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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


4.2.1 ヘルスチェック機能を有効にする

ヘルスチェック機能は,初期設定では無効になっています。有効にする手順を次に示します。クラスタシステムで運用する場合は,論理ホストのセットアップの完了後に,物理ホスト,論理ホストの両方でヘルスチェック機能を有効にしてください。

  1. 共通定義情報にヘルスチェック機能を有効にする情報を登録する。

    1-1 共通定義設定用ファイル(ヘルスチェック機能)のモデルファイル(jbshc_setup.conf.model)を任意のファイル名でコピーする。

    1-2 コピーしたファイルを編集する。

    1-3 次のコマンドを実行する。

    jbssetcnf 1-2で編集したファイル名

    ヘルスチェック機能の設定情報が共通定義情報に登録されます。

    jbssetcnfコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「jbssetcnf」を参照してください。

    共通定義設定用ファイル(ヘルスチェック機能)の詳細については,「16. 定義ファイル」の「共通定義設定用ファイル(ヘルスチェック機能)」を参照してください。

  2. ヘルスチェック定義ファイル(jbshc.conf)を編集する。

    監視対象ホストや監視間隔を定義します。ヘルスチェック定義ファイルの詳細については,「16. 定義ファイル」の「ヘルスチェック定義ファイル」を参照してください。

  3. JP1イベントの転送設定を変更する。

    ヘルスチェック機能が発行するJP1イベントを上位の管理サーバに転送するために,転送設定ファイル(forward)に次の条件を追加してください。

    E.OBJECT_TYPE IN JBSHC

    転送設定ファイル(forward)の詳細については,「16. 定義ファイル」の「転送設定ファイル」を参照してください。

  4. JP1/BaseのすべてのサービスおよびNNM(SNMPトラップ変換機能を使用している場合)を再起動する。

    ヘルスチェック機能が起動し,プロセスの監視を開始します。

    ヘルスチェック動作定義ファイルに誤りがあった場合は,その設定行は無効になります。また,無効になった設定行に省略時の仮定値がある場合は,仮定値で動作します。

〈この項の構成〉

(1) 07-10以前のJP1/Baseをクラスタ運用している環境からバージョンアップした場合

07-10以前のJP1/Baseでクラスタシステムを使用している場合,07-11以降のJP1/Baseを上書きインストールしたあとに,論理ホスト環境の設定をアップグレードする必要があります。ヘルスチェック機能を有効にする設定も,論理ホスト環境の設定のアップグレードをしたあとに実施してください。

論理ホスト環境の設定をアップグレードする方法については,「3.2.3(5) 上書きインストールについて」(Windowsの場合),および「3.3.4(5) 上書きインストールについて」(UNIXの場合)を参照してください。