3.5.1 エージェント構成のホストにプロファイルを設定する
設定できるプロファイルには,設定ファイルがあります。設定ファイルの内容を次に示します。
-
プロファイル(設定ファイル)
エージェントに保存されている設定ファイルです。各サービスは,この設定ファイルに記述されている設定情報を使用していません。定義ファイルの情報を編集したあとにサービスに反映していない場合,有効設定情報と設定ファイルの情報が異なります。
作業ごとに処理できるプロファイル種別と設定ファイルを次に示します。
作業内容 |
プロファイル種別 |
設定ファイル |
---|---|---|
プロファイルの追加,削除 |
ログファイルトラップ情報 |
|
プロファイルの編集・保存,一括反映,リロードによる反映,再起動による反映 |
|
|
なお,起動・停止できるトラップの種類は,ログファイルトラップだけです。
エージェント構成のホストにプロファイルを設定する場合の前提条件については,「3.5.1(8) エージェントにプロファイルを設定するときの前提条件」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) プロファイルリストを収集する
エージェントからIM構成管理で管理するプロファイルリストを収集します。収集した情報が,[プロファイル表示/編集]画面のツリー表示領域に表示されます。
次の操作を実行した場合に,プロファイルリストが登録されていない状態になります。
-
IM構成管理の初期起動
-
ホスト情報の収集
-
システムの階層構成の反映
-
jcfimportコマンドの実行
プロファイルリストを収集する手順を次に示します。
-
[IM構成管理]画面の[IM構成]タブをクリックする。
[IM構成]ページが表示されます。
-
[IM構成]ページのツリー表示領域でプロファイルリストを収集したいエージェントを選択する。
-
次に示すどちらかの方法で[プロファイル表示/編集]画面を表示する。
-
メニューバーから[表示]−[プロファイル表示]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロファイル表示]を選択する。
-
-
ツリー表示領域からJP1製品名(JP1/Base)を選択し,次に示すどちらかの方法で排他編集権を取得する。
-
メニューバーから[編集]−[排他編集設定]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[排他編集設定]を選択する。
すでに排他編集権を取得している場合,この操作は不要です。
-
-
ツリー表示領域からJP1製品名(JP1/Base)を選択し,次に示すどちらかの方法でプロファイルリストを更新する。
-
メニューバーから[操作]−[プロファイルツリー再構築]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロファイルツリー再構築]を選択する。
プロファイルツリーが再構築され,プロファイルリストが更新されます。エージェントまたはエージェントのJP1/Baseを再起動した場合は,プロファイルの編集または反映を行う前に,プロファイルツリーを再構築してください。
-
- 注意事項
-
-
プロファイルツリーの再構築に失敗した場合には,エラーメッセージが表示され,再構築を実行する前のプロファイルツリーが表示されます。再構築を実行する前のプロファイル,およびエージェントと情報が同じプロファイルに関しては操作できますが,その後の操作に影響が出るおそれがあります。このため,エラー要因を取り除いたあとに,再度,プロファイルツリーの再構築を実行してください。
-
同一の動作定義ファイルで複数のログファイルトラップを起動している場合,または異なるディレクトリであっても,同じ名称の動作定義ファイルでログファイルトラップを起動している場合は,プロファイルリストの収集に失敗します。なお,JP1/IM - ManagerのOSがWindowsの場合は,エージェントで使用する設定ファイル名の大文字小文字は区別しません。
-
プロファイルツリー再構築を実行すると,マネージャーで保存しているプロファイルをすべて削除し,エージェントのプロファイルリストを再取得します。プロファイルが未反映の場合,プロファイルをエージェントに反映してからプロファイルツリーを再構築してください。
-
(2) プロファイルを収集する
エージェントからJP1/Baseのプロファイルを収集するには,収集対象の範囲の違いによって二つの方法があります。この二つの方法の手順について説明します。
(a) プロファイルを一括で収集する
システムの階層構成(IM構成)で定義しているすべてのエージェントから,JP1/Baseのプロファイルを一括で収集する手順について説明します。
なお,次の場合には,プロファイルを一括収集できません。
-
ほかのユーザーが排他編集権を取得している設定ファイルがある場合
