7.2 プログラム作成支援ツールの機能
プログラム作成支援ツールはcbl2kjgenコマンドで実行します。
cbl2kjgenコマンドの形式を次に示します。
- 形式
-
cbl2kjgen -Type {Sample|GroupMapper}+ {-Jar Javaアーカイブファイル名|-Class Javaクラス名〔:内部名〕〔,Javaクラス名〔:内部名〕〕…}+ 〔-ClassPath クラスパス〕 〔-OutDir フォルダパス〕 〔-StrMaxLen 最大長〕 〔-MaxArrayLength 最大値〕 〔-Format {fixed|free}〕
- 規則
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オプション名とオプションに指定する選択値では,英大文字と英小文字を区別しません。
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同じオプションを指定した場合,後ろに指定したオプションが有効となります。
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ここで説明されていない文字列をcbl2kjgenコマンドに指定した場合,エラーメッセージを出力し,その指定を無視します。
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- オプション
-
cbl2kjgenコマンドに指定できるオプションについて説明します。
- -Type {Sample|GroupMapper}+
-
-
このオプションは省略できません。
-
このオプションで生成物の種別を指定します。-Typeオプションの値を次の表に示します。
表7‒1 cbl2kjgenコマンドの-Typeオプションの値 値
生成物の種別
Sample
Javaクラス利用サンプル
GroupMapper
集団項目データ交換プログラム
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SampleとGroupMapperは同時に指定できます(順不同)。同時に指定する場合はコンマ(,)で区切ります。
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SampleまたはGroupMapper以外を指定した場合,エラーメッセージを出力し,処理を中止します。
-
このオプションを省略した場合,エラーメッセージを出力し,処理を中止します。
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- -Jar Javaアーカイブファイル名
-
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このオプションは省略できます。ただし,このオプションと-Classオプションをどちらも指定しない場合,エラーメッセージを出力し,処理を中止します。
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指定したJavaアーカイブファイルを解析対象とします。
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次に示す場合はエラーメッセージを出力し,処理を中止します。
・Javaアーカイブファイル名が指定されていない場合
・指定したJavaアーカイブファイルが存在しない場合
・指定したJavaアーカイブファイルの読み込みに失敗した場合
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このオプションと-Classオプションの組み合わせによって,プログラム作成支援ツールが解析するファイルが異なります。オプションの組み合わせと解析ファイルの関係については,「7.2.1 プログラム作成支援ツールの機能範囲」の「(1) Javaプログラムの解析」の「(b) オプションの組み合わせによる解析ファイルの違い」を参照してください。
-
- -Class Javaクラス名〔:内部名〕〔,Javaクラス名〔:内部名〕〕…
-
-
このオプションは省略できます。ただし,このオプションと-Jarオプションをどちらも指定しない場合,エラーメッセージを出力し,処理を中止します。
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このオプションと-Jarオプションを同時に指定するかどうかで,プログラム作成支援ツールが解析するファイルが異なります。オプションの組み合わせと解析ファイルの関係については,「7.2.1 プログラム作成支援ツールの機能範囲」の「(1) Javaプログラムの解析」の「(b) オプションの組み合わせによる解析ファイルの違い」を参照してください。
-
Javaクラス名には対応する内部名を指定できます。-Classオプションの値を次の表に示します。
表7‒2 cbl2kjgenコマンドの-Classオプションの値 値
説明
Javaクラス名
-
プログラム作成支援ツールは,このオプションで指定したJavaクラスだけを解析対象とします。
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Javaクラス名を指定しない場合,エラーメッセージを出力し,処理を中止します。
-
複数のJavaクラス名を指定する場合,コンマ(,)で区切ります。
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指定したJavaクラスが解析対象のファイルに定義されていない場合,その旨を警告メッセージに出力し,処理を続行します。解析対象のファイルについては,「7.2.1 プログラム作成支援ツールの機能範囲」の「(1) Javaプログラムの解析」の「(b) オプションの組み合わせによる解析ファイルの違い」を参照してください。
内部名
-
内部名は省略できます。
-
Javaクラス名に内部名を指定すると,プログラム生成ツールが生成するCOBOLプログラムで,Javaクラスに対応するデータ項目名を変更します。
