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Hitachi System Information Capture リファレンス 


7.1 フレームワーク機能のテスト手順

フレームワーク機能を使用したテスト手順を以下に示します。

図7‒1 フレームワーク機能を使用したテスト手順

[図データ]

プラグイン作成

電文フォーマットやテスト内容に応じてプラグイン用ライブラリを作成します。プラグイン用ライブラリの作成方法は「7.2 プラグイン機能のUOCインタフェース」および「7.3 プラグインインタフェース」を参照してください。作成したプラグインはHSIC定義ファイルで指定してください。

HSIC定義ファイル作成

フレームワーク機能用のHSIC定義ファイルを作成します。各定義の詳細については「3. システムテスト支援のシステム定義」を参照してください。

表7‒1 フレームワーク機能で使用する定義

定義名

説明

framework_definition

フレームワーク機能の使用有無、電文ファイル/結果ファイルの種別(csvファイル or 蓄積ファイル)、プラグイン情報(プラグイン名、ファイル名、エントリポインタ名等)、各種タイマ値等を記載します。

csvfile_definition

電文ファイル/結果ファイルの種別がcsvファイルの場合に出力先/入力元ファイル情報、最大行数、csv変換ルール等を記載します。

accumulate_file

電文ファイル種別が蓄積ファイルの場合に出力先電文ファイル情報を記載します。

accumulate_reply_file

電文ファイル種別が蓄積ファイルの場合に入力元電文ファイル情報を記載します。

address_destination

テスト対象となるアドレス情報やプロトコル種別等を記載します。

reply_send_mode

テスト実行フェーズ、かつ、逐次実行モードの場合、送信間隔を指定します。

capture_definition

capture_network_interface

電文作成フェーズの場合、パケットキャプチャ用情報を指定します。

capture_definition

RPCプロトコル用の応答電文待ち時間を指定します。

rpc_telegram_filter

RPCプロトコル用のフィルタリング内容を指定します。

rpc_socket

RPCプロトコルで使用するコネクション数や一時クローズのしきい値などを指定します。

注※

RPCプロトコルでだけ有効になります。RPCプロトコル以外では、指定値は無視されます。

電文作成フェーズ

次のどちらかの方法で、HSICを電文作成フェーズで起動します。

起動後、本番環境の要求電文/応答電文を収集し、電文ファイルへ格納します。

esstartコマンドを-aオプションで実行した場合、NICからパケットをキャプチャします。-cオプションで起動した場合は、pcapファイルからパケットをキャプチャします。

以下のどちらかのタイミングで終了処理を開始します。その時点で完成していた全電文の電文ファイル格納処理が終了した時点でHSICが終了します。

電文ファイル編集

以下のような場合、電文ファイルを編集します。電文ファイルが蓄積ファイルの場合は、蓄積ファイル編集ユーティリティを使用して編集してください。電文ファイルがcsvファイルの場合は、viやExcel等のエディタで編集してください。

テスト実行フェーズ

次のどちらかの方法で、HSICをテスト実行フェーズで起動します。

起動後、電文ファイルやプラグインに従いテストを実行します。

以下のどれかのタイミングで終了処理を開始します。逐次実行モード時はその時点で完成していた全電文、シナリオ実行時はその時点で登録していた全電文のテストが終了した時点でHSICが終了します。

バッチ実行フェーズ

esstartコマンドを-mオプションにBATCHを指定して実行し、HSICをバッチ実行フェーズで起動します。

起動後、プラグインに従いテストを実行します。

以下のどれかのタイミングで終了処理を開始します。その時点で処理キュー登録していたテストが終了した時点でHSICが終了します。