1.1 Javaプログラム呼び出し機能とは
Javaプログラム呼び出し機能では,JNI(Java Native Interface)を使って,同一プロセスでJavaのオブジェクトのフィールド(変数)にアクセスしたり,Javaのメソッドを呼び出したりするためのCOBOLプログラム向けのサービスルーチンを提供します。
Javaプログラム呼び出し機能のサービスルーチンの特長を次に示します。
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CALL文でのJavaプログラムの呼び出しができます。
JavaクラスおよびJavaインスタンスオブジェクトを使用または操作するためのサービスルーチンを提供します。
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Javaの高速な実行が期待できます。
COBOLプログラムと同一プロセス内でのJavaクラスの使用または操作を実装します。
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COBOLプログラムで使用する文字列とJavaのStringクラスのデータ変換を容易にします。
また,Javaプログラム呼び出し機能を使用するCOBOLプログラムの作成を容易にするツール(プログラム作成支援ツール)を提供します。プログラム作成支援ツールはCOBOL2002 Developer Professionalでだけ使用できます。
32bit版 COBOL2002で作成したCOBOLプログラムからは32bit Javaプログラムだけを,64bit版 COBOL2002で作成したCOBOLプログラムからは64bit Javaプログラムだけを呼び出せます。
- 注意事項
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Javaプログラム呼び出し機能を使用して呼び出したJavaプログラムから,同じスレッド内でCOBOLプログラムを呼び出すことはできません。COBOLプログラムを別プロセスで呼び出すなどの対処をしてください。