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JP1 Version 11 JP1/Service Level Management


9.15 jslmreport(レポートデータのCSVファイル出力)

機能

データベースに格納されているレポートデータをCSVファイル形式で出力します。

このコマンドは,次の条件を満たした状態で実行してください。

また,クラスタ環境の場合は実行系サーバで実行してください。待機系サーバでは実行できません。

コマンド実行時に出力されるメッセージについては,「11.3 メッセージの一覧」を参照してください。

形式

jslmreport△-t△{ service | system | info | overview | graph }
          △-g△サービスグループ名
          △-s△サービス名
          △-d△レポート起点日
          △-i△{ 1day | 1week | 1month | 3months }
          △-o△出力先ファイル名
          [ △-f ]

実行権限

OSのAdministratorsグループに属するユーザーアカウント

格納先フォルダ

JP1/SLM - Managerのインストール先フォルダ\mgr\bin\

引数

-t

CSVファイル出力対象のレポートデータ種別を1つ指定します。指定方法を次に示します。

サービス性能を出力する場合に指定します。ただし,-sオプションにサービス性能監視をしないサービスを指定した場合は,serviceは指定できません。

システム性能を出力する場合に指定します。

稼働情報を出力する場合に指定します。

サービス稼働概要を出力する場合に指定します。

性能グラフを出力する場合に指定します。

-g△サービスグループ名

出力対象サービスのサービスグループ名を指定します。

-s△サービス名

出力対象サービスのサービス名を指定します。

-d△レポート起点日

出力対象サービスのレポート起点日を日単位で指定します。指定方法を次に示します。

表9‒20 レポート起点日の指定方法

形式

詳細

-d△YYYYMMDD

YYYY

年を4桁の半角数字で指定

MM

月を2桁の半角数字で指定

DD

日を2桁の半角数字で指定

-i

出力対象サービスのレポート期間を1つ指定します。指定方法を次に示します。

1日のレポートを出力する場合に指定します。

1週間のレポートを出力する場合に指定します。

1か月のレポートを出力する場合に指定します。

3か月のレポートを出力する場合に指定します。

-o△出力先ファイル名

レポートデータの出力先ファイル名を指定します。ファイル名は絶対パスで指定してください。

出力フォーマット

1行目にヘッダ情報が表示されて,2行目以降にデータ情報が表示されます。

データ種別ごとの出力フォーマットを次に示します。

  • サービス性能

    サービス性能の出力フォーマットを次に示します。

    表9‒21 サービス性能の出力フォーマット

    項番

    ヘッダ情報

    2行目以降に出力されるデータ情報

    データ情報の詳細

    1

    Service_Performance_Start_Date

    出力期間の起点日

    YYYY/MM/DD(年/月/日)

    2

    Service_Performance_End_Date

    出力期間の終点日

    YYYY/MM/DD(年/月/日)

    3

    Service_Performance_Monitored_Target

    監視対象

    選択している監視対象の名称

    4

    Service_Performance_Monitor_Item

    監視項目(単位)

    • 平均応答時間 (msec)

    • スループット (件/sec)

    • エラー率 (%)

    5

    Service_Performance_Average

    平均値※1

    • 平均応答時間の場合

      レポート期間中の平均応答時間合計/レポート期間中のリクエスト件数(単位:ミリ秒)

    • スループットの場合

      レポート期間中のリクエスト件数(JP1/SLM - URがレスポンスの取得にタイムアウトしたリクエストの件数を除く)/レポート期間中の稼働時間(単位:件/秒)

    • エラー率の場合

      (レポート期間中にHTTPステータスがエラーのレスポンスを返した件数+JP1/SLM - URがレスポンスの取得にタイムアウトしたリクエストの件数)/レポート期間中のリクエスト件数(単位:%)

    6

    Service_Performance_SLO_Compliance_Ratio

    SLO遵守率※1

    (1.0−しきい値超過時間/1か月の稼働時間)×100(単位:%)

    7

    Service_Performance_VS_Previous_Term

    前回比※2,※3

    (レポート期間中の平均応答時間/レポート期間に応じた比較対象となる期間の平均応答時間−1.0)×100(単位:%)

    注※1

    小数点以下第1位で四捨五入して出力されます。

    注※2

    小数点以下第2位で四捨五入して出力されます。

    注※3

    監視対象サービスのサービス性能について算出される前回比は,レポート期間の設定によって表のヘッダ,および算出に利用する比較対象となる期間が異なります。

    レポート期間と前回比の関係を次の表に示します。

    表9‒22 レポート期間と前回比の関係

    項番

    レポート期間

    表のヘッダ

    比較対象となる期間

    1

    1日

    前日比

    起点日の前日

    2

    1週間

    先週比

    起点日の前日を含む前の7日間

    3

    1か月

    先月比

    先月の同日から前日まで

    4

    3か月

    前4半期比

    3か月前の同日から前日まで

  • システム性能

    システム性能の出力フォーマットを次に示します。

    表9‒23 システム性能の出力フォーマット

    項番

    ヘッダ情報

    2行目以降に出力されるデータ情報

    データ情報の詳細

    1

    System_Performance_Start_Date

    出力期間の起点日

    YYYY/MM/DD(年/月/日)

