13.4.15 PICTURE句(WINDOW SECTION)
- 形式
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書き方1(基本仕様)
- 機能
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PICTURE句は,基本項目の性質と編集の形式を示す。
一般規則
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PICTURE句は基本項目にだけ指定できる。すべての基本項目には,PICTURE句を指定しなければならない。
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数字および数字編集項目を定めるPICTURE文字列には文字「P」を書いてはならない。
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画面フィールドはPICTURE句に従って次の3種類に分類する。
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数字フィールド:数字(外部10進),数字編集項目
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英数字フィールド:英字,英数字,英数字編集項目
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日本語フィールド:日本語,日本語編集項目
これらのフィールドのサイズは,データ項目のサイズに等しい場合とそうでない場合がある。このサイズの決め方については,「13.2.3 画面フィールドの種類とそのサイズ(WINDOW SECTION)」を参照のこと。
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数字フィールドにデータを入力する場合と表示する場合の規則を次に示す。
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データを入力する場合
入力データはPICTURE文字列に従って変換し,データ項目に格納する。
符号付きデータ項目に対し,符号なしでデータ入力をすると+を仮定する。
データ項目にV指定がある場合,小数点の位置を合わせて格納する。
入力のけた数がデータ項目のけた数より小さい場合は0を付けて格納する。
符号なしのデータ項目にはマイナスの値は入力できない。
(例)数字フィールドに入力したデータの変換
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データを表示する場合
データ項目の値をフィールドに右詰めで表示する。このとき,必要ならば左側に空白を補って表示する。符号付きの数字項目を表示する場合,先頭または末尾に符号(+,-)を付けて表示する。仮想小数点(V)の指定がある場合,その位置にピリオド(.)を表示する。
(例)数字フィールドの表示
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数字フィールドへは次のものが入力できる。
数字(0〜9),+,-,ピリオド,コンマ(DECIMAL-POINT IS COMMA句指定時だけ)
特殊名段落のDECIMAL-POINT IS COMMA句を指定すると,コンマと小数点の機能が入れ替わる。
+,-は内部的な符号に変換される。
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符号ありの数字項目:(3)16または(7)16
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符号なしの数字項目:(3)16
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英数字フィールドにデータを入力する場合と表示する場合の規則を次に示す。
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データを入力する場合
入力データは左詰めまたは右詰め(RESET句があるとき)でデータ項目に格納する。ただし,編集文字の位置には入力できない。
(例)英数字フィールドに入力したデータの格納
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データを表示する場合
データ項目の値をそのままフィールドに表示する。
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日本語フィールドにデータを入力する場合と表示する場合の規則を次に示す。
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データを入力する場合
入力データは左詰めまたは右詰め(RESET句,JUSTIFIED句があるとき)でデータ項目に格納する。
(例)日本語フィールドに入力したデータの格納
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データを表示する場合
データ項目の値をフィールドに表示する。
(例)日本語フィールドの表示
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- 【標準仕様との関連】
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「COBOL2002 言語 標準仕様編」 「9.16.54 PICTURE句」