3.7 処理ロジックが複雑なプログラムを調査する
処理ロジックを複雑にする主な要因には,次のものがあります。
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条件文やループ構文のネストが深い。
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分岐や手続き呼び出しが多用されて,処理ロジックが入り組んでいる。
このような処理ロジックの場合,頭の中で大量の実行経路の組み立てが必要となります。また,分岐先や呼出先を探す手間で集中力が中断されるため,ソースコードリーディングが難しくなります。
実行順序表示機能を使用すると,すべての経路が分かりやすくツリー形式で表示され,分岐先や呼出先も直後に表示されるので探す手間が不要になります。
この機能を使うことで,処理ロジックが複雑なプログラムでも,ソースコードリーディングを効率的かつ効果的に実施できます。
作業の手順
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開発マネージャで,解析用のプロジェクトを作成し,COBOLソースファイルを登録します。
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開発マネージャの[ツール]−[COBOLソース解析]−[ソース解析プロジェクトの使用開始]を選択します。
ソース解析プロジェクト名を設定するダイアログが表示されます。
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任意のプロジェクト名を設定します。
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開発マネージャの[ツール]−[COBOLソース解析]−[設定]を選択します。
[解析生成オプション設定]画面が表示されます。
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[解析生成オプション設定]画面で実行順序表示機能を使用するための設定をします。
[解析生成オプション設定]画面の[その他の解析オプション]タブで,[プログラムの制御フロー情報(PAD表示や実行順序表示のための情報)を抽出する]をチェックします。
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コンパイラオプション,解析結果の出力先フォルダなどを設定します。
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開発マネージャの[ツール]−[COBOLソース解析]−[解析の実行]を選択します。
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開発マネージャの[ツール]−[COBOLソース解析]−[解析結果(HTML)の表示]を選択します。
HTMLファイル形式の解析情報が表示されます。
[COBOLプログラム]行の[全体]列の件数をクリックすると,[プログラム一覧]画面が表示されます。
[プログラム一覧]画面で,任意のプログラム名をクリックすると,[プログラム詳細]画面が表示されます。
[プログラム詳細]画面の「セクション一覧」で「表示」をクリックすると,[実行順序表示]画面が表示されます。左ペインの実行順序ツリーをトレースすることで,節のソースコードの実行経路を調査できます。
- 参考
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[解析生成オプション設定]画面の[生成ドキュメント]タブで[実行順序リスト]をチェックすることで,プログラム全体の実行順序ツリーの詳細をCSVファイル(実行順序リストといいます)に出力できます。実行順序リストの格納フォルダは,開発マネージャの[ツール]−[COBOLソース解析]−[解析結果(CSV/TAG)の表示]を選択すると表示できます。
関連項目