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COBOL2002 Professional製品 導入ガイド


コマンドの一覧

DBユティリティで使用できるコマンドの一覧です。

表6‒1 DBユティリティで使用できるコマンド一覧

種類

コマンド名

機能

バックアップ/リストア

eabackup

組み込みデータベースのバックアップを取得します。

earstr

組み込みデータベースをリストアします。

状態の表示

eals

組み込みデータベースの状態を表示します。

再編成

earorg

組み込みデータベースを再編成します。

環境設定情報の操作※1

eaenvsave

環境設定情報を保存します。

eaenvload

保存している環境設定情報を読み込みます。

データ影響波及分析用データベースの操作※2

eadiaexp

データ影響波及分析用データベースをエクスポートします。

eadiaimp

データ影響波及分析用データベースをインポートします。

組み込みデータベースを退避/回復

eadbextr

組み込みデータベースから移行データを退避します。

eadbload

組み込みデータベースを移行データで回復します。

セットアップ関連

easetup

組み込みデータベースをセットアップします。

eaunsetup

組み込みデータベースをアンセットアップします。

注※1

COBOLソース解析の環境設定情報が対象です。データ影響波及分析は対象外です。

注※2

データ影響波及分析用データベースが対象です。COBOLソース解析用データベースは対象外です。

〈このページの構成〉

コマンドの実行で注意すること

DBユティリティのコマンドを実行するときは,次のことに注意してください。

入力する文字
  • 入力する文字は,半角文字を使用してください。コマンド名やオプションに全角文字を指定すると,コマンド名やオプションとは認識されません。

  • 半角カタカナは,セットアップ関連のコマンドでは使用できません。バックアップ/リストアのコマンドでは,半角カタカナは使用できます。

  • パス名,フォルダ名およびファイル名には,半角の英文字を使用してください。全角文字を指定した場合,動作は保証しません。

  • 英大文字と英小文字は区別しません。

  • -hオプションを指定すると,コマンドのヘルプが表示されます。-hオプションは必ず単独で指定し,ほかのオプションと一緒に指定しないでください。

パス,フォルダ,ファイルの指定
  • 空白文字または丸括弧を含むパス名は,前後を引用符(")で囲んでください。囲んでいないと,別のオプションと認識されます。

  • フォルダ名の文字列では,先頭に数字を指定できます。

  • ネットワークドライブのファイルは使用できません。パス,フォルダおよびファイルを指定するときは,ローカルドライブを使用してください。ネットワークドライブを指定した場合の動作は保証しません。

  • パス名は,ドライブ名(「A」〜「Z」,「a」〜「z」の1文字+「:」)で始まり,「A」〜「Z」,「a」〜「z」,「0」〜「9」,「 」(空白),「_」(アンダスコア),「.」(ピリオド)とパスを区切る「¥」で構成される絶対パスで指定してください。

  • 特に指定がないかぎり,ファイル名の長さは絶対パスを含めて255文字までです。

  • 絶対パス名には,ローカルドライブに存在し,書き込みができるフォルダを指定してください。

エラーチェックのタイミングとメッセージ
  • 有効なオプションでも,重複して指定するとエラーになります。

    (例)

    セットアップコマンドのヘルプを表示するeasetup -hをeasetup -h -hと指定すると,エラーメッセージが出力されます。

  • コマンドでエラーを検出した場合はそのエラーを出力し,それ以降のオプションが正しいかどうかはチェックしません。

    (例)

    正しいコマンド例:easetup -p 22200 -d D:¥temp¥DB

    誤ったコマンド例:easetup -p -d

    誤ったコマンド例を実行すると,最初に-pオプション値の不正を示すエラーが出力され,-dのオプション値の不正はチェックされません。

コマンドの実行
  • ユーザーアカウント制御(UAC)が有効な状態では,DBユティリティ コマンドプロンプトを管理者権限で実行してから,コマンドを実行してください。

  • 処理に時間が掛かるコマンドは,実行の完了まで待つことを示すメッセージが表示されます。メッセージが消えてコマンドプロンプトが表示されるまで,コマンドの処理を中断させないでください。

    しかたなく[Ctrl]+[C]キーなどで中断した場合は,コマンドを再実行してください。コマンドを再実行してもエラーが発生する場合は,Windowsを再起動してください。

  • DBユティリティは,二重に起動できません。また,COBOLソース解析と同時に使用できません。

  • DBユティリティのコマンドは,DBユティリティ以外から実行しないでください。DBユティリティ以外から実行するとエラーになります。

    ただし,組み込みデータベース状態表示コマンド(ealsコマンド)は,DBユティリティ以外から実行できます。

    なお,64bit版のWindowsの場合,通常はWindowsフォルダのSystem32フォルダにあるコマンドプロンプト(cmd.exe)が使用されるため,組み込みデータベース状態表示コマンド(ealsコマンド)は実行できません。64bit版のWindowsのコマンドプロンプトでデータベース状態表示コマンド(eals)を実行するときは,WOW64版のコマンドプロンプト(Windowsのインストール先ドライブ:¥Windows¥SysWOW64¥cmd.exe)を使用してください。

  • DBユティリティを終了するときは,Windowsのexitコマンドを実行してください。

コマンドの掲載形式

以降,このマニュアルでは次に示す形式でコマンドを説明します。

形式

コマンドの入力形式を示します。〔 〕で囲まれたコマンド引数は省略できます。

2行目(-hオプションを指定)は,コマンドのヘルプを表示する形式を示します。

コマンド引数

コマンド引数を示します。

戻り値

コマンドの戻り値を示します。

注意

コマンドを実行するときの注意を示します。

実行例

コマンドの実行例を示します。入力するコマンド文字列は太字で示します。