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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


2.4.3 ログファイルトラップによる監視の開始と終了

ログファイルの監視は,jevlogstartコマンドを実行してログファイルトラップが起動した時点で開始し,一定の間隔で監視を続けます。監視間隔は,jevlogstartコマンドの-tオプションで変更できます。jevlogstartコマンドの-tオプションを省略した場合,監視間隔は10秒です。ログファイルの監視が終了するタイミングは,jevlogstopコマンドのオプションの指定によって異なります。

コマンドの詳細については,「15. コマンド」を参照してください。

ログファイルトラップを再起動した場合,ログファイルトラップの停止後から,次に起動するまでの間に出力されたログは監視されません。

ログファイルトラップの起動と終了

jevlogstartコマンド,およびjevlogstopコマンドを使用します。ログファイルがまだ存在しない場合でも,jevlogstartコマンドに-rオプションを指定すると,ログファイルが作成されるまでログファイルトラップを待機させられます。

また,ログファイルトラップ起動定義ファイルを使用すると,ログファイルトラップ管理サービス(デーモン)の起動時に,自動的にログファイルトラップを起動できます。

ログファイルトラップ起動定義ファイルを使用した場合のログファイルトラップの起動の流れを次に示します。

図2‒13 ログファイルトラップ起動定義ファイルを使用した場合のログファイルトラップの起動の流れ

[図データ]

ログファイルトラップ起動定義ファイルには,起動するログファイルトラップおよび起動オプション(jevlogstartコマンドで指定する内容)を指定します。ログファイルトラップ管理サービス(デーモン)起動時に,ログファイルトラップ起動定義ファイルが読み込まれ,起動定義ファイルに指定されているログファイルトラップが自動的に起動されます。

なお,ログファイルトラップを個別に停止したり,個別に動作定義ファイルを再読み込みしたりする場合は,ログファイルトラップを起動したときに標準出力される識別用のID番号,またはログファイルトラップを起動したときに設定した監視名を指定してコマンドを実行してください。

ログファイルトラップで変換されたJP1イベントの属性については,「17.3.1(27) ログファイルトラップ動作定義ファイルのACTDEFパラメーターで指定されたイベントIDの詳細」を参照してください。