を次に示します。
-Xmx384M -Djava.rmi.dgc.leaseValue=172800000
- 注1
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-Xmxオプションで指定した数値が,View Serverサービスが使用する最大のメモリー使用量となります。
- 注2
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-Xmxオプションは,View Serverサービスが使用するメモリーの上限値を指定するもので,指定した値のメモリーを常に使用するわけではありません。
- 注3
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View Serverサービスが使用するメモリーの上限値として指定できるのは,384メガバイトまでです。
- 注4
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PFM - Managerを論理ホスト環境で運用している場合は,実行系/待機系両方のインストール先ディレクトリ上にあるjvmopt.iniファイルを変更してください。
(b) UNIXの場合
PFM - Web Consoleで大量のレポートデータを取得する際に,View Serverサービスでメモリー不足が発生し,KAVJS5001-Iメッセージが出力されるときがあります。
View Serverサービスはデフォルトで使用するメモリーの上限値を256メガバイトに固定して動作します。そのため,システムのメモリー空き状況に関係なく,処理するデータによってメモリー不足が発生します(なお,この現象が発生するとView ServerサービスによってKAVE00104-Eメッセージが出力されることがあります)。
この現象は,レポートキャッシュファイル化機能を使って,メモリー使用量を抑えることで回避できます。レポートキャッシュファイル化機能は,初期設定ファイル(config.xml)の<vsa> - <reportCacheFileMode>タグ内のuseReportCacheFileにtrueを指定することで有効にできます。初期設定ファイル(config.xml)の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の付録の,初期設定ファイル(config.xml)について説明している個所を参照してください。
また,次の場合,View Serverサービスが使用するメモリーの上限値を拡張してください。
-
PFM - Web Console 09-00以前を利用している場合など,レポートキャッシュファイル化機能を使用できないとき
View Serverサービスが使用するメモリーの上限値を変更することで,より多くのレポートデータを処理できます。
-
PFM - Managerを停止する。
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/opt/jp1pc/mgr/viewsvr/jpcvsvrをテキストエディターで開いて,次の行を検索する。
-XmxView Serverサービスの使用するメモリーの上限値 \
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/opt/jp1pc/mgr/viewsvr/jpcvsvrを上書き保存する。
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PFM - Managerを再起動する。
- 使用例
-
View Serverサービスが使用するメモリーの上限値を384メガバイトにした場合の例を次に示します。
-Xmx384m \
- 注1
-
-Xmxオプションで指定した数値が,View Serverサービスが使用する最大のメモリー使用量となります。
- 注2
-
-Xmxオプションは,View Serverサービスが使用するメモリーの上限値を指定するもので,指定した値のメモリーを常に使用するわけではありません。
- 注3
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上書きインストールを実行すると,/opt/jp1pc/mgr/viewsvr/jpcvsvrのファイルが上書きされます。View Serverサービスが使用するメモリーの上限値を拡張して運用していた場合は,上書きインストール前に上記ファイルのバックアップを取り,上書きインストール後に,再度設定してください。
- 注4
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View Serverサービスが使用するメモリーの上限値として指定できるのは,384メガバイトまでです。
- 注5
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PFM - Managerを論理ホスト環境で運用している場合は,実行系/待機系両方の/opt/jp1pc/mgr/viewsvr/jpcvsvrファイルを変更してください。