4.2.4 esibsetup(システム分析支援アキュムレータのセットアップ)
目的
運用ディレクトリ下にシステム分析支援アキュムレータの実行環境を作成、または更新します。
形式
esibsetup [-d 運用ディレクトリパス] [-p 業務実態情報アクセスポート] [-m 業務実態情報アクセス識別子]
機能
システム分析支援の実行環境を作成します。
コマンドの実行結果は標準出力に出力されます。実行環境の更新時は作成するディレクトリ、ファイルが存在しない場合に作成し、存在した場合は上書きします。例外的に上書きしないファイルを以下に示します。
-
業務実態情報格納領域
本コマンドは以下の用途で使用します。
-
新規に実行環境を作成する場合
-
構築済の実行環境を更新する場合
また、以下のシステム分析支援アキュムレータの定義ファイルは上書き対象ですが、元のファイルのバックアップを作成します。
-
<運用ディレクトリ>/conf/hsicib_config.properties
-
<運用ディレクトリ>/conf/jvm_options.cfg
-
<運用ディレクトリ>/conf/system_config.properties
バックアップファイルは<運用ディレクトリ>/conf内に格納します。
バックアップファイルは定義ファイルごとに最大3つまで作成し定義ファイル名の末尾に.bk1、.bk2、.bk3をつけて作成します。
バックアップファイル名の形式を以下に示します。
形式例:hsicib_config.properties.bk1 hsicib_config.properties.bk2 hsicib_config.properties.bk3
バックアップファイルは、.bk1、.bk2、.bk3の順に新しい定義のバックアップです。
バックアップファイル作成時に、<運用ディレクトリ>/conf内に既にバックアップファイルが3つ存在する場合は、.bk3のバックアップファイルの定義が消去されます。
コマンド実行の前提条件
運用ディレクトリの更新の場合は、esibsetupコマンド実行前に、構築済の運用ディレクトリのesiblsを実行し、システム分析支援アキュムレータが終了していることを確認してください。
システム分析支援アキュムレータが起動している場合はesibstopで終了後、本コマンドを実行してください。
コマンド実行パス
<インストールディレクトリ>/bin/esibsetup
オプション
-
-d 運用ディレクトリパス ~〈108文字以内のパス名〉《 <インストールディレクトリ>/job/VISUALIZER00 》
作成(または更新)するシステム分析支援アキュムレータの運用ディレクトリを絶対パスで指定します。
以下の条件に当てはまるディレクトリパスは指定しないで下さい。
-
存在しないディレクトリパス
-
"//"を含むディレクトリパス
-
"/"で終端しているディレクトリパス
-
シンボリックリンクを含むディレクトリパス
-
ルートディレクトリ( / (Linuxの場合))のディレクトリパス
-
/opt直下のディレクトリ( /opt/HSIC_VAなど )のディレクトリパス(Linuxのみ)
-
インストールディレクトリパス(Windowsのみ)
-
-
-p 業務実態情報アクセスポート ~〈符号なし整数〉((5001~65535)) 《 29100 》
業務実態情報格納領域にアクセスするためのポート番号を指定します。
本オプションで指定したポート番号は、システム分析支援をインストールしたマシンが起動している間、システム分析支援が使用します。実行環境の更新を行う場合は本オプションを指定できません。
本オプションで指定した値は、システム分析支援ビューアのactualInformationPort定義に指定してください。
-
-m 業務実態情報アクセス識別子 ~〈6文字以内の英大識別子〉
システム分析支援ビューアが業務実態情報格納領域にアクセスするために使用する識別子を指定します。
本オプションで指定した値はシステム分析支援ビューア定義のactualInformationId定義に指定します。実行環境の新規作成を行う場合は必ず本オプションを指定してください。実行環境の更新を行う場合は本オプションを指定できません。
英大識別子…先頭がアルファベットの大文字英数字列
実行環境の新規作成、または実行環境の更新時に指定可能なオプションを下表に記載します。
-d |
-p |
-m |
|
---|---|---|---|
運用ディレクトリの新規作成 |
○ |
○ |
◎ |
運用ディレクトリの更新 |
○ |
× |
× |
- (凡例)
-
◎:指定必須のオプション
○:省略可能のオプション
×:指定不可のオプション(コマンドがエラー終了)
注意事項
-
Windowsの場合、1台のマシンに対して作成できる運用ディレクトリは最大10個です。
-
このコマンドの実行中にこのコマンドを含むほかのコマンドを実行しないでください。
戻り値
0:コマンドが正常に終了しました。
1:コマンドでエラーが発生しました。
コマンド実行例
- 実行環境の新規構築の場合
-
# esibsetup -d <運用ディレクトリ> -m HSIC00 KFSE93855-Q The execution environment will be set up. Do you want to continue? [y: Continue n: Cancel] setup mode = new, setup directory = <運用ディレクトリ> y (ユーザがyと入力) KFSE93854-I The execution environment was set up. setup directory = <運用ディレクトリ>
- 実行環境の更新の場合
-
# esibsetup -d <運用ディレクトリ> -m HSIC00 KFSE93855-Q The execution environment will be set up. Do you want to continue? [y: Continue n: Cancel] setup mode = update, setup directory = y (ユーザがyと入力) KFSE93854-I The execution environment was set up. setup directory = <運用ディレクトリ>