-
ほかのユーザーがプロファイルの一括収集を行っている場合
-
ほかのユーザーが設定ファイルの編集内容の一括反映を行っている場合
プロファイルを一括で収集する手順を次に示します。
-
[IM構成管理]画面の[ホスト一覧]タブまたは[IM構成]タブをクリックする。
[ホスト一覧]ページまたは[IM構成]ページが表示されます。
-
メニューバーから[操作]−[プロファイル一括収集]を選択する。
プロファイルを一括収集するかどうかを確認するメッセージが出力されるので,[はい]ボタンをクリックします。プロファイルの一括収集が実行されて,IM構成管理が動作するマネージャーに保存されます。実行の結果は,[実行結果]画面に出力されます。
一括収集を実行したあとのプロファイルの状態は,[プロファイル表示/編集]画面で確認できます。収集に失敗したプロファイルがある場合,ノード情報表示領域の[設定内容]が非活性表示され,[状態]にプロファイルの状態が表示されます。
プロファイルの一括収集を実行したあとのエージェントの状態は,[IM構成管理]画面の[IM構成]ページで確認できます。収集に失敗したプロファイルがある場合,[IM構成]ページのツリー表示領域のホストアイコンに,エラーの状態を示すアイコンが表示されます。詳細は,[IM構成]ページのノード情報表示領域で[基本情報]ボタンをクリックすると参照できます。
(b) エージェントごとにプロファイルを収集する
エージェントごとにプロファイルを収集する手順について説明します。
エージェントごとのプロファイルは,[プロファイル表示/編集]画面から収集します。
なお,ほかのユーザーが排他編集権を取得している設定ファイルがある場合,エージェントごとのプロファイルは収集できません。
エージェントごとのプロファイルを収集する手順を次に示します。
-
[IM構成管理]画面の[IM構成]タブをクリックする。
[IM構成]ページが表示されます。
-
[IM構成]ページのツリー表示領域でプロファイルを収集したいエージェントを選択する。
-
次に示すどちらかの方法で[プロファイル表示/編集]画面を表示する。
-
メニューバーから[表示]−[プロファイル表示]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロファイル表示]を選択する。
-
-
ツリー表示領域からJP1製品名(JP1/Base)を選択し,次に示すどちらかの方法で排他編集権を取得する。
-
メニューバーから[編集]−[排他編集設定]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[排他編集設定]を選択する。
すでに排他編集権を取得している場合,この操作は不要です。
-
-
[設定ファイル]ボタンをクリックする。
[設定ファイル]ページが表示されます。
なお,一度も設定ファイルを収集していない場合,[設定ファイル]ボタンをクリックすると,自動的に設定ファイルが収集されます。
-
[設定ファイル]ページのツリー表示領域から収集対象のプロファイルを選択し,次に示すどちらかの方法でプロファイルを収集する。
-
メニューバーから[操作]−[プロファイル収集]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロファイル収集]を選択する。
エージェントから対象のプロファイルを収集するかどうかを確認するメッセージが出力されるので,[はい]ボタンをクリックします。プロファイルが収集されて,IM構成管理が動作するマネージャーに保存されます。
-
(3) プロファイルを表示する
IM構成管理が動作するマネージャーに格納されているプロファイルを表示するには,表示する情報の違いによって二つの方法があります。この二つの方法の手順について説明します。
(a) 有効設定情報を表示する
エージェントごとに有効設定情報を表示する手順を次に示します。
-
[IM構成管理]画面の[IM構成]タブをクリックする。
[IM構成]ページが表示されます。
-
[IM構成]ページのツリー表示領域で有効設定情報を表示したいエージェントを選択する。
-
次に示すどちらかの方法で[プロファイル表示/編集]画面を表示する。
-
メニューバーから[表示]−[プロファイル表示]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロファイル表示]を選択する。
-
-
[プロファイル表示/編集]画面のツリー表示領域から有効設定情報を表示したい表示項目を選択する。
-
[有効設定情報]ボタンをクリックする。
表示される有効設定情報の内容は,[プロファイル表示/編集]画面のツリー表示領域で選択した表示項目によって異なります。選択する項目と表示される情報の関係については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス」の「4.9.1 [有効設定情報]ページ」を参照してください。
