12.2.1 データ影響波及分析の対象とする実行単位のプログラム範囲
データ影響波及分析では,調査対象データ項目が定義されているプログラムを使用する実行単位,つまり,ルートプログラムが呼び出すプログラム,およびそのプログラムがさらに呼び出すプログラムの呼び出し関係をすべて収集したプログラムの集まりが影響波及を調査する範囲となります。調査対象データ項目が定義されているプログラムを使用する実行単位が複数ある場合,それらすべての実行単位がデータ影響波及分析の対象となります。
- 調査対象データ項目が定義されているプログラムが1つで,かつ1つの実行単位に属している場合
-
この図の場合,調査対象データ項目が定義されているプログラムは,ルートプログラム2から始まる呼び出し関係のルートに属しています。このため,ルートプログラム2から始まる実行単位が,データ影響波及分析の対象プログラムの範囲となります。
- 調査対象データ項目が定義されているプログラムが1つで,かつ複数の実行単位に属している場合
-
この図の場合,調査対象データ項目が定義されているプログラムは,ルートプログラム2およびルートプログラム3から始まる呼び出し関係のルートに属しています。このため,ルートプログラム2およびルートプログラム3から始まる実行単位が,データ影響波及分析の対象プロクラムの範囲となります。
- 調査対象データ項目が定義されているプログラムが複数で,かつ属する実行単位が異なる場合
-
この図の場合,調査対象データ項目が定義されているプログラムは,次の2つです。
-
ルートプログラム2から始まる呼び出し関係のルートに属しているプログラム
-
ルートプログラム3から始まる呼び出し関係のルートに属しているプログラム
このため,ルートプログラム2およびルートプログラム3から始まる実行単位が,データ影響波及分析の対象プロクラムの範囲となります。
-
なお,次のどちらかでプログラム情報フィルタリングファイルを指定して解析を実行する場合は,プログラム情報フィルタリングファイルに記述した内容が,データ影響波及分析の対象プロクラムの範囲となります。
-
[調査環境の設定]画面
-
cbldiaコマンドの-Filterオプション