4.1.3 案件のステータス変更に応じたJP1イベントの対処状況の変更
JP1/Service Supportでは,次に示す場合にJP1イベントを発行してJP1/IM - Managerに通知します。
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JP1/IM - Managerの自動アクションによって自動登録されたインシデント(案件),またはJP1/IM - View連携で登録したインシデント(案件)のステータスが[案件編集]画面で「クローズ」に変更された場合。
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JP1/IM - Managerの自動アクションによって自動登録されたインシデント(案件),またはJP1/IM - View連携で登録したインシデント(案件)のステータスが案件の一括操作で「クローズ」に変更された場合。
jssitemeditコマンドでステータスを「クローズ」に変更してもJP1イベントは発行されません。このJP1イベントを受け取ったJP1/IM - Managerは,自動アクションを実行して対処状況を「対処済」に変更します。
なお,JP1/IM - ManagerがJP1イベントを受け取ったり,対処状況を「対処済」に変更したりするには,あらかじめJP1/IM - Manager側で定義しておく必要があります。
案件のステータスが「クローズ」に変更されたときに,JP1/IM - Managerの自動アクションを利用して,JP1イベントの対処状況を「対処済」に変更するまでの処理を次の図に示します。
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図中の番号に従って説明します。
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JP1/Service Supportのオペレーターは,統合マネージャーからの要求を受けて自動登録された案件のステータスを「クローズ」に変更します。
案件がJP1/IM - Managerから登録されたのか,JP1/Service Supportの画面から登録されたのかを区別するためには,案件フォームをカスタマイズして「イベントDB内通し番号」と「JP1/IM - Managerのホスト名」を参照できるように設定しておく必要があります。案件フォームのカスタマイズについては,「13. 定義ファイル」の「案件フォーム定義ファイル(任意)」を参照してください。
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JP1/Service SupportからJP1イベントを発行する設定がされている場合は,JP1イベント(JP1/IM - Managerのホスト名とイベントDB内通し番号)が,統合マネージャーのJP1/BaseのイベントDBに発行されます。
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JP1/IM - Managerの自動アクション機能は,受け取ったJP1イベントに対応するJP1イベントの対処状況を「対処済」に変更します。
- 注意事項
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このJP1イベントは,JP1/IM - Managerから自動登録された元の案件,またはJP1/IM - View連携で登録した元の案件のステータスが「クローズ」に変更されたときにだけ発行されます。エスカレーション先を指定して別のプロセスワークボードに登録した案件を「クローズ」に変更しても,JP1イベントは発行されないのでご注意ください。案件が,エスカレーションされていない元の案件かどうかは,プロセス間IDのハイフン(-)以降の値が「01」であるかどうかで確認できます。