Hitachi

COBOL2002 Professional Tool Kit データ影響波及分析ガイド


付録A.1 プログラム情報フィルタリングファイル

サブシステム内のCOBOLソースファイルを絞り込んで,必要な解析情報だけを表示するためのテキストファイルです。

特定のCOBOLソースファイルだけを影響波及の解析の対象にする場合や,すでに調査したCOBOLソースファイルを影響波及の解析の対象から除外する場合に使用します。どのCOBOLソースファイルをフィルタリングするかは,サブシステムを構成するCOBOLソースファイルを確認して作成してください。

拡張子は,.txtで作成してください。

形式1

解析対象のCOBOLソースファイル名を指定する場合

INCLUDE 〔サブシステム名〕
ソースファイル名1 
ソースファイル名2
...
説明1

特定のCOBOLソースファイルだけを解析対象とします。

サブシステム名

解析対象にするCOBOLソースファイルが属するサブシステム名を指定します。サブシステム名を省略すると,すべてのサブシステムに対して有効な設定になります。

ソースファイル名

解析対象にするCOBOLソースファイル名を指定します。ソースファイル名には,ワイルドカード(*または?)を使用できます。

注意
  • 1行に複数のCOBOLソースファイル名を記述できません。複数のCOBOLソースファイルを指定するときは,改行してください。

  • COBOLソースファイル名は,英大文字と英小文字を区別しません。

  • COBOLソースファイル名の指定を省略すると,解析対象のCOBOLソースファイルがないものと見なされます。

形式2

解析対象外のCOBOLソースファイル名を指定する場合

EXCLUDE 〔サブシステム名〕
ソースファイル名1 
ソースファイル名2
...
説明2

特定のCOBOLソースファイルを解析対象から除外します。

サブシステム名

解析対象から除外するCOBOLソースファイルが属するサブシステム名を指定します。サブシステム名を省略すると,すべてのサブシステムに対して有効な設定になります。

ソースファイル名

解析対象から除外するCOBOLソースファイル名を指定します。ソースファイル名には,ワイルドカード「*」「?」を使用できます。

注意
  • 1行に複数のCOBOLソースファイル名を記述できません。複数のCOBOLソースファイルを指定するときは,改行してください。

  • COBOLソースファイル名は,英大文字と英小文字を区別しません。

  • COBOLソースファイル名の指定を省略すると,除外するCOBOLソースファイルがないものと見なされます。

指定例

サブシステムAとサブシステムBを解析対象とする場合

INCLUDE  サブシステムA
*
INCLUDE  サブシステムB
*

サブシステムCにある,「PROG」で始まる名前のCOBOLソースファイルだけを解析対象とする場合

INCLUDE  サブシステムC
PROG*

システム全体で,名前が「TMP.CBL」で終わるソースファイルを除外する場合

EXCLUDE
*TMP.CBL
注意
  • プログラム情報フィルタリングファイルは,シフトJISコードで記述してください。

  • 指定した内容は,先頭から順に解釈されます。

  • 1つの行は,途中に改行を入れないで1行で記述してください。

  • INCLUDEとEXCLUDEを混在して使用できません。また,INCLUDEとEXCLUDEはどちらかが記述されていなければなりません。

  • コメント行を記述できます。// で始まる行は,行末までをコメントと見なされます。行の途中からはコメントは記述できません。