Hitachi

Hitachi System Information Capture システム分析支援 リアルタイムモニタ 


10.1 稼働情報抽出ユティリティとは

稼働情報抽出ユティリティは、システム分析支援リアルタイムモニタが稼働情報管理ファイルと稼働情報ファイルに格納した稼働情報を、稼働情報単位にUAPが入力できる機能です。UAPは、稼働情報抽出ユティリティが提供するライブラリ関数を使用することで、分析などに必要な稼働情報を入力できます。

以降、稼働情報管理ファイルと稼働情報ファイルを纏めて稼働情報ファイルとして説明します。

表10‒1 稼働情報抽出ユティリティが提供するライブラリ関数

ライブラリ関数

説明

INIT要求

入力する稼働情報の検索条件の設定などを要求します。

GET要求

稼働情報の入力を要求します。

COUNT要求

稼働情報の件数の入力を要求します。

TERM要求

稼働情報の入力の終了を要求します。

図10‒1 稼働情報抽出ユティリティの概要

[図データ]

稼働情報抽出ユティリティが提供する機能を次に示します。

表10‒2 機能一覧

分類

機能名

稼働情報の入力元

稼働情報ファイルからの入力

稼働情報の検索

時刻による検索範囲の指定

プロトコル種別による検索

システム名による検索

電文キーによる検索

ユーザー任意情報による検索

アラート検知対象の検索

応答時間による検索

稼働情報の入力

GET要求による稼働情報の入力

COUNT要求による稼働情報の件数の入力

稼働情報の入力元

稼働情報を取得したシステム分析支援リアルタイムモニタのアダプタ識別子と稼働情報ファイル格納ディレクトリを指定することで、入力対象とする稼働情報ファイルを決定します。

稼働情報の検索

入力する稼働情報の検索条件を指定できます。

時刻による検索範囲の指定

設定した時刻範囲内の稼働情報だけを入力します。

プロトコル種別による検索

プロトコル種別が一致する稼働情報だけを入力します。

システム名による検索

システム名が一致する稼働情報だけを入力します。

電文キーによる検索

電文キーが一致する稼働情報だけを入力します。

ユーザー任意情報による検索

ユーザー任意情報がある稼働情報だけを入力します。

アラート検知対象の検索

アラート検知対象の稼働情報だけを入力します。

応答時間による検索

設定した応答時間以上の稼働情報だけを入力します。

稼働情報の入力

GET要求による稼働情報の入力

GET要求では、INIT要求で設定した検索条件に一致する稼働情報について、次の情報を入力できます。

  • 要求電文の情報

  • 応答電文の情報

  • システム名

  • プロトコル情報

COUNT要求による稼働情報の件数の入力

COUNT要求では、INIT要求で設定した検索条件に一致する稼働情報の件数を入力できます。