7.1.1 プログラム作成支援ツールの特長
プログラム作成支援ツールを使用すると,Javaプログラム呼び出し機能を使用してJavaプログラムを使用するCOBOLプログラムを自動で生成できます。生成されたCOBOLプログラムは編集できるため,必要な定義や処理を選択して使用することで,Javaプログラム呼び出し機能を使用する際のコーディング量を削減でき,Javaのフィールドやメソッドの使用が容易になります。
Javaプログラム呼び出し機能を使用してJavaプログラムを使用するには,少なくとも次に示すコードをCOBOLプログラムに記述する必要があります。
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Javaプログラム呼び出し機能の初期化
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オブジェクト参照およびクラス参照の生成
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Javaのフィールドの参照,設定,およびメソッドの呼び出し
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Javaプログラム呼び出し機能の終了
sample.javaのjavaMethodメソッドをJavaプログラム呼び出し機能で呼び出す場合のCOBOLプログラムの例を次に示します。
- sample.java
- javaMethodメソッドを呼び出すCOBOLプログラム
javaMethodメソッドを呼び出すCOBOLプログラムのように,一つのメソッドを呼ぶ場合でも次に示す課題があります。
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1回のメソッド呼び出しや変数参照だけで10〜20ステップのコーディングが必要となる。
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サービスルーチンに渡す引数リストの準備など,Javaプログラム呼び出し機能の作法的なコーディングに時間を取られる。
プログラム作成支援ツールを使用してCOBOLプログラムを自動で生成することで,これらの課題を解決できます。