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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


5.2.2 物理ホスト環境の前提条件

物理ホスト環境でJP1を実行する場合,次に示す前提条件があります。また,論理ホスト環境のJP1だけを実行する場合でも,システム環境として次に示す前提条件を満たしている必要があります。

表5‒3 物理ホスト環境の前提条件

物理ホストの

構成要素

前提条件

サーバ本体

  • 2台以上のサーバ機によるクラスタ構成になっていること。

  • 実行する処理に応じたCPU性能があること。

    (例えば,論理ホストを多重起動する場合などに,対応できるCPU性能があること)

  • 実行する処理に応じた実メモリー容量があること。

    (例えば,論理ホストを多重起動する場合などに,対応できる実メモリー容量があること)

ディスク

  • システムダウンなどでファイルが消えないよう,ジャーナル機能を持つファイルシステムなどでファイルを保護すること。

ネットワーク

  • ホスト名(hostnameコマンドの結果)に対応するIPアドレスで通信できること。

    (クラスタソフトなどによって通信ができない状態に変更されないこと)

  • JP1の動作中に,ホスト名とIPアドレスの対応が変更されないこと。

    (クラスタソフトやネームサーバなどによって変更がされないこと)

OS,クラスタソフト

  • JP1がサポートするクラスタソフトおよびバージョンであること。

  • JP1およびクラスタソフトが前提とするパッチやサービスパックが適用済みであること。

  • フェールオーバーしても同じ処理ができるよう,各サーバの環境が同じになっていること。