Hitachi

Hitachi System Information Capture - Visualizer リファレンス


2.3.3 システム分析支援アダプタ定義

形式

[ap_server=Cosminexus V9のAPサーバのIPアドレス:ポート番号]
[web_server=Cosminexus V9のWEBサーバのIPアドレス]
[db_client=Cosminexus V9のAPサーバのIPアドレス]
[network_interface=ネットワークインターフェース名]
[adapter_id=アダプタ識別子]
[threshold_watchtime=閾値]

機能

システム分析支援アダプタの定義パラメタを指定します。

指定数

1

プロパティ

ap_server
設定値と省略値

APサーバのIPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn)[:APサーバのポート番号][,APサーバのIPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn)[:APサーバのポート番号]…]

〈符号なし整数〉((nnn:0~255)) ((ポート番号:1~65535))《8007》

説明

Cosminexus V9のAPサーバのIPアドレスとポート番号を組み合わせて指定します。

ポートはWEBサーバと通信する際に使用するAPサーバのポートを指定します。

指定するポート番号は、Cosminexus(APサーバ)の簡易構築定義ファイルに定義しているwebserver.connector.ajp13.portの設定値を指定してください。

■APサーバのIPアドレスが通信するWEBサーバとDBサーバに対して同一の場合

[図データ]

・指定したAPサーバとWEBサーバ間のパケットをキャプチャすることができます。

・指定したAPサーバとdb_serverで指定したDBサーバ間のパケットをキャプチャできます。

■APサーバのIPアドレスが通信するWEBサーバとDBサーバに対して異なる場合

[図データ]

・指定したAPサーバとWEBサーバ間のパケットをキャプチャすることができます。

IPアドレスの指定 nnn.nnn.nnn.nnn〈符号なし整数〉

nnnに0以上255以下の数を入力します。

ただし、0.0.0.0および255.255.255.255は指定できません。

指定できるIPアドレス、ポートの組み合わせの最大数は64個です。

前提条件

キャプチャ対象のパケットがCosminexus V9のときに指定できます。

ほかのプロパティとの関連

ap_serverを指定したときweb_serverやdb_clientを指定することができます。

ap_serverを省略したときはweb_serverやdb_clientは指定できません。

利点

指定したIPアドレス/ポートを使用するパケットだけをキャプチャすることができます。

web_server
設定値と省略値

WEBサーバのIPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn) [,WEBサーバのIPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn)…]

〈符号なし整数〉((nnn:0~255))

説明

Cosminexus V9のWEBサーバのIPアドレスを指定します。

指定したWEBサーバとAPサーバ間のパケットをキャプチャすることができます。

IPアドレスの指定 nnn.nnn.nnn.nnn〈符号なし整数〉

nnnに0以上255以下の数を入力します。

ただし、0.0.0.0および255.255.255.255は指定できません。

指定できるIPアドレスの最大数は64個です。

また、web_serverを省略した場合webサーバのパケットをフィルタリングはしません。

ほかのプロパティとの関連

ap_serverを指定したときのみweb_serverを指定することができます。

利点

指定したIPアドレスを使用するパケットだけをキャプチャすることができます。

db_client
設定値と省略値

APサーバのIPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn)[,APサーバのIPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn)…]

〈符号なし整数〉((nnn:0~255))

説明

Cosminexus V9のAPサーバのIPアドレスがWEBサーバとDBサーバに対する通信で異なっている場合のみ、db_serverに指定したDBサーバと通信するIPアドレスを本プロパティに必ず指定してください。

[図データ]

指定したAPサーバとDBサーバ間のパケットをキャプチャすることができます。

指定できるIPアドレス数は64個です。

ほかのプロパティとの関連

ap_serverを指定したときのみdb_clientを指定することができます。

利点

指定したIPアドレスを使用するパケットだけをキャプチャすることができます

network_interface
設定値と省略値

Linuxの場合

ネットワークインターフェース名[,ネットワークインターフェース名…]

~〈1~15文字の文字列〉《eth0》

Windowsの場合

ネットワークインターフェースのIPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn)[,ネットワークインターフェースのIPアドレス(nnn.nnn.nnn.nnn)…]

~〈符号なし整数〉((nnn:0~255)) 《0.0.0.0》

説明

Linuxの場合

スイッチングハブのミラーポートと接続している、Ethernetのネットワークインタフェース名(eth2等)を指定します。

システム分析支援アダプタでは、指定されたネットワークインタフェースからパケットをキャプチャします。

Ethernet以外のインタフェースや、エイリアスIPアドレス用のコロン付きインタフェースを指定する事はできません。また、複数のnetwork_interfaceプロパティに複数のネットワークインターフェース名を指定する際、同一のネットワークインタフェース名を指定しないで下さい。

タグ方式VLANをパケットキャプチャする場合、タグIDの異なるネットワークインタフェースを使用すると、パケットキャプチャできないことがあります。その場合、タグIDと合わせたネットワークインタフェース名を定義してください。

指定できるnetwork_interfaceの最大数は8個です。

Windowsの場合

スイッチングハブのミラーポートと接続している、EthernetのネットワークインタフェースのIPアドレスを指定します。

システム分析支援アダプタでは、指定されたネットワークインタフェースからパケットをキャプチャします。

network_interfaceプロパティで、同一のIPアドレスを指定しないで下さい。

IPアドレスとして0.0.0.0を指定した場合は、自動的にネットワークインタフェースを選択します。その為、ネットワークインタフェースが1つの場合はIPアドレスを省略できます。しかし、ネットワークインタフェースが複数存在する場合は、スイッチングハブのミラーポートと接続しているネットワークインタフェースのIPアドレスを明示的に指定してください。省略すると、スイッチングハブのミラーポートと接続されていないネットワークインタフェースを選択し、ミラーパケットがキャプチャされない場合があります。

指定できるnetwork_interfaceの最大数は8個です。

adapter_id
設定値と省略値

〈1~31文字の識別子〉《HSICVA00》

説明

システム分析支援のアダプタ識別子を指定します。

複数のシステム分析支援アキュムレータを使用するとき、異なる名称のアダプタ識別子を指定してください。

また、システムテスト支援を使用するテスト識別子と同じ名称を設定しないでください。

注意事項

アダプタ識別子に「HSICIB_Analysis」を指定できません。

Windowsの場合、アダプタ識別子にWindowsの予約語を指定できません。

Windowsの場合、アダプタ識別子の文字列には、英大識別子を使用してください。

threshold_watchtime
設定値と省略値

〈符号なし整数〉(1~3599)《60》(単位:秒)

説明

システム分析支援ビューアで表示する閾値を設定します。

Webサーバに対するクライアントからのhttpリクエストの応答時間が、閾値以上となった場合に、そのhttpリクエストに関する情報がシステム分析支援ビューアに表示されます。

指定値の目安

システム分析支援でWebサーバに対するクライアントからのhttpリクエストの応答時間を監視する業務の性能要件に応じて設定してください。

見積り式への影響

本指定値はメモリ所要量に影響します。