(b) 設定ファイルを表示する
エージェントごとに設定ファイルを表示する手順について説明します。エージェントごとの設定ファイルは,[プロファイル表示/編集]画面に表示されます。
-
[IM構成管理]画面の[IM構成]タブをクリックする。
[IM構成]ページが表示されます。
-
[IM構成]ページのツリー表示領域で設定ファイルを表示したいエージェントを選択する。
-
次に示すどちらかの方法で[プロファイル表示/編集]画面を表示する。
-
メニューバーから[表示]−[プロファイル表示]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロファイル表示]を選択する。
-
-
[プロファイル表示/編集]画面のツリー表示領域から設定ファイルを表示したい表示項目を選択する。
-
[設定ファイル]ボタンをクリックする。
表示される設定ファイルの内容は,[プロファイル表示/編集]画面のツリー表示領域で選択した表示項目によって異なります。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス」の「4.9.2 [設定ファイル]ページ」を参照してください。
設定ファイルに表示される情報は,項目によって編集できるものと,編集できないものがあります。設定ファイルを編集する方法については,「3.5.1(5) 設定ファイルを編集する」を参照してください。
(4) プロファイルを追加または削除する
IM構成管理が動作するマネージャーに収集したプロファイルの情報を追加したり,削除したりできます。
(a) プロファイルを追加する
プロファイルを追加する手順について説明します。
-
[IM構成管理]画面の[IM構成]タブをクリックする。
[IM構成]ページが表示されます。
-
[IM構成]ページのツリー表示領域でプロファイルを追加したいエージェントを選択する。
-
次に示すどちらかの方法で[プロファイル表示/編集]画面を表示する。
-
メニューバーから[表示]−[プロファイル表示]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロファイル表示]を選択する。
-
-
ツリー表示領域からJP1製品名(JP1/Base)を選択し,次に示すどちらかの方法で排他編集権を取得する。
-
メニューバーから[編集]−[排他編集設定]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[排他編集設定]を選択する。
すでに排他編集権を取得している場合,この操作は不要です。
-
-
[設定ファイル]ボタンをクリックする。
[設定ファイル]ページが表示されます。
-
[設定ファイル]ページのツリー表示領域からログファイルトラップ情報を選択する。
-
次に示すどちらかの方法で[プロファイル追加]画面を表示する。
-
メニューバーから[編集]−[プロファイル追加]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロファイル追加]を選択する。
-
-
次に示す項目を設定する。
-
監視名
すでに指定している監視名やログファイルトラップ動作定義ファイルと同じ名称の監視名は,指定できません。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス」の「4.10 [プロファイル追加]画面」を参照してください。
クラスタ用のログファイルトラップを設定する場合,待機系サーバの物理ホストに,実行系サーバの物理ホストで指定した監視名と同じ名称の監視名を指定してください。この項目は必ず指定してください。
-
クラスタID
クラスタ用のログファイルトラップを設定する場合,実行系サーバの物理ホストでクラスタIDを有効に設定し,クラスタIDを入力してください。
また,待機系サーバの物理ホストに,実行系サーバの物理ホストで指定したクラスタIDと同じクラスタIDを入力してください。この項目の指定は省略できます。
-
-
[OK]ボタンをクリックする。
追加したログファイルトラップの監視名が,ツリー表示領域に表示されます。
ログファイルトラップの設定ファイルを編集する手順については,「3.5.1(5) 設定ファイルを編集する」を参照してください。
ログファイルトラップのプロファイルを新規で追加した場合,ログファイルトラップは起動していません。そのため,ツリー表示領域では,監視名がグレーで表示されます。ログファイルトラップを起動する手順については,「3.5.1(7)(a) ログファイルトラップを起動する」を参照してください。
(b) プロファイルを削除する
プロファイルを削除する手順について説明します。
なお,次の場合には,プロファイルが削除できません。
-
選択したプロファイルに対応するログファイルトラップが起動している場合
