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COBOL2002 Professional Tool Kit 単体テスト支援ガイド


4.4.8 値の入力規則

代入値と期待値に指定する値には,データ名およびCOBOLの定数,テストデバッガで定義する拡張16進定数を指定できます。さらに,代入値には次の値も指定できます。

これらの値を指定するときは,単体テスト支援で固有の形式で入力してください。

表4‒1 代入値に指定する値の形式

入力先のデータ項目

指定する代入値

入力形式

アドレスデータ項目/ポインタ項目

データ項目のアドレス値

&'データ項目名'

または&"データ項目名"※1

指定されたサイズの領域を確保したアドレス値 ※2

@'ALLOCATE,領域サイズ(バイト)'

または@"ALLOCATE,領域サイズ(バイト)" ※1

指定できる領域サイズは1〜2147483647 ※3

アドレス名

アドレス名によって参照されるデータ項目と同じサイズの領域を確保したアドレス値※2

@'ALLOCATE' または @"ALLOCATE" ※1

注※1

データ項目名以外は,基本英文字,基本数字,基本特殊文字で指定してください。ALLOCATEの英大文字と英小文字は区別しません。データ項目名は,等価規則が適用されます。

基本英文字,基本数字,基本特殊文字については,マニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編」のCOBOL文字集合の説明を参照してください。

注※2

確保した領域は,そのテストケースの実行が終了したときに解放されます。

注※3

領域サイズを指定する例を示します。

(例)

次に示すデータ項目の定義で,アドレスデータ項目ARGV-1に,確保した120バイトの領域のアドレスを設定するときは,「@'ALLOCATE,120'」と指定します。

01 ARGV.

 02 ARGV-1 ADDRESS.

複数のデータ項目が関連づいている場合の構造と設定

集団項目など,複数のデータ項目が関連づいてデータ項目を定義している場合の,データ項目の表示と設定方法について説明します。

注意