3.2.6 コーディング時の注意事項
コーディング時の注意事項を次に示します。
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引数なしのメソッド,コンストラクタ,およびvoid型のメソッドを呼び出す場合は,次の項目を必ず指定してください。指定がない場合は,アプリケーションエラー(アクセス違反)の原因となります。
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引数なしを示す引数リスト(NO-ARG)
NO-ARGの使用例については,「3.2.1 Javaクラス操作のコーディング」の「(6) インスタンスの生成」を参照してください。
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void型を示すパラメタ型集団項目(RTN-VOID)
RTN-VOIDの使用例については,「3.2.1 Javaクラス操作のコーディング」の「(5) クラスメソッドの呼び出し」を参照してください。
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Javaオブジェクト参照の取り扱いは,Javaオブジェクト参照の使用ガイドラインに従ってください。ガイドラインに従わない場合は,メモリリークの原因になります。Javaオブジェクト参照の使用ガイドラインについては,「3.2.5 Javaオブジェクト参照の使用ガイドライン」を参照してください。
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次のようなケースは,それぞれのJavaコンポーネントを個別に呼び出すと,Javaプログラム呼び出し機能が使用するJNI呼び出しのオーバヘッドが影響するため,Javaから呼び出した場合に比べて実行性能が大幅に遅くなるおそれがあります。ロジックをJavaのクラスメソッドとして実装し,COBOLからはそのクラスメソッドを呼び出すだけにすることをお勧めします。
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オブジェクト間のリンクが複雑なオブジェクトを扱うロジック
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多くのメソッド呼び出しやフィールド呼び出しを必要とするロジックで,かつクリティカルな性能が要求されているケース
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