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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


8.1.2 JP1ユーザー(標準ユーザー)を設定する

認証サーバでユーザー認証をするJP1ユーザー(標準ユーザー)を設定します。なお,ディレクトリサーバと連携してユーザー認証する場合(連携ユーザーまたはDSユーザーを使用する場合)は,「8.2 ディレクトリサーバと連携してユーザー認証する場合の設定(Windows限定)」を参照してください。特に断り書きがない場合,この項では「JP1ユーザー」とは「JP1ユーザー(標準ユーザー)」を示します。

JP1ユーザーは,プライマリー認証サーバに指定したホストで設定します。JP1ユーザーを設定する場合,「JP1/Base」サービスが起動している必要があります。「JP1/Base」サービスが起動していないときは,JP1ユーザーを設定する前に「JP1/Base」のサービスを起動してください。

なお,JP1ユーザーは,GUIまたはコマンドを使用して設定できます。

〈この項の構成〉

(1) GUIを使ってJP1ユーザーを設定する

JP1ユーザーの設定は,[JP1/Base環境設定]ダイアログボックスの[認証サーバ]タブの[JP1ユーザー]で行います。

[JP1ユーザー]で設定する場合,[JP1ユーザー]を活性化する必要があります。[認証サーバの検索順序]の[認証サーバ名]で認証サーバを選び(反転表示させて),[JP1ユーザー]を活性化してください。なお,次に示す場合には,[JP1ユーザー]は活性化しないため,注意が必要です。

[適用]ボタンが活性化していた場合は,[適用]ボタンをクリックしてください。「閉塞中」だった場合は,「8.4 閉塞状態に関する設定(セカンダリー認証サーバを設置した場合)」を参照して,閉塞状態を解除してください。

[追加]ボタンをクリックすると,[JP1ユーザー]ダイアログボックスが表示されます。

図8‒3 [JP1ユーザー]ダイアログボックス

[図データ]

このダイアログボックスでJP1ユーザーおよびパスワードを設定します。[ディレクトリサーバに連携する]はチェックしないでください。チェックすると連携ユーザーの入力モードになり,パスワードが入力できなくなります。

JP1ユーザー名に使用できるのは,小文字だけです。大文字で入力した場合でも小文字のJP1ユーザー名として登録します。パスワードは,大文字と小文字を区別して入力してください。JP1ユーザー名およびパスワードに指定できる文字の制限を次の表に示します。

表8‒1 JP1ユーザー名およびパスワードの文字制限

対象

バイト数

使用禁止文字

JP1ユーザー名

1〜31バイト

* / \ " ' ^ [ ] { } ( ) : ; | = , + ? < > およびスペース,タブ

パスワード

6〜32バイト

\ " : およびスペース,タブ

[OK]ボタンまたは[キャンセル]ボタンをクリックすると,[認証サーバ]タブに戻ります。

登録されたJP1ユーザーは[ユーザー名]に表示されます。登録したJP1ユーザーのパスワードを変更したい場合は,[ユーザー名]に表示されたJP1ユーザーを選択し,[パスワード変更]ボタンをクリックしてください。

また,[ユーザー名]に表示されたJP1ユーザーを選択し,[削除]ボタンをクリックすると,選択したJP1ユーザーが削除されます。

(2) コマンドを使ってJP1ユーザーを設定する

コマンドを使って,JP1ユーザーの登録,削除,およびJP1ユーザーのパスワードの変更ができます。また,登録したJP1ユーザーを一覧表示するコマンドも提供しています。各コマンドの詳細については,「15. コマンド」を参照してください。

JP1ユーザーの登録

JP1ユーザーを認証サーバに登録する場合,次に示すコマンドを実行します。

jbsadduser JP1ユーザー名

JP1ユーザー名には,小文字だけを使用してください。

コマンド実行後にパスワードの入力を促されます。大文字と小文字を区別して入力してください。JP1ユーザー名およびパスワードに指定できる文字の制限については,表8-1を参照してください。

JP1ユーザーのパスワードの変更

登録したJP1ユーザーのパスワードを変更する場合は,次に示すコマンドを実行します。

jbschgpasswd JP1ユーザー名
JP1ユーザーの削除

登録したJP1ユーザーを削除する場合は,次に示すコマンドを実行します。

jbsrmuser JP1ユーザー名
JP1ユーザーの一覧表示

登録したJP1ユーザーの情報を確認する場合は,次に示すコマンドを実行します。

jbslistuser