8.2.1 すべてのテストケースを実行する
有効になっているすべてのテストケースを実行します。
作業の前に確認すること
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単体テスト支援でテストケースおよびテストデータを設定している。
作業の手順
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単体テストの実行の対象となるテストプロジェクトを準備します。
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Windowsのコマンドプロンプトを起動します。
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次に示すcblutsコマンドで,バッチモードで単体テスト支援を起動して単体テストを実行します。
cbluts -Test -Run 〔-InputPath プロジェクト情報ファイルパス〕 〔-Detail〕 〔-Force〕 -Project 実行対象テストプロジェクトファイルパス
テスト実行する直前で,対応が取れないテストデータが見つかった場合は,テスト実行が中止されます。ただし,-Forceオプションが指定されていた場合は,対応が取れないテストデータが見つかっても中止しないで,テスト実行します。この場合,対応が取れないテストデータはすべて削除されます。
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実行後の結果を確認します。
バッチモードでは,標準出力に実行結果のサマリ情報が表示されます。サマリ情報を次に示します。
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総テストケース件数
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テストケースの判定結果数
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テストケースごとの判定結果一覧
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カバレージ情報
コマンドラインオプションに-Detailを指定した場合は,サマリ情報に続き,結果の詳細が表示されます。結果の詳細を次に示します。
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テストケースごとの判定結果
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各テストケースの結果の値と判定結果の個数
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データ項目ごとの結果の値と判定結果の詳細
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各テストケースの結果の代入した値の個数
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データ項目ごとの代入した値の詳細
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ファイルシミュレーションで出力文を実行したときの結果の値と判定結果
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ファイルシミュレーションで入力文を実行したときに代入した値
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注意
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バッチモードで単体テストを実行中に,単体テスト支援の実行プロセスを強制終了すると,実行中のテストプロジェクトのデータに不整合が起こることがあります。強制終了した場合は,単体テストの結果やテストプロジェクトのデータは保証しません。
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バッチモードで単体テストを実行すると,実行結果はテストプロジェクトに追加して上書き保存されます。このため,テストプロジェクトファイルやテストプロジェクト作業フォルダに書き込み権限がない場合には,単体テストを実行しないでエラーになります。
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結果詳細で表示するデータ項目について,COBOLソースファイルで明示的に定義していないデータ項目は,レベル番号として「00」が表示されます。
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古いバージョンの単体テスト支援で作成したテストプロジェクトファイルを対象にした場合,テスト実行後の保存では,新しいフォーマットで保存されます。そのため,古いバージョンの単体テスト支援で開いたり,バッチモードでのテストをしたりできなくなることがあります。
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終了条件を実行した場合,「レベル」,「データ項目名」,「値」,「16進表示の値」,「期待値」,「代入値」は空になります。
「判定結果」は,正しく終了条件が機能すれば空になります。問題があった場合は,「無視」と表示されます。
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03-05より前のバージョンでサポートしていたオプションを使ってテスト実行することもできます。ただし,03-05より前のバージョンでサポートしていたオプションと,03-05以降のバージョンでサポートするオプションを混在して使うことはできません。例えば,次のような指定はできません。
cbluts -Run,All -Detail -Project C:\work\sample.utsproj cbluts -Run,All -Force -Project C:\work\sample.utsproj
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ファイル名が「-」(ハイフン)で始まるテストプロジェクトファイルを-Projectオプションの引数に指定しないでください。指定した場合はエラーになります。エラーになった場合,テストプロジェクトファイルのファイル名を「-」(ハイフン)で始まらない名前に変更してください。
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-Forceオプションを指定しないでテスト実行した場合,対応の取れないテストデータが見つかってテスト実行が中止されたときにテストプロジェクトは保存されません。テストプロジェクトが保存されないため,テストプロジェクトファイルからテストデータは削除されません。
関連項目