Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


3.2.3 インストール・アンインストール時の注意事項

〈この項の構成〉

(1) インストールについて

(2) 再インストールについて

(3) Windows環境への設定

JP1/Baseのインストール時に環境変数PATHに,JP1/Baseのbinフォルダのパスと,統合トレース機能(HNTRLib2)のパスとして日立共通フォルダのパスが設定されます。

日立共通フォルダのパス(x86環境の場合)

システムドライブ\Program files\Common Files\HITACHI

日立共通フォルダのパス(x64環境の場合)

システムドライブ\Program files (x86)\Common Files\HITACHI

また,servicesファイルに「付録C ポート番号一覧」に示すポート番号が設定されます。

(4) アンインストールについて

(5) 上書きインストールについて

以前のバージョンの製品を使用している環境に上書きインストールする場合,次の点にご注意ください。

(6) クラスタ運用での上書きインストールについて

07-10以前のJP1/Baseでクラスタシステムを使用していて,07-11以降のJP1/Baseを上書きインストールする場合,上書きインストール後に次に示す(a)〜(c)の作業を順番に実施して,論理ホスト環境の設定のアップグレードをする必要があります。

また,10-10以前のJP1/Baseでクラスタシステムを使用していて,10-50以降のJP1/Baseを上書きインストールする場合,上書きインストール後に「(d) 10-50以降で追加された定義ファイルをコピーする」の作業を実施して,論理ホスト環境の設定のアップグレードをする必要があります。

(a) 07-00以降で追加されたプロセスが起動するようにする

次に示す手順で設定ファイルを修正してください。

  1. 次のファイルのバックアップを取る。

    共有フォルダ\jp1base\conf\jp1bs_spmd.conf
    共有フォルダ\jp1base\conf\jp1bs_spmd.conf.session
    共有フォルダ\jp1base\conf\jp1bs_spmd.conf.original
    共有フォルダ\jp1base\conf\jp1bs_service_0700.conf
  2. 次のファイルを修正し07-00以降で追加されたプロセスが起動するようにする。

    共有フォルダ\jp1base\conf\jp1bs_spmd.conf
    共有フォルダ\jp1base\conf\jp1bs_spmd.conf.session
    共有フォルダ\jp1base\conf\jp1bs_spmd.conf.original

    該当のファイルをエディターなどで開き,最終行に次の行を追加します。

    07-00または07-10のJP1/Baseの場合は,jbshcdおよびjbshchostdだけ追加してください。

    jbsplugin|C:\Program Files\HITACHI\JP1Base\bin\jbsplugind.exe|||60|
    jbshcd|C:\Program Files\HITACHI\JP1Base\bin\jbshcd.exe|||60|
    jbshchostd|C:\Program Files\HITACHI\JP1Base\bin\jbshchostd.exe|||60|

    太字部分はJP1/Baseがインストールされているフォルダです。これらの記述は,インストール先フォルダ\conf\jp1bs_spmd.conf.originalファイルに記載されています。これをコピーして貼り付けてください。

  3. 次のファイルを修正し07-11以降に追加されたプロセスが起動するようにする。

    次のファイルがない場合は,JP1/Baseサービス起動時に自動で作成されるため,この手順は不要です。

    共有フォルダ\jp1base\conf\jp1bs_service_0700.conf

    このファイルをエディターなどで開き,最終行に次の行を追加します。

    jbshcd|C:\Program Files\HITACHI\JP1Base\bin\jbshcd.exe||0|3|3|21600|
    jbshchostd|C:\Program Files\HITACHI\JP1Base\bin\jbshchostd.exe||0|3|3|21600|

    太字部分はJP1/Baseがインストールされているフォルダです。これらの記述は,インストール先フォルダ\conf\jp1bs_service_0700.confファイルに記載されています。これをコピーして貼り付けてください。

(b) 07-00以降で追加された定義ファイルをコピーする

次に示す手順で定義ファイルをコピーしてください。

  1. 共有フォルダ\jp1base\conf\配下にpluginフォルダを作成する。

  2. インストール先フォルダ\conf\plugin\reqforward.confを,共有フォルダ\jp1base\conf\plugin\配下にコピーする。

  3. インストール先フォルダ\conf\user_acl\JP1_AccessLevelを,共有フォルダ\jp1base\conf\user_acl\配下にコピーする。

  4. 共有フォルダ\jp1base\conf\配下にjbshcフォルダを作成する。

  5. インストール先フォルダ\conf\jbshc\配下のファイルを,共有フォルダ\jp1base\conf\jbshc\配下にコピーする。

  6. 共有フォルダ\jp1base\conf\配下にlcactフォルダを作成する。

  7. インストール先フォルダ\conf\lcact\配下のファイルを,共有フォルダ\jp1base\conf\lcact\配下にコピーする。

  8. 共有フォルダ\jp1base\conf\配下にjbsdftsフォルダを作成する。

  9. インストール先フォルダ\conf\jbsdfts\配下のファイルを,共有フォルダ\jp1base\conf\jbsdfts\配下にコピーする。

(c) 07-00以降で追加された共通定義情報を追加する

次に示す手順で設定ファイルを修正してください。

  1. 共通定義情報のバックアップを取る。

    次のコマンドを実行してください。

    jbsgetcnf -h 論理ホスト名 > バックアップファイル名

    なお,論理ホスト名は,論理ホストのセットアップ時に指定したとおりに大文字・小文字を正しく指定してください。

  2. 論理ホストに追加する共通定義情報を用意する。

    次のファイルをテンポラリーディレクトリにコピーしてください。

    07-00のJP1/Baseの場合は,jcocmd0710.confおよびjbshc_com.confだけをコピーしてください。

    07-10のJP1/Baseの場合は,jbshc_com.confだけをコピーしてください。

    インストール先フォルダ\default\base_plugin.conf
    インストール先フォルダ\default\jcocmd0700.conf
    インストール先フォルダ\default\jcocmd0710.conf
    インストール先フォルダ\default\jbsspm070.conf
    インストール先フォルダ\conf\jp1bs_param_V7.conf
    インストール先フォルダ\default\jbshc_com.conf
    インストール先フォルダ\conf\jbscom_default.conf
    インストール先フォルダ\conf\jbslcact_default.conf
    インストール先フォルダ\conf\jbssrvmgr.conf
  3. 手順2でコピーしたファイルをエディターなどで修正して,論理ホスト用の共通定義情報を作成する。

    ファイル中の「JP1_DEFAULT」をすべて「論理ホスト名」に修正してください。ファイル名はそれぞれ「〜.conf」にしてください。

  4. 手順3で修正したファイルを論理ホストの共通定義情報として設定する。

    次のコマンドを各ファイルに対して実行して,共通定義情報を追加してください。

    jbssetcnf ファイル名

(d) 10-50以降で追加された定義ファイルをコピーする

次に示す手順で定義ファイルをコピーしてください。

  1. 共有フォルダ\jp1base\event\配下にsuppressフォルダを作成する。

  2. インストール先フォルダ\conf\event\servers\default\suppress\forward_suppress共有フォルダ\jp1base\event\suppress\配下にコピーする。