ログファイルトラップが起動している場合は,ログファイルトラップを停止してください。ログファイルトラップを停止する手順については,「3.5.1(7)(b) ログファイルトラップを停止する」を参照してください。
プロファイルを削除する手順を次に示します。
-
[IM構成管理]画面の[IM構成]タブをクリックする。
[IM構成]ページが表示されます。
-
[IM構成]ページのツリー表示領域でプロファイルを削除したいエージェントを選択する。
-
次に示すどちらかの方法で[プロファイル表示/編集]画面を表示する。
-
メニューバーから[表示]−[プロファイル表示]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロファイル表示]を選択する。
-
-
ツリー表示領域からJP1製品名(JP1/Base)を選択し,次に示すどちらかの方法で排他編集権を取得する。
-
メニューバーから[編集]−[排他編集設定]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[排他編集設定]を選択する。
すでに排他編集権を取得している場合,この操作は不要です。
-
-
[設定ファイル]ボタンをクリックする。
[設定ファイル]ページが表示されます。
-
[設定ファイル]ページのツリー表示領域からログファイルトラップの監視名を選択する。
ツリー表示領域のログファイルトラップ情報の下位に,ログファイルトラップの監視名が一覧表示されます。削除したいログファイルトラップの監視名を選択してください。
-
次に示すどちらかの方法でプロファイルの監視名を削除する。
-
メニューバーから[編集]−[プロファイル削除]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロファイル削除]を選択する。
削除してよいかを確認するメッセージが表示されるので,[はい]ボタンをクリックします。
ログファイルトラップの監視名が削除されます。
-
(5) 設定ファイルを編集する
「3.5.1(2) プロファイルを収集する」の操作で収集した設定ファイルを編集して,保存する手順について説明します。設定ファイルは,[プロファイル表示/編集]画面で編集・保存できます。
設定ファイルを編集・保存する手順を次に示します。
-
[IM構成管理]画面の[IM構成]タブをクリックする。
[IM構成]ページが表示されます。
-
[IM構成]ページのツリー表示領域で設定ファイルを編集したいエージェントを選択する。
-
次に示すどちらかの方法で[プロファイル表示/編集]画面を表示する。
-
メニューバーから[表示]−[プロファイル表示]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロファイル表示]を選択する。
-
-
ツリー表示領域からJP1製品名(JP1/Base)を選択し,次に示すどちらかの方法で排他編集権を取得する。
設定ファイルの文字列を切り取りまたは貼り付けする場合は,必ず排他編集権を取得してください。
-
メニューバーから[編集]−[排他編集設定]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[排他編集設定]を選択する。
すでに排他編集権を取得している場合,および設定ファイルの文字列をコピーする場合,この操作は不要です。
-
-
[プロファイル表示/編集]画面のツリー表示領域で編集したい設定ファイルを選択する。
-
[プロファイル表示/編集]画面のノード情報表示領域で[設定ファイル]ボタンをクリックする。
IM構成管理が動作するマネージャーに保存されている編集・保存対象のプロファイルの設定ファイルの内容が表示されます。編集項目の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス」の「4.9.2 [設定ファイル]ページ」を参照してください。
-
編集が終了したら,メニューバーから[操作]−[プロファイル保存/反映]−[サーバに保存]を選択する。
編集した設定ファイルの内容が,IM構成管理が動作するマネージャーに保存されます。
ただし,IM構成管理が動作するマネージャーに保存された設定ファイルの内容は,エージェントには転送されません。エージェントへ転送し,反映する方法については,「3.5.1(6) 設定ファイルの編集内容を反映する」を参照してください。
IM構成管理が動作するマネージャーに設定ファイルの内容を保存したあと,エージェントからプロファイルを収集すると,収集した内容で上書き保存されてしまいます。設定ファイルをエージェントへ反映したい場合は,プロファイルの収集前にエージェントへの反映を済ませてください。
(6) 設定ファイルの編集内容を反映する
設定ファイルの編集内容は,反映対象の範囲の違いによって,一括反映またはエージェントごとに反映できます。
