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JP1 Version 11 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


9.20 既存のJP1/Service Supportからのデータの移行

既存のJP1/Service Supportで管理していたデータは,jssdbbackup.batコマンドとjssdbrecovery.batコマンドを使って,異なるサーバのJP1/Service Supportへ移行できます。なお,移行先のサーバの言語は,移行元と同一にしてください。

既存のJP1/Service Supportからデータを移行する手順を次に示します。

  1. 移行元のJP1/Service Supportのバージョンを,移行先のJP1/Service Supportのバージョンに合わせる。

    異なるバージョンのJP1/Service Support間では,jssdbbackup.batコマンドとjssdbrecovery.batコマンドを使ってデータの移行はできません。このため,移行元と移行先のバージョンが異なる場合は,移行元のJP1/Service Supportをバージョンアップして,移行先のJP1/Service Supportのバージョンに合わせてください。バージョンアップの手順については,「6.4 JP1/Service Supportの上書きインストールとセットアップ」を参照してください。

  2. JP1/Service Support - DB Serverサービス以外のJP1/Service Supportのサービスを停止する。

    次の順番でサービスを停止します。移行元と移行先の両方とも行います。

    1. JP1/Service Support - Task Serviceサービス

    2. JP1/Service Support - Web Serviceサービス

    3. JP1/Service Supportサービス

    JP1/Service Support - DB Serverサービスは起動しておいてください。

  3. スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Service Support]−[JP1_SSコマンドプロンプト]を起動する。

    移行元と移行先の両方とも行います。

  4. jssdbbackup.batコマンドを実行する。

    移行元のJP1/Service Supportで,jssdbbackup.batコマンドの-expandオプションを指定して実行し,案件管理DBをバックアップします。コマンドの実行中は,案件管理DBをメンテナンスするコマンドやJP1/Service Supportのサービスを起動しないでください。jssdbbackup.batコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssdbbackup.bat(データベースバックアップ)」を参照してください。

  5. jssdbrecovery.batコマンドを実行する。

    移行先のJP1/Service Supportで,jssdbrecovery.batコマンドの-expandオプションを指定して実行し,手順4で取得したデータをリカバリーします。コマンドの実行中は,案件管理DBをメンテナンスするコマンドやJP1/Service Supportのサービスを起動しないでください。jssdbrecovery.batコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssdbrecovery.bat(データベースリカバリー)」を参照してください。

  6. jssrefaclsetupコマンドを実行する。

    案件ごとの参照権限設定機能をセットアップします。案件ごとの参照権限設定機能を使用していない場合,この手順は不要です。jssrefaclsetupコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssrefaclsetup(案件ごとの参照権限設定セットアップ)」を参照してください。

  7. JP1/Service Supportのサービスを起動する。

    次の順番でサービスを起動します。移行元と移行先の両方とも行います。

    1. JP1/Service Supportサービス

    2. JP1/Service Support - Web Serviceサービス

    3. JP1/Service Support - Task Serviceサービス