7.3.3 稼働情報分析関連定義
形式
[outlier=外れ値] [outlier_range=外れ値対象範囲] [system_name=システム名:プロトコル種別:サーバのIPアドレス:ポート番号 [:クライアントのIPアドレス]] [watch_system_name=システム名] [rpc_system_name_default={GROUP | NODE}] [rpc_system_name_group=システム名:サービスグループ名] [rpc_system_name_node=システム名:ノード識別子]
機能
稼働情報分析に関連するパラメタを指定します。
指定数
0~1
outlierプロパティ
- 設定値と省略値
-
~〈符号なし整数〉((10~2147483647))《100》(単位:%)
- 説明
-
トランザクション実行時間(応答時間)が平均応答時間から外れ値を超えて乖離したときに警告する値を%で指定します。
外れ値検知によって警告対象となったときは、ダッシュボードの稼働情報画面で色を付けて表示します。ただし、アラート検知対象のときは、アラート検知による警告が優先されます。
平均応答時間は、システムごとにoutlier_rangeプロパティ指定値のトランザクションの実行時間を平均した時間となります。
- (例)outlier=50、平均応答時間が200ミリ秒の場合
-
応答時間が290ミリ秒:警告対象でない
応答時間が300ミリ秒:警告対象
- 指定値の目安
-
監視する業務の性能要件に応じて値を指定してください。
outlier_rangeプロパティ
- 設定値と省略値
-
~〈符号なし整数〉((10~10000))《1000》(単位:件)
- 説明
-
平均応答時間を算出するトランザクション件数を指定します。
トランザクション件数が本指定値未満のときは、トランザクション数で算出します。
稼働情報分析では、システム名ごとに本指定値分の情報をメモリ上で保持しますので、次の算出式を満たすよう指定してください。次の算出式を満たさない場合、システム分析支援リアルタイムモニタが強制停止するおそれがあります。
- システム名の数×本指定値 ≦ 1000000
-
システム名の数:system_nameプロパティ、および稼働情報編集UOCでの指定がないときはプロトコルごとに1つ(RPCプロトコルの場合はサービスグループ名の数)です。
稼働情報編集UOCでシステム名の指定があったときは、システム名の種類の数です。ただし、異なるプロトコルで同じシステム名を指定したときは別システム名としてカウントします。
- 指定値の目安
-
監視する業務の性能要件に応じて値を指定してください。
system_nameプロパティ
- 設定値と省略値
-
システム名:プロトコル種別:サーバのIPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn):サーバのポート番号[:クライアントのIPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn)][,システム名:プロトコル種別:サーバのIPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn):サーバのポート番号[:クライアントのIPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn)]…]
設定値と省略値については、それぞれの説明を参照してください。
- 説明
-
システム名をプロトコル種別、サーバのIPアドレス/ポート番号、およびクライアントのIPアドレスと関連づける定義です。
本指定値は、稼働情報編集UOCがないとき、または稼働情報編集UOCでシステム名を設定しないときに有効となります。
指定できる組み合わせの最大数は256個です。
組み合わせを複数指定した場合、先に指定した定義を優先します。
- システム名
-
自動設定するシステム名を1~31文字の英数字で指定します。
- プロトコル種別
-
プロトコル種別を指定します。
http:HTTPプロトコル
tcp :TCPプロトコル
iiop:IIOPプロトコル
rpc :RPCプロトコル
hirdb:HiRDBプロトコル
- サーバのIPアドレスnnn.nnn.nnn.nnn〈符号なし整数〉
-
各プロトコルのサーバのIPアドレスを指定します。
nnnに0以上255以下の数を入力します。
ただし、0.0.0.0および255.255.255.255は指定できません。
- サーバのポート番号 〈符号なし整数〉((0~65535))
-
各プロトコルのサーバのポート番号を指定します。
0を指定したときは、すべてのポート番号が対象になります。
プロトコル種別がhirdbの場合は0を指定してください。
- クライアントのIPアドレスnnn.nnn.nnn.nnn〈符号なし整数〉
-
各プロトコルのクライアントのIPアドレスを指定します。