反映を実行したあとの設定ファイルの状態は,[プロファイル表示/編集]画面の[設定ファイル]ページで確認できます。反映に成功すると「反映済み」,失敗すると「反映失敗」の状態となります。サーバで保存している設定ファイルを使用していない場合,「空白」(未反映)となります。また,サーバに設定ファイルがあり,対象となるホストで使用していない場合,「サーバ保存済み」の状態となります。
設定ファイルの状態が「反映失敗」または「サーバ保存済み」の場合,[設定ファイル]ページのツリー表示領域に,編集中の状態を示すアイコンが表示されます。
なお,JP1/Baseがバージョン9の場合,設定ファイルの反映に失敗すると,エージェントの設定ファイルは元の設定ファイルにロールバックされます。
反映を実行したあとのホストの状態は,[IM構成管理]画面の[IM構成]ページで確認できます。「反映失敗」や「サーバ保存済み」の設定ファイルがある場合,ツリー表示領域のホストアイコンに,エラーの状態を示すアイコンが表示されます。詳細は,[IM構成]ページのノード情報表示領域で[基本情報]ボタンをクリックすると参照できます。
(a) 設定ファイルの編集内容を一括で反映する
設定ファイルの編集内容を,システムの階層構成(IM構成)に登録されているすべてのエージェントへ一括で反映する手順について説明します。
なお,次の場合には,設定ファイルの編集内容を一括反映できません。
-
ほかのユーザーが排他編集権を取得している設定ファイルがある場合
-
ほかのユーザーがプロファイルの一括収集を行っている場合
-
ほかのユーザーが設定ファイルの編集内容の一括反映を行っている場合
設定ファイルの編集内容を一括で反映する手順を次に示します。
-
[IM構成管理]画面の[ホスト一覧]タブまたは[IM構成]タブをクリックする。
[ホスト一覧]ページまたは[IM構成]ページが表示されます。
-
メニューバーから[操作]−[プロファイル一括反映]を選択する。
プロファイルの一括反映が実行されます。実行の結果は,[実行結果]画面に出力されます。
設定ファイルを一括反映するかどうかを確認するメッセージが出力されるので,[はい]ボタンをクリックします。IM構成管理が動作するマネージャーに保存されていた設定ファイルの内容が,すべてのエージェントに反映されます。なお,サーバに設定ファイルが存在しないときは,KNAN22497-Iのメッセージが表示されて,反映されません。
(b) エージェントごとに設定ファイルの編集内容を反映する
エージェントごとに設定ファイルの編集内容を反映する手順を3種類説明します。
■ リロードして反映する
設定ファイルの編集内容を,リロードして反映する手順について説明します。
なお,次の場合には,リロードして反映できません。
-
ログファイルトラップのプロファイルを反映時に,選択したログファイルトラップが停止している場合
設定ファイルの編集内容をリロードして反映する手順を次に示します。
-
[IM構成管理]画面の[IM構成]タブをクリックする。
[IM構成]ページが表示されます。
-
[IM構成]ページのツリー表示領域で設定ファイルをリロードして反映したいエージェントを選択する。
-
次に示すどちらかの方法で[プロファイル表示/編集]画面を表示する。
-
メニューバーから[表示]−[プロファイル表示]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロファイル表示]を選択する。
-
-
ツリー表示領域からJP1製品名(JP1/Base)を選択し,次に示すどちらかの方法で排他編集権を取得する。
-
メニューバーから[編集]−[排他編集設定]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[排他編集設定]を選択する。
すでに排他編集権を取得している場合,この操作は不要です。
-
-
ツリー表示領域から反映するプロファイルを選択し,[設定ファイル]ボタンをクリックする。
[設定ファイル]ページが表示されます。
反映したいプロファイルの設定ファイルに対して編集している場合,この操作は必要ありません。
-
[設定ファイル]ページのノード情報表示領域の[設定内容の保存/反映]で次の二つの項目をチェックし,[実行]ボタンをクリックする。
-
反映する
-
リロード
プロファイルの反映が実行されます。
設定ファイルの内容を反映するかどうかを確認するメッセージが出力されるので,[はい]ボタンをクリックします。
-
■ 再起動して反映する
設定ファイルの編集内容を,ログファイルトラップを再起動して反映する手順について説明します。
なお,次の場合には,再起動での反映はできません。
-
選択したログファイルトラップが停止している場合
-
選択したログファイルトラップがログファイルトラップ起動定義ファイルに指定されていない場合
-
クラスタIDが指定されている場合