    2

    System_Performance_End_Date

    出力期間の終点日

    YYYY/MM/DD(年/月/日)

    3

    System_Performance_Host

    ホスト

    選択した監視対象サービスのホスト名称

    4

    System_Performance_Monitored_Target

    監視対象

    ホストに含まれる監視エージェントの名称

    5

    System_Performance_Monitor_Item

    監視項目(単位)

    監視エージェントに含まれる監視項目の名称と単位

    6

    System_Performance_Average

    平均値※1

    監視項目に応じた平均値

    7

    System_Performance_SLO_Compliance_Ratio

    SLO遵守率※1

    (1.0−しきい値超過時間/1か月の稼働時間)×100(単位:%)

    8

    System_Performance_VS_Previous_Term

    前回比※2,※3

    (レポート期間中の平均応答時間/レポート期間に応じた比較対象となる期間の平均応答時間−1.0)×100(単位:%)

    注※1

    小数点以下第1位で四捨五入して出力されます。

    注※2

    小数点以下第2位で四捨五入して出力されます。

    注※3

    監視対象サービスのシステム性能について算出される前回比は,レポート期間の設定によって表のヘッダ,および算出に利用する比較対象となる期間が異なります。

    レポート期間と前回比の関係については「表9-22 レポート期間と前回比の関係」を参照してください。

  • 稼働情報

    稼働情報の出力フォーマットを次に示します。

    表9‒24 稼働情報の出力フォーマット

    項番

    ヘッダ情報

    2行目以降に出力されるデータ情報

    データ情報の詳細

    1

    Availability_Info_Start_Date

    出力期間の起点日

    YYYY/MM/DD(年/月/日)

    2

    Availability_Info_End_Date

    出力期間の終点日

    YYYY/MM/DD(年/月/日)

    3

    Availability_Info_Service_Availability

    サービス稼働率※1

    レポート期間中の稼働期間の総和/(レポート期間中の稼働期間の総和+レポート期間中の障害期間の総和)(単位:%)

    4

    Availability_Info_MTTR

    MTTR※2

    レポート期間中の障害期間の総和/レポート期間中の障害期間の数(単位:分)

    5

    Availability_Info_MTBF

    MTBF※2

    レポート期間中の稼働期間の総和/レポート期間中の障害期間の数(単位:分)

    注※1

    小数点以下第2位で四捨五入して出力されます。

    注※2

    小数点以下第1位で四捨五入して出力されます。

  • サービス稼働概要

    サービス稼働概要の出力フォーマットを次に示します。

    表9‒25 サービス稼働概要の出力フォーマット

    項番

    ヘッダ情報

    2行目以降に出力されるデータ情報

    データ情報の詳細

    1

    Service_Availability_Overview_Date_And_Time

    時間

    レポート期間中に可用性監視に関するイベントが発生した時刻

    2

    Service_Availability_Overview_Event

    イベント

    レポート期間中に発生した次の可用性監視に関するイベントのどれか

    • サービス復旧

    • サービス監視開始

    • サービス監視停止

    • サービスダウン

    注※

    JP1/SLM - Managerのタイムゾーンを基にYYYY/MM/DD hh:mm形式で表示されます。

  • 性能グラフのCSVファイルへの出力情報

    性能グラフのCSVファイルへの出力情報を次に示します。

    表9‒26 性能グラフのCSVファイルへの出力情報

    項番

    ヘッダ情報

    2行目以降に出力されるデータ情報

    データ情報の詳細

    1

    Date

    時間

    JP1/SLMが該当するデータを取得した日時。JP1/SLM - Managerのタイムゾーンを基にYYYY/MM/DD hh:mm形式で表示される

    2

    監視項目Average

    監視項目の平均値

    監視項目に応じた平均値

    3

    監視項目Max

    監視項目の最大値

    監視項目に応じた最大値

    4

    監視項目Min

    監視項目の最小値

    監視項目に応じた最小値

    6

    監視項目Average

    監視項目の平均値

    監視項目に応じた平均値

    7

    監視項目Max

    監視項目の最大値

    監視項目に応じた最大値

    8

    監視項目Min

    監視項目の最小値

    監視項目に応じた最小値

    監視項目は次のBNF記法で決定されます。

    監視項目::=監視対象サービスの名称“/”監視対象サービスの監視対象の名称“/”

    監視対象サービスの監視対象の名称::=“All Web Access”|Webトランザクション名|ホスト名“/”エージェント名

出力文字コード

UTF-8で出力されます。

-f

-oオプションで指定する出力ファイルがすでに存在する場合に,出力ファイルを上書きするとき指定します。

このオプションを省略した場合に出力ファイルが存在したときは,エラーになります。

注意事項

戻り値

戻り値

説明

0

CSVファイルを正常に出力しました。

1

CSVファイルの出力に失敗しました。

130

「Ctrl」キー+「C」キーによって処理が中断されました。

使用例

C:\Program Files\HITACHI\JP1ITSLM\mgr\bin\jslmreport△-t△service△-g△Group1△-s△Service1△-d△20130128△-i△1month△-o△c:\report.csv△-f