1.2.2 システム検証支援基盤によるテストの結果を簡単に確認できる仕組みについて
システム検証支援基盤を使ってテストを実行すると、本番環境の既存システムからのレスポンスデータ(応答電文)とテストの対象システムからのレスポンスデータとが自動的に比較されます。比較結果は、比較エラー情報ファイルにまとめて出力されるため、テストの結果を簡単に確認できます。
テストで使用するプロトコルがRPCまたはRAPの場合は、比較エラー情報ファイルが生成されます。比較エラー情報ファイルに出力されるのは、テスト中にエラーが発生した処理、および本番環境の既存システムからのレスポンスデータとテストの対象システムからのレスポンスデータが不一致だった処理だけです。
システム検証支援基盤によるレスポンスの比較処理には、次の2種類があります。
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プロトコルレベルの比較
通常、システム検証支援基盤はプロトコルレベルでレスポンスデータを比較します。比較の対象は、RPCまたはRAPのレスポンスデータに含まれる戻り値です。
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データ内容の比較
レスポンスデータの内容を比較するためには、データ比較用のUOC(User Own Coding)が必要です。データ比較用のUOCを使ってテストを実施すると、処理結果が正常な(エラーが発生していない)レスポンスデータの内容だけを比較できます。