4.4.7 データ項目に値または期待値を設定する
テストデータのデータ項目に値または期待値を設定する手順です。
[プログラム開始時]画面と[中断点]画面で値を代入できます。[プログラム終了時]画面と[中断点]画面で期待値を設定できます。値の入力規則については,「4.4.8 値の入力規則」を参照してください。
作業の手順
[プログラム開始時]画面でデータ項目に値を代入する場合
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[テスト設定]画面の[プログラム開始時]画面を選択します。
[プログラム開始時]画面が表示されます。
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「代入する値を指定してください。」の領域に,代入するデータ名または値を設定します。
[表示]または[検索]で,代入するデータ項目を表示して,[値設定]に値を指定します。
[中断点]画面でデータ項目に値を代入する場合
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[テスト設定]画面の[中断点]画面を選択します。
[中断点]画面が表示されます。
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「代入する値を指定してください。」の領域に,代入するデータ名または値を設定します。
[表示]または[検索]で,代入するデータ項目を表示して,[値設定]に値を指定します。
[中断点]画面で期待値を設定する場合
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[テスト設定]画面の[中断点]画面を選択します。
[中断点]画面が表示されます。
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[値を表示するデータ項目の選択と,期待値を設定してください。]の領域に,期待値として設定するデータ名または値を設定します。
[表示]または[検索]ボタンで期待値を設定するデータ項目を表示して,[期待値]に値を設定します。
[プログラム終了時]画面で期待値を設定する場合
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[テスト設定]画面の[プログラム終了時]画面を選択します。
[プログラム終了時]画面が表示されます。
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[値を表示するデータ項目の選択と,期待値を設定してください。]の領域に,期待値として設定するデータ名または値を設定します。
[表示]または[検索]ボタンで期待値を設定するデータ項目を表示して,[期待値]に値を設定します。
[プログラム開始時]画面でデータ項目に値を代入する例を次に示します。集団項目は,データ項目をクリックして,基本項目を表示して代入してください。
注意
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[値の代入の設定]一覧と[データ項目の値の表示/期待値の設定]一覧の,最後のデータ項目の後ろに「...」が表示されたときは,データ項目の数が上限値を超えています。この場合は,[検索文字]を指定し,表示するデータ項目を上限値以下に減らすと,目的のデータ項目を表示できます。
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単体テスト支援がアドレスを参照できないデータ項目に対して,値の代入または期待値を指定して単体テストを実行した場合,[メッセージ]画面にエラーメッセージが表示され,失敗したテストケースの実行はスキップされます。アドレスを参照できないデータ項目を次に示します。
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連絡節で定義されているが,手続き部で参照されないデータ項目
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不正な値のアドレス名によってADDRESSED句の指定で参照されるデータ項目
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[値設定]に入力した値は,次に示す順序で[値の代入の設定]一覧に表示されたデータ項目に代入されます。
制御変数,指標名,アドレス名以外は,[値の代入の設定]一覧の表示順に代入
例1:
データ項目
値設定
01 DAT1
'AAA'
01 DAT2
DAT1
この例の場合,次の順序で転記が実行されたことになります。
MOVE 'AAA' TO DAT1.
MOVE DAT1 TO DAT2.
例2:
データ項目
値設定
01 DAT1
DAT2
01 DAT2
'AAA'
この例の場合,次の順序で転記が実行されたことになります。
MOVE DAT2 TO DAT1.
MOVE 'AAA' TO DAT2.
制御変数,指標名,アドレス名は,それ以外の[値の代入の設定]一覧に表示されたデータ項目の代入よりも前で代入
例1:
データ項目
値設定
01 DAT1
'AAA'
01 DAT2
02 DAT3
02 DAT4
I<DEPENDING>
2
02 DAT4(1)
'BBB'
02 DAT4(2)
DAT1
:
02 DAT5
01 I
2
上記の例の場合,次の順序で転記が実行されたことになります。
MOVE 2 TO I.
MOVE 'AAA' TO DAT1.
MOVE 'BBB' TO DAT4(1).
MOVE DAT1 TO DAT4(2).
例2:
データ項目
値設定
01 DAT1
&'DAT3'
01 DAT2
02 ADR1 <ADDRESSED>
DAT1
02 DAT21
01 DAT3.
'BBB'
この例の場合,次の順序で転記が実行されたことになります。
SET ADR1 TO DAT1.
COMPUTE DAT1 = FUNCTION ADDR( DAT3 ).
MOVE 'BBB' TO DAT3
この場合,ADR1のアドレス名には未初期化のDAT1の値を設定する動作になります。このため,DAT21への値の代入を設定すると,アドレスを解決できないで単体テストの実行でエラーになります。
次の操作は,同一のテストデータ設定個所ではなく,別のテストデータ設定個所で設定してください。
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アドレス項目の値をアドレス名への代入
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アドレスデータ項目の値をアドレス名へ代入
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アドレス名によって参照されるデータ項目へ値の代入
例えば,[プログラム開始時]画面でアドレスデータ項目にほかのデータ項目のアドレス,または@'ALLOCATE'で確保した領域のアドレスを設定し,[中断点]画面でアドレスデータ項目の値をアドレス名への代入,およびアドレス名によって参照されるデータ項目へ値の代入を設定してください。
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期待値は,判定が必要な項目にだけ設定してください。期待値の設定がない場合は,実行結果の自動判定は未判定になります。実行結果の自動判定については「4.10 単体テストを実行したときの判定結果」を参照してください。
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期待値に対して,自動判定対象のデータ項目と比較できない値を入力した場合には,[メッセージ]画面にエラーメッセージが表示されます。
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-EquivRuleコンパイラオプションを指定した場合,期待値に設定する値やデータ項目も-EquivRuleコンパイラオプションで指定する規則にあわせて指定する必要があります。ただし,-EquivRule,StdCodeコンパイラオプションを指定した場合は,指定していない場合と同様の扱いになります。
関連項目