nnnに0以上255以下の数を入力します。
ただし、0.0.0.0および255.255.255.255は指定できません。
- ほかのプロパティとの関連
-
RPCプロトコルの場合、rpc_system_name_group、またはrpc_system_name_nodeの指定値が優先されます。
- 利点
-
稼働情報編集UOCによるシステム名の設定が不要となります。
- 注意事項
-
次のシステム名はwatch_system_nameプロパティに指定できないため、本定義に指定しないことを推奨します。
-
ALL_SYSTEM
-
OTHER_SYSTEM
-
watch_system_nameプロパティ
- 設定値と省略値
-
システム名[,システム名…] ~〈1~31文字の英数字〉
- 説明
-
ダッシュボードのグラフ画面とグラフ比較画面にスループット(TPS)や平均応答時間などを表示対象とするシステム名を指定します。
システム名を省略した場合、プロトコルごとにスループット(TPS)や平均応答時間などを表示対象とします。
指定できるシステム名は最大16個です。
システム名に次の値は指定できません。
-
ALL_SYSTEM
-
OTHER_SYSTEM
-
- 利点
-
システム名ごとにスループット(TPS)や平均応答時間などをダッシュボードで確認できます。
rpc_system_name_defaultプロパティ
- 設定値と省略値
-
GROUP|NODE《GROUP》
- 説明
-
RPCプロトコルのシステム名の初期値として、サービスグループ名、またはノード識別子のどちらを使用するかを指定します。
-
GROUP:システム名として、サービスグループ名を使用します。
-
NODE :システム名としてノード識別子を使用します。
ただし、キャプチャした稼働情報に応答電文がないとき(非応答型RPC、または障害発生などによって応答電文なし)は、サービスグループ名を使用します。
-
- ほかのプロパティとの関連
-
rpc_server、またはrpc_prfを指定したときだけ有効となります。
rpc_system_name_groupプロパティ
- 設定値と省略値
-
システム名:サービスグループ名[,システム名:サービスグループ名]…]
- 説明
-
RPCプロトコルのサービスグループ名をシステム名に関連づける定義です。
この指定値は、稼働情報編集UOCがないとき、または稼働情報編集UOCでシステム名を設定しないときに有効となります。
指定できる組み合わせの最大数は256個です。
組み合わせを複数指定した場合、先に指定した定義を優先します。
- システム名
-
自動設定するシステム名を1~31文字の英数字で指定します。
- サービスグループ名
-
サービスグループ名を1~31文字で指定します。
- ほかのプロパティとの関連
-
rpc_server、またはrpc_prfを指定したときだけ有効となります。
- 利点
-
複数のサービスグループを1つのシステム名にまとめることができます。
- 注意事項
-
次のシステム名はwatch_system_nameプロパティに指定できないため、指定しないことを推奨します。
-
ALL_SYSTEM
-
OTHER_SYSTEM
-
rpc_system_name_nodeプロパティ
- 設定値と省略値
-
システム名:ノード識別子[,システム名:ノード識別子]…]
- 説明
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RPCプロトコルのノード識別子をシステム名に関連づける定義です。
ただし、キャプチャした稼働情報に応答電文がないとき(非応答型RPC、または障害発生などによって応答電文なし)は、有効となりません。
この指定値は、稼働情報編集UOCがないとき、または稼働情報編集UOCでシステム名を設定しないときに有効となります。
指定できる組み合わせの最大数は256個です。
組み合わせを複数指定した場合、先に指定した定義を優先します。
- システム名
-
自動設定するシステム名を1~31文字の英数字で指定します。
- ノード識別子
-
ノード識別子を4文字で指定します。
- ほかのプロパティとの関連
-
rpc_server、またはrpc_prfを指定したときだけ有効となります。
rpc_system_name_groupの指定値を優先します。
- 利点
-
複数のノード識別子を1つのシステム名にまとめることができます。
- 注意事項
-
次のシステム名はwatch_system_nameプロパティに指定できないため、指定しないことを推奨します。
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ALL_SYSTEM
-
OTHER_SYSTEM
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