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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


付録J.1 JP1/SESイベントを使用する製品別の設定

〈この項の構成〉

(1) VOS1/VOSKのJP1/OJE,JP1/Console Agent,またはVOSKデータ連動機能を使用する場合

(a) 各種クライアント製品を使用する場合

JP1/Baseが動作するホスト上で,次の設定をしてください。

  • イベントサーバ設定ファイル(conf)から,V5互換機能を抑止するパラメーターであるoptions v5-unusedパラメーターを削除する。

  • servicesファイルに,サービス名「JP1AutoJob」のTCPポートを定義する。

    TCPポートの定義については,「付録C.1 JP1/Baseのポート番号」を参照してください。

    次に定義例を示します。

    JP1AutoJob  5001/tcp  # JP1/AutoJob Event Service

    なお,ポート番号(5001)は接続先の設定と一致させてください。

(b) イベント送信機能を使用する場合

VOS1/VOSK上のJP1/OJEから,JP1/Baseが動作するホストへイベントを送信する場合,送信先のJP1/Baseで「(a) 各種クライアント製品を使用する場合」と同じ設定をしてください。なお,UNIX版が動作するクライアントの場合,servicesファイルに定義するサービス名は「jesrd」としてください。

(c) イベント受信機能を使用する場合

VOS1/VOSK上のJP1/OJEで,JP1/Baseが動作するホストから送信するイベントを受信する場合,送信元のJP1/Baseで次の設定をしてください。

  • イベントサーバ設定ファイル(conf)から,V5互換機能を抑止するパラメーターであるoptions v5-unusedパラメーターを削除する。

  • イベントサーバ設定ファイル(conf)でremote-serverパラメーターのイベントサーバ名にVOS1/VOSKのホスト名,通信タイプに「ses」を定義する。

  • servicesファイルに,サービス名「JP1AutoJob」または「jesrd」のTCPポートを定義する。

    TCPポートの定義については,「付録C.1 JP1/Baseのポート番号」を参照してください。

    次に定義例を示します。

    Windowsの場合

    JP1AutoJob  5001/tcp  # JP1/AutoJob Event Service

    UNIXの場合

    jesrd  5001/tcp  # JP1/SES remote management server

    なお,ポート番号(5001)は接続先の設定と一致させてください。

(2) VOS3/MVSのJP1/OJEを使用する場合

(a) SES通信方式で各種クライアント製品を使用する場合

VOS3/MVS上のJP1/OJEで「SES通信方式」を設定し,イベント送受信機能のジョブ実行機能を使用しているときに,JP1/Baseが動作するホスト上でJP1/OJEのクライアント製品を使用する場合,「(1)(a) 各種クライアント製品を使用する場合」と同じ設定をしてください。なお,VOS3/MVS上のJP1/OJEで「IM通信方式」を設定しているか,バッチジョブ連携機能を使用している場合,この設定は不要です。

V5互換機能は,将来廃止される可能性があります。「IM通信方式」を設定するか,またはバッチジョブ連携機能を使用する運用への移行をご検討ください。

(b) イベント送信機能を使用する場合

VOS3/MVS上のJP1/OJEで「SES通信方式」を設定しているときに,VOS3/MVS上のJP1/OJEからJP1/Baseが動作するホストへイベントを送信する場合,「(1)(b) イベント送信機能を使用する場合」と同じ設定をしてください。なお,VOS3/MVS上のJP1/OJEで「IM通信方式」を設定している場合,この設定は不要です。

V5互換機能は,将来廃止される可能性があります。「IM通信方式」を設定する運用への移行をご検討ください。

(c) イベント受信機能を使用する場合

VOS3/MVS上のJP1/OJEで「SES通信方式」を設定しているときに,VOS3/MVSホストのJP1/OJEで,JP1/Baseが動作するホストから送信するイベントを受信する場合,「(1)(c) イベント受信機能を使用する場合」と同じ設定をしてください。なお,VOS3/MVS上のJP1/OJEで「IM通信方式」を設定している場合,この設定は不要です。

V5互換機能は,将来廃止される可能性があります。「IM通信方式」を設定する運用への移行をご検討ください。

(3) HiRDBを使用する場合

(a) イベント通知機能を使用する場合

pd_jp1_event_levelオペランドに「1」を設定している場合,「(1)(a) 各種クライアント製品を使用する場合」と同じ設定をしてください。なお,pd_jp1_event_levelオペランドに「2」を設定している場合,この設定は不要です。

V5互換機能は,将来廃止される可能性があります。pd_jp1_event_levelオペランドに「2」を設定できる環境では,「2」を設定する運用への移行をご検討ください。

(4) ajsevputコマンドを使用する場合

「(1)(a) 各種クライアント製品を使用する場合」と同じ設定をしてください。

ajsevputコマンドは,将来廃止される可能性があります。JP1/Baseのjevsendコマンドまたはjevsenddコマンドを使用する運用への移行をご検討ください。

(5) ajsevgetコマンドを使用する場合

「(1)(a) 各種クライアント製品を使用する場合」と同じ設定をしてください。

ajsevgetコマンドは,将来廃止される可能性があります。JP1/Baseのイベント取得関数を用いたユーザープログラムを使用する運用への移行をご検討ください。