17.2.4 PFM - Web Consoleへのログインに関するトラブルシューティング
- 〈この項の構成〉
(1) ログイン時に指定したPerformance Managementユーザー名が認識されない
指定したPerformance Managementユーザー名のアカウントが作成されていないおそれがあります。監視コンソールからユーザー名「ADMINISTRATOR」でPFM - Web Consoleにログインし,[ユーザー管理階層]画面でPerformance Managementユーザーアカウントが作成されているか確認してください。Performance Managementユーザーアカウントが作成されていない場合は,作成してください。
また,ログイン時に指定したのが業務グループユーザーの場合,業務グループが割り当てられていないおそれがあります。監視コンソールからユーザー名「ADMINISTRATOR」でPFM - Web Consoleにログインし,[ユーザー管理階層]画面でユーザーに業務グループが割り当てられているか確認してください。業務グループが割り当てられていない場合,割り当ててください。
Performance Managementユーザーアカウントの作成方法および業務グループの割り当て方法については,「2. ユーザーアカウントと業務グループの管理」を参照してください。
(2) PFM - Web ConsoleからPFM - Manager(View Serverサービス)に対する接続に失敗する
考えられる要因およびその対処方法を次に示します。
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初期設定ファイル(config.xml)に指定されているホスト名またはポート番号に誤りがある
ホスト名およびポート番号が正しいかどうか確認してください。誤りがある場合は指定し直したあと,PFM - Web Consoleを再起動して操作を再実行してください。
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View Serverサービスが初期化されていない
View Serverサービスの起動に必要なサービスやプロセスが,まだ起動されていないおそれがあります。しばらく待ってから,操作を再実行してください。
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PFM - Managerホストが,PFM - Web Consoleホストから接続できないIPアドレスを使用している
PFM - ManagerホストにIPアドレスが複数設定されている場合や,PFM - ManagerとPFM - Web Console間でIPアドレス変換(NATなど)が実行される場合,接続が確立できないことがあります。この場合は,PFM - Managerでホスト名の設定が必要になります。設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,付録に記載されているポート番号一覧を参照してください。
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PFM - Web Consoleが対応していない機能が,接続先のPFM - Managerで有効に設定されている
接続先のPFM - ManagerのバージョンがPFM - Web Consoleのバージョンよりも新しい場合,PFM - Web Consoleが対応していない機能が接続先のPFM - Managerで有効に設定されていないかどうか確認してください。
設定が有効になっている場合は,設定を無効にするか,PFM - Web Consoleのバージョンアップを検討してください。
該当する機能と対応するPFM - Web Consoleのバージョンを次の表に示します。
機能
対応バージョン
アラームテーブル複数バインド機能
PFM - Web Console 08-50以降
業務グループによるアクセスコントロール機能
PFM - Web Console 09-50以降
監視一時停止機能
PFM - Web Console 10-50以降
(3) Webブラウザにログイン画面が表示されない
考えられる要因およびその対処方法を次に示します。
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URLに誤りがある
暗号化通信を有効にしている場合は,「https」から始まるURLを指定してください。
暗号化通信を無効にしている場合は,「http」から始まるURLを指定してください。
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暗号化通信を有効にしている場合,Webブラウザの設定に誤りがある
Webブラウザの設定でTLS通信を有効にしてください。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の監視コンソールを使用するためのWeb ブラウザの設定手順について説明している個所を参照してください。
(4) Webブラウザにセキュリティの警告画面が表示される
暗号化通信を有効にしている場合,設定している証明書などによってセキュリティの警告画面が表示されます。
考えられる要因,対処方法,および警告メッセージの例を次に示します。
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Webブラウザにルート証明書がインポートできていない,または誤ったルート証明書をインポートしている
サーバ証明書を取得した認証局のルート証明書をインポートしてください。
画面には次のような警告メッセージが表示されます。
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Internet Explorerの場合
「このWebサイトで提示されたセキュリティ証明書は,信頼された証明機関から発行されたものではありません。」
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Firefoxの場合
「発行者の証明書への認証パスが提供されていないためこの証明書は信頼されません。」または「この証明書は信頼されている提供元から得られたものではありません。」
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PFM - Web Consoleの暗号化通信ファイル格納フォルダに格納してあるサーバ証明書の有効期限が切れている
サーバ証明書を再び取得し,設定を更新してください。詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のWebブラウザと監視コンソールサーバ間の暗号化通信の設定および変更の流れについて説明している個所を参照してください。
画面には次のような警告メッセージが表示されます。
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Internet Explorerの場合
「このWebページで提示されたセキュリティ証明書は,有効期限が切れているかまだ有効ではありません。」
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Firefoxの場合
「この証明書の有効期限は(日時)に切れています。」
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サーバ証明書に設定されているホスト名(Common Name)と,ログイン画面のURLのホスト名が一致していない
サーバ証明書に設定されているホスト名(Common Name)と,ログイン画面のURLのホスト名が一致しているか確認してください。Common NameにFQDN形式のホスト名が設定されているときは,ログイン画面のURLも「ホスト名+ドメイン名」の必要があります。
サーバ証明書に設定されているホスト名(Common Name)は,jpcwtool https output certtextコマンドで確認できます。コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している個所を参照してください。
画面には次のような警告メッセージが表示されます。
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Internet Explorerの場合
「このWebサイトで提示されたセキュリティ証明書は,別のWebサイトのアドレス用に発行されたものです。」
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Firefoxの場合
「この証明書はサーバ証明書に設定されているホスト名(Common Name)にだけ有効なものです。」
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