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COBOL2002 Professional Tool Kit COBOLソース解析ガイド


10.15 そとPERFORM文からの呼出先情報の抽出規則

そとPERFORM文から呼出先(制御の移行先)の情報を抽出する規則について説明します。

そとPERFORM文から抽出する呼出先情報

呼出先情報は,そとPERFORM文から抽出する呼出先に関する情報です。この情報は,[プログラム詳細]画面の「セクション一覧」の[呼出有無]と[制御の移行先の手続き名],[セクション関連図]画面のセクション間のリンクを構築するために使用されます。

呼出先情報(単一指定)

呼出先が単一指定の場合,そとPERFORM文から抽出する呼出先情報は,次の情報を持ちます。

  • 呼出先手続きの情報(手続き種別,節名,段落名)

[プログラム詳細]画面の「セクション一覧」の[制御の移行先の手続き名]では,この情報を使って次のように表示します。

PERFORM文

制御の移行先の手続き名

PERFORM 節名1

節名1

PERFORM 段落名1 IN 節名2

段落名1[節名2]

呼出先情報(範囲指定)

呼出先が範囲指定(手続き名1 THRU 手続き名2)の場合,そとPERFORM文から抽出する呼出先情報は,次の2つの情報を持ちます。

  • 呼出先手続きの情報(手続き種別,節名,段落名)

  • 出口手続きの情報(手続き種別,節名,段落名)

[プログラム詳細]画面の「セクション一覧」の[制御の移行先の手続き名]では,この情報を使って次のように表示します。

PERFORM文

制御の移行先の手続き名

PERFORM 節名1 THRU 節名2

節名1:節名2

PERFORM 節名1 THRU 段落名2 IN節名2

節名1:段落名2[節名2]

PERFORM 段落名1 IN 節名1 THRU 節名2

段落名1[節名1]:節名2

PERFORM 段落名1 IN 節名1 THRU 段落名2 IN 節名2

段落名1[節名1]:段落名2[節名2]

[プログラム詳細]画面の「セクション一覧」の[呼出有無]や,[セクション関連図]画面のセクション間のリンクの構築では,呼出先手続きの情報だけが使用されます。

注意事項

[プログラム詳細]画面の「セクション一覧」の[呼出有無]では,抽出された呼出先情報(単一指定)と,呼出先情報(範囲指定)の呼出先手続きに格納されている節や段落だけが,「参照」として表示されます。

呼出先情報の抽出規則

呼出先情報の抽出規則を次に示します。

PERFORM 手続き名1の抽出規則

手続き名1(節名/段落名)を呼出先手続きとして,呼出先情報(単一指定)を抽出します。

PERFORM 手続き名1 THRU 手続き名2(手続き名1は手続き名2の前)の抽出規則
  • 手続き名1を呼出先手続き,手続き名2を出口手続きとして,呼出先情報(範囲指定)を抽出します。

  • 手続き名1の末尾から手続き名2の末尾までの範囲に存在する,すべての節見出しの節名を使って呼出先情報(単一指定)を抽出します。

    [図データ]

注意事項

2つ目の規則で抽出された呼出先情報(単一指定)の情報は,[プログラム詳細]画面の「セクション一覧」の[制御の移行先の手続き名]には出力されません。

PERFORM 手続き名1 THRU 手続き名2(手続き名2は手続き名1の前)の抽出規則

手続き名1を呼出先手続き,手続き名2を出口手続きとして,呼出先情報(範囲指定)を抽出します。