再起動して反映する手順を次に示します。
-
[IM構成管理]画面の[IM構成]タブをクリックする。
[IM構成]ページが表示されます。
-
[IM構成]ページのツリー表示領域で設定ファイルを再起動して反映したいエージェントを選択する。
-
次に示すどちらかの方法で[プロファイル表示/編集]画面を表示する。
-
メニューバーから[表示]−[プロファイル表示]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロファイル表示]を選択する。
-
-
ツリー表示領域からJP1製品名(JP1/Base)を選択し,次に示すどちらかの方法で排他編集権を取得する。
-
メニューバーから[編集]−[排他編集設定]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[排他編集設定]を選択する。
すでに排他編集権を取得している場合,この操作は不要です。
-
-
ツリー表示領域で反映するログファイルトラップの監視名を選択し,[設定ファイル]ボタンをクリックする。
[設定ファイル]ページが表示されます。
反映したいプロファイルの設定ファイルに対して編集している場合,この操作は必要ありません。
-
[設定ファイル]ページのノード情報表示領域の[設定内容の保存/反映]で次の二つの項目をチェックする。
-
反映する
-
再起動
設定ファイルの内容を反映するかどうかを確認するメッセージが出力されるので,[はい]ボタンをクリックします。プロファイルの反映が実行されます。
-
■ ファイルを送付して反映する
設定ファイルを送付して反映する手順について説明します。
ファイルの送付による反映先は,次のパターンがあります。
-
エージェントから収集した設定ファイルをファイルの送付で反映する。
-
IM構成管理から追加した設定ファイルをファイルの送付で反映する。
IM構成管理は次に示すエージェントのフォルダから設定ファイルを収集できます。収集した設定ファイルを対象にファイルの送付を実行すると,収集時と同じフォルダに設定ファイルが反映されます。
設定ファイル |
エージェントのOS種別 |
反映先 |
---|---|---|
ログファイルトラップ動作定義ファイル |
Windows |
Baseパス\conf |
Baseパス\conf\任意のフォルダ |
||
Baseパス\conf\cf_log_file_trap |
||
UNIX |
/etc/opt/jp1base/conf |
|
/etc/opt/jp1base/conf/任意のディレクトリ |
||
/etc/opt/jp1base/conf/cf_log_file_trap |
||
ログファイルトラップ起動定義ファイル |
Windows |
Baseパス\conf\event\ |
UNIX |
/etc/opt/jp1base/conf/event/ |
IM構成管理から追加した設定ファイルをファイルの送付で反映する場合,設定ファイルは次に示すフォルダに送付されます。
設定ファイル |
エージェントのOS種別 |
反映先 |
---|---|---|
ログファイルトラップ動作定義ファイル |
Windows |
Baseパス\conf\cf_log_file_trap\ |
UNIX |
/etc/opt/jp1base/conf/cf_log_file_trap/ |
|
ログファイルトラップ起動定義ファイル |
Windows |
Baseパス\conf\event\ |
UNIX |
/etc/opt/jp1base/conf/event/ |
次の場合には,設定ファイルを送付して反映できません。
-
エージェントのJP1/Baseのバージョンが09-10より前の場合
-
選択したログファイルトラップがエージェントで起動している場合
-
エージェントのJP1/Baseのバージョンが11-10より前で,クラスタIDが指定されていない場合
設定ファイルを送付して反映する手順を次に示します。
-
[IM構成管理]画面の[IM構成]タブをクリックする。
[IM構成]ページが表示されます。
-
[IM構成]ページのツリー表示領域で設定ファイルを反映したいエージェントを選択する。
-
次に示すどちらかの方法で[プロファイル表示/編集]画面を表示する。
-
メニューバーから[表示]−[プロファイル表示]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロファイル表示]を選択する。
-
-
ツリー表示領域からJP1製品名(JP1/Base)を選択し,次に示すどちらかの方法で排他編集権を取得する。
-
メニューバーから[編集]−[排他編集設定]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[排他編集設定]を選択する。
すでに排他編集権を取得している場合,この操作は不要です。
-
