COBOL2002 Javaプログラム呼び出し機能ガイド


7.4.2 制限値と制限事項

プログラム作成支援ツールの制限値と制限事項について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 使用できる語の長さの制限について

COBOL2002コンパイラでは,次の制限値を超えるとコンパイル時にコンパイルエラーになります。

Javaの名称を使用した定数の長さが160文字を超える場合に,そのまま使用したいときは,COBOLプログラムのコンパイル時に-LiteralExtendオプションを指定してください。

また,データ名などのCOBOLの語にJavaの名称そのままの文字列を使用するため,語の長さが31文字を超えてコンパイルエラーになることがあります。この場合,ツールの警告メッセージに行番号と該当の語を出力するので,生成されたCOBOLプログラムを必要に応じて修正してください。

注※

-LiteralExtendオプションを指定すると最大長が拡張されます(プログラム名は1,024文字,それ以外では8,019文字まで)。

(2) Javaアーカイブファイルに含まれるJavaアーカイブファイルについて

プログラム作成支援ツールでは,Javaアーカイブファイルに含まれるJavaアーカイブファイル,およびその中のJava実行ファイル(以降,内包するクラスと表記します)は解析対象としません。

解析対象と解析対象外の例を次の図に示します。

図7‒10 プログラム作成支援ツールの解析対象と解析対象外の例

[図データ]

内包するクラスを解析する場合は,Javaアーカイブファイル(上記の例ではSample1.jar)から対象のファイルを取り出してプログラム作成支援ツールで解析してください。

内包するクラスを解析対象としない場合,展開する必要はありません。例えば,Test1.classを解析対象とする場合,Test1.classがTest3.classの機能を使用していても,Test3.classを取り出す必要はありません。