Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


付録M.3 意図しないホストからの通信接続を制限するための定義

意図しないホストからの通信接続を制限するには,接続を許可するホストを定義した任意の名称のファイルを作成し,jbssetcnfコマンドで共通定義情報に設定します。

定義ファイルの設定内容を次に示します。

制限対象の機能

キー名称

オプション名および指定値

内容

  • コマンド実行機能

  • 構成管理機能

JP1_DEFAULT\JP1BASE\COM_CONTROL\ROUTE

"UPPER_ONLY"=dword:{ 00000000 | 00000001 }

構成定義に登録された上位ホスト以外から送信された要求を抑止するオプションです。共通定義情報が設定されていない場合は,初期値が仮定されます。また,指定できる値以外が指定された場合,起動時は初期値,リロード時はリロード前の値が仮定されます。

00000000:無効(初期値)

00000001:有効

"ALT_CLIENT_HOSTS"="{ ホスト名 | IPアドレス }, ..."

UPPER_ONLYオプションが有効のときでも,このオプションに指定したホストから送信される要求は受け付けます。UPPER_ONLYオプションが無効ときに,このオプションを指定した場合は無効になります。ホストはコンマ区切りで四つまで指定できます。初期値は,未定義になります。

連携製品からの操作要求(JP1/Base間の通信)

JP1_DEFAULT\JP1BASE\COM_CONTROL\RECEIVE

"CLIENT_HOSTS"="{ ホスト名 | IPアドレス }, ..."

このオプションに指定したホスト以外から送信された要求は抑止されます。オプションが未定義の場合は,接続制限はしません。ホストはコンマ区切りで八つまで指定できます。初期値は,未定義になります。

注※

クラスタシステムで運用している場合は,JP1_DEFAULTを論理ホスト名に置き換えて設定します。また,実行系および待機系の両方で設定します。

〈この項の構成〉

(1) 定義ファイルの注意事項