7.3.2 アダプタ連携関連定義
形式
[network_interface = ネットワークインターフェース名] [adapter_id=アダプタ識別子] [max_connection =コネクション最大数] [max_message_size=最大メッセージサイズ] [reply_watchtime=タイムアウト時間] [my_port_no=稼働情報を受け付けるポート番号] [agent_server=プロトコル種別:エージェントのIPアドレス:ポート番号:接続リトライ間隔]
機能
システム分析支援アダプタとの連携に関連するパラメタを指定します。
指定数
0~1
network_interfaceプロパティ
- 設定値と省略値
-
ネットワークインターフェースのIPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn)[,ネットワークインターフェースのIPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn)…]~〈符号なし整数〉((nnn:0~255))《0.0.0.0》
- 説明
-
スイッチングハブのミラーポートと接続している、EthernetのネットワークインターフェースのIPアドレスを指定します。
システム分析支援アダプタでは、指定されたネットワークインターフェースからパケットをキャプチャします。
network_interfaceプロパティで、同一のIPアドレスを指定しないでください。
IPアドレスとして0.0.0.0を指定した場合は、自動的にネットワークインターフェースを選択します。
そのため、ネットワークインターフェースが1つの場合はIPアドレスを省略できます。しかし、ネットワークインターフェースが複数存在する場合は、スイッチングハブのミラーポートと接続しているネットワークインターフェースのIPアドレスを明示的に指定してください。省略すると、スイッチングハブのミラーポートと接続されていないネットワークインターフェースを選択し、パケットがキャプチャされない場合があります。
指定できるnetwork_interfaceの最大数は8個です。
adapter_idプロパティ
- 設定値と省略値
-
~〈1~26文字の英大識別子〉《HSICRTM00》
- 説明
-
システム分析支援アダプタのアダプタ識別子を指定します。
システムテスト支援を使用するテスト識別子と同じ名称とならないよう指定してください。
max_connectionプロパティ
- 設定値と省略値
-
~〈符号なし整数〉((1~32))《3》
- 説明
-
システム分析支援アダプタから稼働情報を送信するコネクションの最大数を指定します。
max_message_sizeプロパティ
- 設定値と省略値
-
~〈符号なし整数〉 ((1~1048576))《1024》(単位:キロバイト)
- 説明
-
プロトコル電文の最大メッセージサイズを指定します。
このサイズを超過する電文をキャプチャしたときは、破棄します。
- 見積もり式への影響
-
メモリ使用量の見積もりに影響します。
reply_watchtimeプロパティ
- 設定値と省略値
-
~〈符号なし整数〉 (10~65530) 《自動算出》(単位:秒)
- 説明
-
要求電文に対する応答電文の到着待ち時間を指定します。
コネクション切断やパケットロストによって、応答電文が到着しない場合の待ち時間も含みます。
定義を省略したときは、web_threshold_watchtime、tcp_threshold_watchtime、iiop_threshold_watchtime、rpc_threshold_watchtime、hirdb_reply_watchtimeの指定値のうち、いちばん大きな時間(秒単位に切り上げ)に30秒を加算した値を応答電文の到着待ち時間とします。
- ほかのプロパティとの関連
-
web_threshold_watchtime、tcp_threshold_watchtime、iiop_threshold_watchtime、rpc_threshold_watchtime、hirdb_reply_watchtimeで指定した時間より大きな時間を指定してください。
- 利点
-
メモリリークの防止
- 指定値の目安
-
クライアントで応答電文待ちを時間監視している場合、その時間よりも大きな時間を指定してください。
my_port_noプロパティ
- 設定値と省略値
-
~〈符号なし整数〉((5001~65535))《29109》
- 説明
-
システム分析支援アダプタから送られる稼働情報を受け付けるポート番号を指定します。
- 注意事項
-
このプロパティで指定するポート番号は、ほかのプログラムと重複しないようにしてください。
agent_serverプロパティ
- 設定値と省略値
-
プロトコル種別:エージェントのIPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn): エージェントのポート番号:接続リトライ間隔[,プロトコル種別:エージェントのIPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn): エージェントのポート番号:接続リトライ間隔…]
設定値と省略値については、それぞれの説明を参照してください。
- 説明
-
システム分析支援エージェントを使用する場合の定義です。
プロトコル種別、エージェントのIPアドレス/ポート番号、および接続リトライ間隔を関連づける定義です。
指定できる組み合わせの最大数は64個です。
- プロトコル種別
-
プロトコル種別を指定します。
http:HTTPプロトコル
tcp :TCPプロトコル
iiop:IIOPプロトコル
rpc:RPCプロトコル
hirdb:HiRDBプロトコル
- エージェントのIPアドレスの指定nnn.nnn.nnn.nnn〈符号なし整数〉
-
システム分析支援エージェントのIPアドレスを指定します。
nnnに0以上255以下の数を入力します。
ただし、0.0.0.0および255.255.255.255は指定できません。
システム分析支援エージェントのaddress_destination定義の-hオプションipaddrオペランド値を指定してください。
- エージェントのポート番号〈符号なし整数〉((1~65535))
-
システム分析支援エージェントのポート番号を指定します。
システム分析支援エージェントのaddress_destination定義の-hオプションportnoオペランド値を指定してください。
- 接続リトライ間隔〈符号なし整数〉((10~3600))(単位:秒)
-
システム分析支援エージェントとの接続に失敗したときのリトライ間隔を指定します。
リトライ間隔は最大5秒の誤差が発生します。
- ほかのプロパティとの関連
- プロトコル種別で指定したプロトコルに対応するプロトコル関連定義(web_server、tcp_server、iiop_server、rpc_server、hirdb_serverのどれか)を指定してください。