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COBOL2002 言語 拡張仕様編


9.7.3 CONNECT文(データベースアクセス機能)

形式
書き方1

[図データ]

書き方2

[図データ]

機能

CONNECT文は,コネクションを確立する。

コネクション名は,同一プログラム中でだけ有効である。コネクション名をほかのプログラムにわたって使用することはできない。

構文規則

すべての埋め込み変数は,文字列型でなければならない。

一般規則
  1. 埋め込み変数1には,接続するユーザIDを設定しておかなければならない。

  2. 埋め込み変数2には,接続するユーザIDのパスワードを設定しておかなければならない。

  3. 埋め込み変数3には,次の形式でユーザIDとパスワードを設定しておかなければならない。

    "ユーザID/パスワード"

  4. 埋め込み変数4には,接続先データベース名を設定しておかなければならない。

  5. 埋め込み変数5には,接続文字列を設定しておかなければならない。

  6. 埋め込み変数1〜4が次の場合,省略したものとする。埋め込み変数5は次の値であってはならない。

    (a) 文字列型可変長形式で長さが0以下

    (b) 空白文字列

  7. 各埋め込み変数を省略した場合の仮定値を次に示す。

    埋め込み変数

    仮定値

    埋め込み変数1

    ログインユーザ

    埋め込み変数2

    パスワードなし

    埋め込み変数3

    • ユーザIDを省略した場合,ログインユーザ名

    • パスワードを省略した場合,パスワードなし

    埋め込み変数4

    "default"

  8. すでに同じコネクション名を使用してコネクションを確立している場合,再度コネクションを確立することはできない。また,すでにコネクション名を指定しないでコネクションを確立している場合,再度コネクション名を指定しないでコネクションを確立することはできない。

  9. CONNECT文を実行しないで次に示す操作系のSQL文を実行した場合,暗黙に埋め込み変数を省略したコネクション名を指定しないCONNECT文を実行する。

    小分類

    SQL文

    静的

    DELETE(探索),UPDATE(探索),INSERT,SELECT

    カーソル

    OPEN(静的)

    動的

    EXECUTE IMMEDIATE,PREPARE

    ストアドプロシージャ

    CALL

  10. 確立したコネクションに対し,コネクション名で名前が付けられる。

  11. コネクションが確立された場合,確立されたコネクションが現行コネクションとなり,以降のSQL文は現行コネクションに対し実行される。

  12. 埋め込み変数1〜5に設定された値の後ろに半角空白がある場合,半角空白は削除される。