-
ツリー表示領域でログファイルトラップの監視名を選択し,[設定ファイル]ボタンをクリックする。
[設定ファイル]ページが表示されます。
反映したいプロファイルの設定ファイルに対して編集している場合,この操作は必要ありません。
-
[設定ファイル]ページのノード情報表示領域の[設定内容の保存/反映]で次の二つの項目をチェックし,[実行]ボタンをクリックする。
-
反映する
-
ファイルの送付
プロファイルの反映が実行されます。
設定ファイルの内容を反映するかどうかを確認するメッセージが出力されるので,[はい]ボタンをクリックします。フォルダにファイルが送付されます。
-
(7) ログファイルトラップを起動または停止する
エージェントのログファイルトラップを起動したり停止したりできます。
(a) ログファイルトラップを起動する
ログファイルトラップを起動する手順について説明します。
なお,次の場合には,ログファイルトラップを起動できません。
-
選択したログファイルトラップが起動している場合
-
JP1/Baseのバージョンが09-10より前のとき
-
クラスタIDが指定されているとき
ログファイルトラップを起動する手順を次に示します。
-
[IM構成管理]画面の[IM構成]タブをクリックする。
[IM構成]ページが表示されます。
-
[IM構成]ページのツリー表示領域でログファイルトラップを起動したいエージェントを選択する。
-
次に示すどちらかの方法で[プロファイル表示/編集]画面を表示する。
-
メニューバーから[表示]−[プロファイル表示]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロファイル表示]を選択する。
-
-
ツリー表示領域からJP1製品名(JP1/Base)を選択し,次に示すどちらかの方法で排他編集権を取得する。
-
メニューバーから[編集]−[排他編集設定]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[排他編集設定]を選択する。
すでに排他編集権を取得している場合,この操作は不要です。
-
-
ツリー表示領域でログファイルトラップの監視名を選択する。
-
次に示すどちらかの方法でログファイルトラップを起動する。
-
メニューバーから[操作]−[プロセス起動]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロセス起動]を選択する。
ログファイルトラップを起動するかどうかを確認するメッセージが出力されるので,[はい]ボタンをクリックします。ログファイルトラップが起動します。
-
(b) ログファイルトラップを停止する
ログファイルトラップを停止する手順について説明します。
なお,次の場合には,ログファイルトラップを停止できません。
-
エージェントのJP1/Baseのバージョンが09-10より前のとき
-
選択したログファイルトラップが停止している場合
-
クラスタIDが指定されているとき
ログファイルトラップを停止する手順を次に示します。
-
[IM構成管理]画面の[IM構成]タブをクリックする。
[IM構成]ページが表示されます。
-
[IM構成]ページのツリー表示領域でログファイルトラップを停止したいエージェントを選択する。
-
次に示すどちらかの方法で[プロファイル表示/編集]画面を表示する。
-
メニューバーから[表示]−[プロファイル表示]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロファイル表示]を選択する。
-
-
ツリー表示領域からJP1製品名(JP1/Base)を選択し,次に示すどちらかの方法で排他編集権を取得する。
-
メニューバーから[編集]−[排他編集設定]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[排他編集設定]を選択する。
すでに排他編集権を取得している場合,この操作は不要です。
-
-
ツリー表示領域でログファイルトラップの監視名を選択する。
-
次に示すどちらかの方法でプロセスを停止する。
-
メニューバーから[操作]−[プロセス停止]を選択する。
-
右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロセス停止]を選択する。
ログファイルトラップを停止するかどうかを確認するメッセージが出力されるので,[はい]ボタンをクリックします。ログファイルトラップが停止します。
-
(c) クラスタ用のログファイルトラップの設定
クラスタ用のログファイルトラップを起動したり停止したりするときに,クラスタソフトに次のコマンドを登録してください。
-
jevlogstart(クラスタ運用限定)コマンド
-
jevlogstop(クラスタ運用限定)コマンド
各コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドを説明している章を参照してください。
(8) エージェントにプロファイルを設定するときの前提条件
-
IM構成管理のプロファイル管理とJP1/Baseのプロファイル管理を併用する場合
エージェントのJP1/Baseのバージョンが11-10以降である必要があります。
-
ログファイルトラップの操作をする場合
次の操作をする場合,エージェントのJP1/Baseのバージョンが09-10以降である必要があります。
-
3.5.1(6)(b) エージェントごとに設定ファイルの編集内容を反映する
・再起動して反映する
・ファイルを送付して反映する
エージェントのJP1/Baseのバージョンが09-10より前の場合は,09-10以降に上書きインストールしてください。上書きインストールの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のインストールとセットアップの章の説明を参照してください。また,JP1/Baseのバージョンを09-10より前のバージョンから09-10以降に上書きインストールした場合,次の操作を実行してください。
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起動順序定義ファイルまたはjbs_startコマンドでログファイルトラップを起動するように定義しているときは,ログファイルトラップの定義をログファイルトラップ起動定義ファイルに移行する。
参照先:マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のインストール・アンインストール時の注意事項
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IM構成管理でエージェントから情報を収集する。
参照先:「3.1.3 ホストから情報を収集する」
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プロファイルリストおよびプロファイルの操作をする場合
次の操作をする場合,エージェントのJP1/Baseのバージョンがバージョン9以降である必要があります。
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プロファイルリストを収集する
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プロファイルを収集する
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プロファイルを表示する
また,JP1/Baseのバージョンがバージョン9の場合,設定ファイルの反映に失敗すると,エージェントの設定ファイルは元の設定ファイルにロールバックされます。
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ログファイルトラップの定義をしている場合
エージェントのJP1/Baseのバージョンを09-10より前のバージョンから09-10以降にした場合,起動順序定義ファイルまたはjbs_startコマンドでログファイルトラップを起動するように定義しているときは,ログファイルトラップの定義をログファイルトラップ起動定義ファイルに移行する必要があります。移行する方法については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のインストール・アンインストール時の注意事項の説明を参照してください。
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クラスタ用のログファイルトラップを設定する場合
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待機系サーバの設定ファイルを実行系サーバと同じ内容に編集してください。
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実行系サーバおよび待機系サーバの設定ファイルをエージェントのJP1/Baseに送付して反映する必要があります。設定ファイルを送付して反映する方法については,「3.5.1(6)(b) エージェントごとに設定ファイルの編集内容を反映する」の「ファイルを送付して反映する」を参照してください。
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クラスタソフトでコマンドを実行してログファイルトラップを起動したり停止したりします。詳細については,「3.5.1(7)(c) クラスタ用のログファイルトラップの設定」を参照してください。
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