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内部名は1〜31文字で指定します。この範囲で指定しない場合,エラーメッセージを出力し,処理を中止します。
-
-
- -ClassPath クラスパス
-
-
このオプションは省略できます。
-
クラスパスが指定されていない場合,エラーメッセージを出力し,処理を中止します。
-
クラスパスに指定できるパスを次に示します。
・Java実行ファイルが格納されているフォルダのパス
・Javaアーカイブファイル(.jar)のパス
-
フォルダおよびJavaアーカイブファイル(.jar)以外のクラスパスは無視します。
-
クラスパスを複数指定する場合はセミコロン(;)で区切ります。複数指定した場合の検索順序については,「7.2.1 プログラム作成支援ツールの機能範囲」の「(5) 使用するファイルとファイルの入出力」の「(b) ファイルの入力」を参照してください。
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このオプションを指定した場合,環境変数CLASSPATHは使用しません。Java実行ファイルまたはJavaアーカイブファイルの検索パスについては,「7.2.1 プログラム作成支援ツールの機能範囲」の「(5) 使用するファイルとファイルの入出力」の「(b) ファイルの入力」を参照してください。
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- -OutDir フォルダパス
-
-
このオプションは省略できます。
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このオプションを指定した場合,プログラム作成支援ツールが生成するCOBOLプログラムの出力先を指定したフォルダパスに変更します。
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次に示すどれかの条件に当てはまる場合,エラーメッセージを出力して処理を中止します。
・フォルダパスが指定されていない場合
・指定したフォルダが存在しない場合
・指定したフォルダへ書き込む権限がない場合
・指定したフォルダへの書き込みに失敗した場合
-
このオプションを省略した場合,プログラム作成支援ツールはカレントフォルダにCOBOLプログラムを生成します。
-
- -StrMaxLen 最大長
-
-
このオプションは省略できます。
-
このオプションで指定した最大長は,プログラム作成支援ツールが生成するCOBOLプログラム中の次の値に使用されます。
・CBLJSTRMAXLEN項目の値
・JavaプログラムのString型データと対応づけるCOBOLプログラムの英数字項目の長さ
-
このオプションを省略した場合,上記の値に256が仮定されます。
-
最大長には1〜1,024の整数を指定できます。それ以外の値を指定した場合,または値を指定しなかった場合は,エラーメッセージを出力し,処理を中止します。
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- -MaxArrayLength 最大値
-
-
このオプションは省略できます。
-
このオプションで指定した最大値は,プログラム作成支援ツールが生成するCOBOLプログラム中の次の値に使用されます。
・配列オブジェクトと対応づけるCOBOLの可変長繰り返し項目の最大反復回数
-
このオプションを省略した場合,上記の値に256が仮定されます。
-
最大値には1〜16,777,215の整数を指定できます。それ以外の値を指定した場合,または値を指定しなかった場合は,エラーメッセージを出力し,処理を中止します。
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- -Format {fixed|free}
-
-
このオプションは省略できます。
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このオプションで出力ファイル(COBOLプログラム)の正書法を指定できます。-Formatオプションの値を次の表に示します。
表7‒3 cbl2kjgenコマンドの-Formatオプションの値 値
正書法
fixed
固定形式正書法
free
自由形式正書法
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このオプションに値を指定しなかった場合,エラーメッセージを出力し,処理を中止します。
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fixedまたはfree以外の値を引数に指定した場合,エラーメッセージを出力し,処理を中止します。
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このオプションを省略した場合,正書法として固定形式正書法が仮定されます。
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- 戻り値
-
プログラム作成支援ツールの戻り値を次の表に示します。
表7‒4 プログラム作成支援ツールの戻り値 戻り値
内容
0
正常終了しました。
1
正常終了しました。
ただし,警告メッセージが出力されています。
2
エラーで処理を中止しました。
- コマンドのヘルプ
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オプションを指定しないでcbl2kjgenコマンドだけを入力した場合,または次に示すコマンドを指定した場合,cbl2kjgenコマンドのヘルプが出力されて,正常終了します。
- 形式
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cbl2kjgen {-Help|-?}
- 注意
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-Helpまたは-?を指定した場合,ほかのオプションは無視されます。