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Hitachi System Information Capture 基本ガイド


1.1 システム開発におけるシステム検証支援基盤の位置づけについて

システム開発に携わるユーザーは、開発中のシステムをテストするためのシミュレーターとしてシステム検証支援基盤を使用します。

既存の業務システムを新しい業務システムに入れ替える場合、新しく開発したシステムが計画時の要件のとおりに機能することをあらかじめ確認するためにテストを実施します。また、新しいシステムが本番環境での運用に適しているかどうかを確認するためには、システム運用時に実際に処理するデータと同等のデータを使用してシミュレーションする必要があります。システムを開発するユーザーは、シミュレーターとしてシステム検証支援基盤を使用できます。

シミュレーターとしてのシステム検証支援基盤の位置づけを次の図に示します。

図1‒1 システム開発におけるシステム検証支援基盤の位置づけ

[図データ]

システム検証支援基盤は、稼働中の既存システムが処理しているデータのコピーを、パケット単位で取得(キャプチャ)します。キャプチャされたパケットは、システム検証支援基盤によってテスト対象のシステムに 送られて、ユーザーはそのデータを使ってテストを実施します。